『浅い河床の例え話』/『島棚』 公演情報 『浅い河床の例え話』/『島棚』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    第一部:振り付台詞劇/第二部:演劇的舞踊
    前半と後半それぞれ1時間前後の出し物、休憩を挟む。第二部(ダンス)が本領で、演じ手もユニットのメンバー5人。掛け持ちは居らず、第一部は8人位で皆20代〜30代前半と見える。第一部は風変わりで、絶叫と駆け足の無いミクニヤナイハラ、と言えば伝わるだろうか。人物が一つのボールを転がして行くような具合に、イメージのバトンタッチをしながら台詞を繋げて行く。そのリズムと、発語に付随する動き・踊りがユニーク。喋る台詞(テキスト)そのものは、ある日初めて筆をとって想念を綴ったような青っぽさがあるが、コトバと、動きの連想ゲームを最後まで追わされ、ピリオドもしっかり打たれていた。人数が多く、動きも複雑なので、発語する身体の具合を感じ取るには私の座った席は遠く、1、2列目で見ればまた違った感じを受けたかも知れない。
    圧巻は「本領」と言った第二部で、5人が入れ替わりに踊ったり揃って踊ったりマイクを持って喋ったり、歌いもするが、バックに流れる音楽や、弾き語りのような歌は皆手作り感たっぷり(使った楽器はせいぜいカシオの電子オルガンという感じ、だが計算なのかリズムを刻む打楽器音がジャストから微妙にズレて生っぽさがあり、それが手作り感、というか脱力スタイル(からの絞めでキメる)を作っている。5人の中の黒一点が主宰の健太郎氏、歌は声からして氏のようだ。緩急の鮮やかさと、様々な局面を繋いで飽きさせない流れは第一部にも通じるが、圧倒的に躍動感を伝える5人の踊り手の力量は、自分は舞踊には素人だが、特記しても構わないだろうと思う。踊り手が個々に持っている技術というより、個性、身体から放たれる魅力が、「つい見てしまう」理由で、それを引き出す内容(台本の代わりに譜面でもあるなら譜面とでも言うか)でもあった。
    音に戻るが、他の者が作ろうとして作れない独特のリズム、アクセントの置き方は全て「踊り」から出ていて、ダンスとセットで生み出されているようだ。だからこそ<流暢>なパフォーマンスが実現できているのだろう。凡その舞踊は音(音楽)と共にあって、音と拮抗した踊りが良いように思える。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!!
    演劇は訳分からなかったですが、若く、身のこなしが小気味良く、ダンスは文句なく素晴らしかったです。

    ネタバレBOX

    『浅い河床の例え話』 演劇(約85分)  貧困層の若者を対象にボランティア団体を立ち上げようとした人の話から始まったように感じたのですが、結局良く分かりませんでした。

    手足の動かし方などTESの特徴を活かした小気味良いダンスパフォーマンスを取り入れていて、見ていて心地良かったです。

    不条理劇のような意味不明であればあるほど、良く台詞が覚えられるものだと感心します。

    休憩10分

    『島棚』 ダンス(55分)  横山彰乃、高橋萌登ら女性4人とKENTARO!!によるダンスパフォーマンスが休みなく55分続き、素晴らしいの一言です。

    音楽に乗り、メンバー全体一糸乱れず、汗もかかずで進行しつつも、終盤には舞台全体が湿気を帯びたような空気になり、激しい動きであることが窺えました。本当に素晴らしく惚れ惚れしました。
  • 満足度★★★★

    ネタばれ
    ダンス系の舞台に期待はしない......。

    ネタバレBOX

    東京ELECTROCK STAIRSの【浅い河床の例え話し/島棚】を観劇。

    ヒップホップを中心としたダンスチームで、今作は演劇とダンスの二本立て。
    演劇の方は青年団の俳優が出演しているにも関わらず、さっぱり内容が分からず。
    そしてメインのダンスなのだが、過去にダンス系の芝居を多数観たのが、面白かったためしがなく、今作も期待ゼロだった。
    が、観劇後に血沸き肉躍るという言葉が即座に出てきそうなくらい興奮してしまった。特に高橋萌登という女性ダンサーが凄いの何のって.....、
    もう鳥肌が立ちぱなっしだった。ダンスの事はよく分からないのだが、そんな事を簡単に凌駕してしまうくらいに魅了してくれた。
    踊り関係の舞台では、シルヴィ・ギエムの【ボレロ】以来の感動かも?

    そんな訳で、もう一度観に行こうと思う。

    お勧めである。
  • 満足度★★★★

    演劇作品+ダンス作品。熱い稽古風景が目に浮かぶ、妥協なき2作品を堪能。/約145分(休憩込み)
     演劇とダンスの2本立て公演。
     いずれの作品からもKENTARO!!さんの高い志、創作に対する妥協なき姿勢が伝わってきて、とても見応えがあった。


     演劇作品『浅い河床の例え話』は正直ワケが分からなかったが(失敬!)、演出も演技もカッチリ、音楽や音効、照明の用い方にも強い創意とこだわりがうかがえ、ずっと前のめりで鑑賞。
     意味不明でも、描かれている何時とも何処とも知れない世界に生きる者らの底知れない淋しさはひしひしと伝わってきて、その寂寥を持てる創意を振り絞ってしっかり表現してのけたというその一点だけをもってしてもこの作品は評価に値すると思った。

     演劇作品といっても、主に舞踊作品を作っているKENTARO!!さんの作品とあって、人物の配置の仕方やキャストの繰り出す動きには美と面白味が感じられて、そうした点でも魅きつける。
     キャストはどなたもダンサーではなく役者なのに、難度の高そうな動きもしっかりかっちり表現していて、ハンパない努力の跡が窺えた。


     演劇作品とは別キャスト、カンパニーのメンバーだけで上演されたダンス作品『島棚』も秀逸。

     躍動感と優美さが綯い交ぜになった群舞は、鑑賞するうち生(せい)の原風景を見ているような気分にさせられて懐かしく、胸が震えた。

    ネタバレBOX

    休憩中に流れる、東京ELECTROCK STAIRSの面々が海辺で踊る映像も素敵でした。
    音楽との相性が抜群!
  • 満足度★★★★


    演劇についてはKENTARO!!のダンス作品を演劇の形にするとこうなる、といった感じで、TESとQが好きなので気に入ったが、一般受けするか疑問ではある。ダンスはアップテンポが多くてなじみやすく、熱演だった。

  • 満足度★★★

    あひる
    150分(休み10分)。

    ネタバレBOX

    演劇「浅い河床の例え話」
    眠くなった。興味を引くなにかがほしい。

    ダンス「島棚」
    序盤の高橋萌登?のソロダンスとか良かった。その後のイエス様とかの変な味付けも○。終盤の、歌い手とダンサーが向き合っての構図・構成とかいい感じだった。面白かった。
  • 満足度★★★★

    KANTARO!さんの脚本処女作
    KENTARO!さんが、すごくやりたかった、演劇は、演技と身体表現が融合しており、KANTARO!さんの脚本処女作としては、まあまあでしたね。ダンスのほうは、いつもとおりながらも、表現も進化しており、演劇もダンスの2本立ては初めての試みでしたが、よかったです。

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