暗く暖かな日々 公演情報 暗く暖かな日々」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    しみじみとした笑い
    小さな笑える要素がちょくちょくありつつも話に引き込まれる作品でした。

  • 満足度★★★★★

    今作も言うまでもなく宮崎弁演劇です。/約100分
     いつもは小品の趣がある小松台東作品。
     が、今回はいつもよりスケールが大きい印象を受けた。
     これまでの多くの作品と同じく家族を扱い、上演時間もこの劇団としては平均的な約100分、小屋も小さめなOFF・OFFシアター。家族という小集団を描き、尺もほどほど、会場も狭いのに、デッカい印象を受けたのは、今作が内藤家の未来、ここでは途絶えずこの先も続くであろう一家の歴史を予感させる内容を持っているからに他なるまい。
     余韻を残すような終わり方は一家の「この先」を否応なしに想起させ、じんわりじわじわと感動が込み上げた。

     タイトルに「暗く」とある通り、色んな事が重なって内藤家の面々の胸の内はきっとどんよりしているに違いない。
     それでも舞台上に騒々しい時間が流れて彼らが時には白い歯を見せ、客席にも笑顔が咲くのは、色んな人々が内藤家に出入りして茶の間に明るさを持ち込み、家を活気づけるからだろう。
     なんだかんだありながらも内藤家がお家断絶を免れそうに思えるのは、この「内藤家を取り巻く人々」が離散しそうな一家を温かく包み込み、そうとは知らずに束ねているからに他ならない。

     この意味で本作は、チラシにもある通り、まさに「絆の物語」と言えよう。
     このあったかい「絆の物語」に涙したお客さんもおられようが、私は泣くまでには至らず、その代わり大いに笑った。
     とりわけ内藤家の家長・晴夫の部下役の永山智啓、晴夫の友人役の瓜生和成の交わすスッとぼけたやり取りには爆笑!
     そして、浅野千鶴さん演じる娘があたかも素で笑っているかに見えるいくつかのシーンには微笑を誘われました。

    ネタバレBOX

     舞台となるのは、母親が入院中のある家庭。
     そこへ別居していた父親が妻の入院を聞きつけてふらりと現れ、「またここに住む!」と言い出して波乱を起こす。
     娘の朋美はその酒癖の悪さで母を悩ませていた父を疎み、「帰って!」とおかんむり。
    朋美の兄・克則も温かくは迎えてくれず、父はイライラ。
     そこで父・晴夫は友人の稲本、会社の部下・関根に援軍を頼んで引っ越しを強行!
     そんな折も折、妻が帰らぬ人となって、内藤家はますます暗鬱なムードに…。

     こうしてあらすじだけを書き連ねるととても暗い話のようだが、稲本や関根をはじめとする一家を取り巻く面々がすこぶる明るく、劇は笑いを誘いながら進行。
     それに、お母さんは亡くなっても、息子の克則にはなし崩し的に家に住みついているカノジョがいて、さらには、稲本が朋美と同級生だったことも発覚!
     劇は克則とカノジョの、そして朋美と稲本の結婚を匂わせつつさらに進み、内藤一族が今後も栄えていくことを暗示しながらどこか前向きな印象を残して終わる。

     日本が国策として推し進めた核家族化はさらに進んで単身世帯の氾濫を招き、日本はまさしく無縁社会となりつつあるが、協調性に乏しく人付き合いを疎みがちな私でも、こういう劇を見せられると今よりは大家族が多く、色んな縁に支えられていた少年時代が懐かしくなってくる。
     

     核家族化、ひいては単身世帯化は人口一人あたりの出費を増加させ、日本の経済発展を促進したかもしれないが、同時に少子化も推し進め、結果的には経済を冷え込ませている。
     目先の利益だけを追い求めると痛い目に遭うという好例だ。
  • 満足度★★★

    好みがあるかもです
    こちらの作品 評価が高いですよね。
    作り込みが繊細で 本当によく仕上がっていたと思います。 
    その上 俳優陣がすごかった。


    すごい作品だと思うけど「あるあるネタ」による小笑いの連続で 
    好きな人には好きなのかな?とは思いましたが 私にはまったくヒットしませんでした。
    お客さんも ヒットしてる人は毎回ヒットしてるし 
    ヒットしてない人は毎回シーンとしてるように見えました。


    ヒット出来ない人にとっては 『自分は笑えない』という妙なマイナス感情が湧いてきてしまうという・・・。
    そんな私のあるあるネタでした。


  • 満足度★★★★★

    内容重視
    何か目立つ仕掛けや音楽等無く、ただただ家族模様を描いてるだけだが、非常に濃密な内容になっている。
    こういうの、大好物。f(^_^)

  • 満足度★★★★★

    目が離せない
    音楽も無い。照明や派手な道具やセットも無い。
    しかし、魅力的で最後まで引きつけられる舞台でした。

    ネタバレに続く

    ネタバレBOX

    内藤家長男 克則と妹 朋美二人兄弟は、長期入院中の母の見舞いをしながら、長い時間生活を共にして来た。

    父、内藤晴夫は、何十年も前に失踪し音信不通。その晴夫が突如帰ってきて「今日からここに住む」っと言いだした事から舞台が始まる。

    当然だが、娘 朋美は、身勝手な父晴夫が許せない。その息の詰まるピリピリとした嫌悪感が観て居る会場中に伝わる。

    晴夫は、うなぎの骨を手土産に帰って来た事で、事無かれを通そうとするが、当然許されるわけがない。この晴夫の身勝手さが九州男子の性質そのもので、観て居て納得できる。こんな奴が九州の身勝手な男そのものだ!!!そうだ、こんな感じだ。終始晴夫役の坂口候一の存在感が九州そのものだった。

