恋の文化祭 〜恋せよ乙女、恋愛短編集〜 公演情報 恋の文化祭 〜恋せよ乙女、恋愛短編集〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    心地よい予定調和
    文化祭的ノリの良い恋のお話のオムニバス。すべては温かな流れでハッピーエンドと分かっていても、こうした予定調和が心地よい公演もあるんだなぁと思いました。それぞれの物語に自分の恋の思い出を重ね、特に劇中に大好きだった人と同じ名前の人が出てきちゃったりするともうときめいてときめいて(笑) なんだかほっとする演劇でした。ちなみにお気に入りは武蔵野線の話。埼玉県民ですのでね。事情が分かりすぎちゃってずっと笑ってました。そして、気になる女優さんが。・・・長雄瑞穂ちゃん。その細やかな表情の変遷から目が離せませんでした。

    ネタバレBOX

    武蔵野線沿線、ほんと何もないんですよね(苦笑) でも、スカイツリーが見えたときの心情に自然と寄り添えたとき、埼玉県民でよかった初めて思いました笑
  • 満足度★★★★★

    まさに文化祭
    それぞれのストーリーも全体の構成もみごとなオムニバス作品。、キャストが素晴らしかった

  • 満足度★★★★★

    お勧めの観方がありまして
    シフトが1主観前に変更して行ける事になったんですが当たりました!
    客入れから、ステージで遊ぶ出演者達。
    開会式が始まり、女の子、男の子、恋だけじゃない話もあり。
    「アレルギー」なんて前後に別れる話もあってテンポもいいし
    女の子も可愛いし、楽しめる作品はカラフルにそろっています。
    最後には兄貴には心「撃たれる」終演が待っていますのでご期待。
    記憶の奥の方がくすぐられるような作品です。
    2000円なのにこの面白さなので★×5にしておきます、
    お勧めの観方については、諸事情によりネタバレBOXへ(TB終了)

    ネタバレBOX

    ツイートした時に「ゴロゴロつながり」と書いたんですが
    こちらの公演を見た後、劇団競泳水着の「弄ばれて」観れると面白そう
    でも競泳さんは完売してるし同じ25日までなんですよね~
    弄ばれての主人公はゴロゴロしながら後悔というか
    久しぶりの恋愛ダメな男を全開に披露してくれるのですが
    恋の文化祭で観る「恋がしたい」って可愛い気持ちがあるからかな?
    だから弄ばれてをみて笑ってしまうかもしれないけどね。
    逆の順で観てもいいけど(私はそうです)
    どちらも客席数が少ないのに、面白くて貴重なんですよ
  • 満足度★★★★

    恋する女は綺麗さ 決してお世辞じゃないぜ
    ヒロミ・ゴー(ってか三浦徳子)の「恋する女は綺麗さ 決してお世辞じゃないぜ」との言葉通り女優さんがたがみんなキュートだったなぁ。
    で、観ながら当日パンフレットで脚本提供者を確認して大いに納得。
    意表をつく萩原作品、しっとり・こまやかな米内山作品、良い意味で普通・自然な佐々木作品、とそれぞれの特色がクッキリ顕れていてニヤニヤ。
    また、複数作家によるオムニバスでは難しい各編の関連付けも「閉会式」でやってのけるとはお見事。

    ネタバレBOX

    しかしアレは「恋泥棒」じゃなく「恋強盗」だろ!(笑)
    しかもリボルバーで何発撃ってるんだ?(←コメディにつき許容範囲内)
  • 満足度★★★★

    これはアカンかと思わせておいて・・・
    場内に入るといまひとつ締りがないというか、
    ルーズな空気に満ちていて、
    油断をしていたら、本編に入るや否や
    きっちりと作りこまれた短編集でした。

    それぞれの作品に異なる魅力があって、
    一瞬たりともテンションが解ける事なく
    舞台楽しむことができました。

    ネタバレBOX

    若い役者の方もたくさんご出演だったのですが、
    それぞれの力がうまく引き出されていて
    すっとそれぞれの作品に引き込んでくれる

    「開会式」

    開場時のルーズな感覚と作品たちの橋渡しをするような時間に思えました。

    「県大会」

    戯曲の構造というかアイデアを、べたに舞台に乗せていく感じなのですが、役者達の身体が観る側の想定外に切れていて、戯曲の構造の恣意的なうすっぺらさをしっかり味方につけてしまう。

