APOFES 2015 公演情報 APOFES 2015」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    大森茉莉子さん渾身の一人芝居『肥後系 雪燈篭』
    物語の終わりに、語り手がいったい誰だったのかわかったとき、奇妙な恋が確かな実を結んでいたことを知り、そして、その命を育むことが奄龍の恋の成就だったのだろう、と感じられた。

    南国に降る雪。雪模様の燈篭。雪輪柄の着物。毎回のことだけれど、アヤメの品種からとられたタイトルを、どうしてこれほど活かすことができるのか、不思議に想ったりする。

    加えて、言葉ひとつひとつのチョイスの確かさと、積み上げていくディティールの説得力。眼で味わい、耳で楽しみ、鮮やかなイメージが、余韻を残す舞台。

    渾身の一人芝居と見事な生演奏にがっつりのめり込む約1時間。演じ手に合わせた脚本や演出も堪能した。

  • 満足度★★★★

    お二人拝見。
    川島潤哉さん、大森茉利子さんを拝見。川島さんはとある方のオススメ&ご厚意で急遽観たのですが、観られて良かったです。

    ネタバレBOX

    川島さん。「こんなに緻密で素晴らしい役者さんがいるのか」と目を見張りました。弾丸のように繰り出されて鮮やかに色を変える言葉と演技。多分、男としてこの方を好きになったら私、絶対に騙されます(笑)

    大森さん。彼女に合った素晴らしい役だったと思います。色気があるのに真っ直ぐで。純情で愛らしい。ただ、3回だけだったのがもったいないなと思いました。あと3~4回重ねればもっと熟した演技が観られそうだと感じました。驚いたのは、脚本の堀越涼さんの知識。沢山の古典や物語に触れてるんだなと思いました。奄美大島、行ってみたいです。
  • 満足度★★★★

    魅力を再発見できます
    今回は大森茉莉子さん、土田香織さんのお二人を拝見。今まで役柄上、拝見したことがない表情や身体能力に感激してしまいます。大森さんは、破天荒な芸者の恋物語で、粗雑な娘から一転して一途な表情に最後はホロリ。土田さんは激しく踊り、走り、喋りまくり、池亀さんの世界を一人で爆走してました。色んな方のが見たくなる企画ですね。(今年はまだブログ1本も書いてない…、詳細感想は先になります。)

  • 満足度★★★★

     1人、1時間、
     休憩等で30分インターバルがあって次の演目、という具合に繋がってゆく形式の独り芝居フェスティバルである。ApocTheater5周年の企画なのだが、自分は、1日通しで3本を拝見した。もとより、独り芝居は、役者の力量が、もろに問われる形式だから、シナリオが良く、無理のない粋な演出であれば、後は、役者次第だ。一応、1作ずつ、評点をつけ、その上で全体的な評点をつけたい。

    ネタバレBOX

     
     18時に開始されたのは、“わか まどか”さんの作品。能のような幻想的な世界観がベースになっているので、時空を自由に彷徨う手法に違和感はなく、彼女の演技の上手さも手伝って完成度の高い粋な作品に仕上がっている。今後もまだ、演じられるのでネタバレは控えるが、星5つ。
     19時半開始は、“富田 健裕”さんの作品。相手構わずナンパしまくる男を巡る、信じられない恋愛関係の縺れを描く。これ以上は書かないが、意外性がある。星4つ
     21時開演は、“池谷 駿”さんの作品。同級生の女子の赤白帽紛失事件を発端に、金太郎飴よろしく、延々と続く、主人公の憧れる女性の髪の匂いに関わるもの、先に上げた、帽子の他、カチューシャ、ヘアピン、リボン等々に対するフェティシズムと、それに絡む罪が呼び起こす事件等が、これでもか、という具合に偏執的に続くが、主人公は、この物神性を乗り越えることが出来るか否かは、観てのお楽しみ。星4つ。
  • 満足度★★★★

    あやめ十八番「肥後系 雪燈篭」観劇
    一回じゃあ、ぜんっぜん見足りない。もっと何度も見たい。
    まるで歯が立たないこの歯応えがクセになってるのかも…!
    どこもかしこも一筋縄ではいかない"狂い"が愛しい。

    初日の緊張が痛いほど伝わってきたので、二回目・三回目と熟成されていくといいなぁ。

このページのQRコードです。

拡大