    息子、内藤克則は、無職で頼りない。細かい事にうるさい。妹朋美に頼りっきりな姿は、本物のニートそのものだ。
    克則には、何故か可愛い彼女が居る。幸恵ちゃんは、克則の部屋で生活をしている。無職だけれど優しい克則なのか?っと想像が膨らむ二人の存在が素晴らしい。

    父晴夫には、親友、稲本勝が居る。稲本は世話好きで晴夫が口下手で許して欲しい気持ちを伝えられない事を知って居て、朋美と晴夫の仲を取り持とうとするその存在は、こんな人って必ずどこにでも居るっと言う感じが出て居て良かった。

    この舞台は、親子の亀裂のピリピリ感とそれを中和しようとする世話焼きの空気感が、見事に描かれている。違和感を感じさせる瞬間が無いと言っても良いくらいの、見事な出来栄えだ。

    是非、お勧めいたします。
  • 満足度★★★★★

    あとひくうまさ
    うまいなあ。

    うまいですよ。

    それしかいえない。


    観入りました。

    最初観 た 「デンギョー 」もだったけど

    芝居じゃなくて

    舞台じゃなくて


    体感。


    あとひく。


  • 満足度★★★★

    あたたかさ(と優しさ)に触れてきた
    別居していた父が一緒に住むつもりで十数年ぶりに帰ってきて困惑する息子と娘、特に娘は強い拒絶を示し…な、謂わば小松台東版「父帰る」?
    前半はピリピリした緊張感を程好いユーモアで緩和し、切なさを経て優しさを漂わせ終わる構成が絶妙。
    特に終盤で、当人は全く意識せずにやっていることに関しての指摘があるところ(ネタバレ回避だとこんな表現になってしまう)、好きだし、巧い。
    しかもそれを少し後に応用(二次利用?(笑))するもんなぁ。
    また、中心となる親子三人もさることながら、ワキに配された人物の個性がそれぞれに豊かで「物語に色を添えている」のもイイ。
    家族ネタに弱いことを差し引いてもいいモン観たなぁ…。
    なお、タイトルにある「暗く」は感じなかった。

  • 満足度★★★★★

    立派な家族
    面白い。100分。

    ネタバレBOX

    晴夫(坂口候一)…朋美が中学生の頃から家を出て別居していた。突如、「うなぎの骨」を片手に家に戻り、朋美と衝突する。
    朋美(浅野千鶴)…長女。父のいない、母も倒れた家を支える。母死去し、父のいない家が普通だったと父を責める。
    克則(松本哲也)…長男。父不在で母がいなくなった家に彼女と住む。朋美と違ってイマイチしゃんとしてないが、母死去後父に詰め寄った。
    玲子(小林さやか)…母の妹。父の帰来に、朋美の肩をもつ。
    信二(佐藤達)…玲子の夫。玲子のわがままに若干キレる。
    稲本(瓜生和成)…晴夫の元同僚。晴夫の帰来のきっかけをつくる。晴夫世帯に色々世話を焼く。
    関根(永山智啓)…晴夫の後輩。朋美の高校時のクラスメイト。朋美から好意をもたれていると想いこんでた。
    幸恵(小園茉奈)…克則の彼女。新しい父の存在(とソファの買い替え)に反発して、家に帰らず、克則宅に住み続ける。

    母の容態が良くない中、父が突如帰来し、反発する朋美。母の危篤の際も父とは病院に行かないと意地を張る朋美。母が死に、父が喪主を務める葬儀が
    終わるが、克則は朋美と自分の前に説明しろと迫り父は頭を下げる。朋美は、父のいる家は穏やかでないと49日が過ぎたら家を出ると決意し、うなぎの骨を一齧りし、父や克則もまたうなぎの骨を食べ続ける…。

    意地っ張りな父娘と、ちょっととぼけてそうな息子の3人(+母)の情を描く。生まれた溝を積極的に埋めるでもなく、かといって完全に拒絶するでもなく、宙ぶらりんな関係の親子。「家族」に想いいれのある(妻を亡くした)稲本が、葬儀で晴夫のぐちゃぐちゃのハンカチを朋美が預かったシーンに感涙するというくだりで、本人たちの「無意識の」繋がりをジワっと客席に届けてくれた。受け取る人が自分にはいないと嘆く稲本に(何の気なしに)捨てとくよと手を出す晴夫に涙する稲本がかわいい。
    49日までは家にいるという朋美に、49日までは出て行かないと約束しろと迫る晴夫や、49日もあれば気も変わるよねと一見のんきな克則ら男陣の、弱弱しくもかわいげのある反応が面白い。朋美には悪いが、49日後も「家族のため」に残ってあげてほしいなと。

    稲本演じた瓜生の演技もいいし、晴夫を演じた坂口のぶっきらぼうで内心ガキっぽい男性造形も上手い。関根というみょうちくりんで実直な男を演じた永山がいい笑いを産んでた。
    笑えてビターでちょっとウィーミングないい舞台だった。

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