    スポーツの県大会と異性を思う気持ちの重ねは、戯曲として若干平板な部分があるのですが、それがむしろ役者達の表現を自由にしている部分があって、体育会系の根性とその顛末がうまく恋愛の勢いと絡み合っていく。

    どこかチープな印象は残るのですが、それだけではない熱が舞台には残りました。

    「アレルギー」

    前半部分と後半部分を二部構成で上演。

    前半は、ネタふりてきなところもあって、男女それぞれのキャラクターも少しずつほどけていく感じなのですが、でもそれぞれが互いに探りあい惹かれあう感覚はしなやかに作られていて、観る側も少しずつ二人の距離感に引っ張られていく。
    その前半の関係のもどかしさが、後半の互いに自分をさらけ出し、臆病に、でも前のめりに愛されようとする想いを際立たせていきます。

    男女の役者それぞれに刹那の呼吸や距離の変化を編む豊かな力があって、戯曲が求めるロールの、躊躇と踏み出しの心情を細微に描き出す部分とラフに崩す部分のバランスでしなやかに観る側にふたりの伝えていく。
    特に女性からは、良い意味での不規則な心情のブレが一瞬ごとの表情から訪れ、そのたびに舞台に前のめりになっていく。
    良い役者さんだなぁと感心。

    前半に滞っていたものが後半しなやかに解けて、男女が抱くもののありようも垣間見えて、とても面白かったです。

    「どこまでもいけるのさ~武蔵野線編~」

    空間の作り方に創意があって、役者達の献身的な所作や音の醸し方が時間をしなやかに動かしていきます。登場人物の役者達が編み上げる人物の肌触りにも実存感があり、なおかつその電車の中の空気が、徒に二人の内側をさらけ出させることなく、日々の情景のなかに二人を編みいれていく。

    役者が、新入生の視点から見た1年先輩の女性を丁寧に作りこんでいて、その関係でのいろんなビビッドさに具一と引き込まれていきます。
    割り切れない、なんとも行き場のないもやっとした刹那さと、武蔵野線の中途半端さがうまくリンクして、物語の質感をかもし出しておりました。

    「席替え」
    モラトリアムパンツの公演などでも何度か観た名作ですが、二人の役者にはその筋立てや仕掛けに埋もれることなく、ひとつの時間をビビッドに紡ぐ役者としてのしなやかさがあって、見入る。

    キャラクターが持つやわらかい透明感の揺らぎには、舞台のシチュエーションへのとまどいから彼女が内包するものへの遷移を、そのままに観る側に伝えていくような感じがあって、知っている結末であってもその印象がきちんと彼女たちの「席替え」として残りました。

    「閉会式」

    演出家たちの乱入が、しっかりとした劇のミザンスに組みあがっていくことに感心。コミカルでありつつ、舞台の枠組みをささせ、うまくクローズさせていくのことに舌を巻きました。

    美術や照明なども手作り感がありつつ、びっくりするほどにそれぞれの作品を取り込む力があり、変則な公演日は、たぶん劇場の空きみたいな大人の事情でもあるのだろうけれど、手練の役者や演出家とともに、若い役者たちが力を解き放たれていくのを観るのはとても楽しく、観る側にも、多分役者の方々にとってもおいしい部分のいっぱいある企画だったと思います。

  • 満足度★★★★

    やっぱりミラクルだった
    このおバカさ加減はやっぱり新宿の小屋が似合う。
    モラパンの橋本昭博さん総合演出作品で大森茉利子さん(あやめ十八番)、 山本沙羅さん(てあとろ50')ご出演ということで観に行きましたが、個性的な俳優陣のショーケースみたい。
    長雄瑞穂さんが纏う学生演劇の雰囲気が心地よい「席替え」他、緩くてとても賑やかで楽しい、恋にまつわる短編集。

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