おとなげない遺伝子 公演情報 おとなげない遺伝子」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★

    もう少し捻りがあると…
    人間一人ひとりが違うように親子であっても少しずつ違う人生を歩むだろう。本公演の眼目として”人生という名の不条理”を謳っているが、三代にわたり同様のシーンを繰り返えすのはどうか…。
    確かに遺伝子という”不思議なるもの・こと”の存在は否定できない。鏡の中の顔は、同じ年齢だった頃の父親に似てきた。人としての性格付けや外見は似ているが、生活の歩みは違った。そんなことは当たり前で改めて言うことではないだろう。
    この公演では、遺伝子を強調し、その結果人生の不条理を描こうとしたと思われるが、冒頭にも記したが不条理もよしとするような芝居でもよかったのではないか。観客を飽きさせず、集中させるには少しずつ違う観せかたも…。

    最終的には、説明文の逆説に落ち着く展開になる。つまり、二度あることは三度あるが、その反対として三度目の正直もある。まさしく人間ドラマであり、人間讃歌の公演でした。

    今後の公演にも期待しております。

  • 満足度★★★★★

    6人40役以上
    こちらも先週末の事で失礼いたします!

    これは良い!30代ふらりと生きてる身には色々考えちゃう芝居でもあった。

    6人の出演者で40役以上を演る形で役割が次々と入れ替わって行くのが面白い!


    自分次第、ではあるけれど、周りにいる人たちというのもとても重要だなと。
    ちゃんとした繋がりがなかったら頑張って生きる気力が無くなってしまうのは多分、よく分かる。

    ネタバレBOX

    息子、父親、その父親と世代交代をして行く中で入れ替わって行くので(大丈夫?伝わってる?)、「やっぱり親子だね、似るもんだねー」と言いながら場面が繰り返すイメージ。

    ただ、似てる部分、違っている部分の微妙な加減で「また同じ場面か」とかは思わない。
    その辺の脚本がとても秀逸に感じました。

    舞台もこの芝居ならではの工夫な感じが好きです。
    説明していいものか悩みますが、服屋の着替えスペースみたいなのが舞台上に5つ並んでいて(役者6人で1人は舞台に出ているだろうから5つなんだろうな)、役者は基本そちらに出はけして目まぐるしく着替えをしていた。
    これ、場所を間違えると一瞬で詰むので大変ですよね!
    また、なまじ繰り返しの色が強いから客から見たらとてもややこしそうと思うわけで。
    終わった後の全て出し切った(いつの間にか掛かってた衣装が全てなくなっている)風景も良かったです。

    最後まで切なくない人生を歩める人はどれだけいるのだろうか。
    人生全部をトータルで間違わないとか、実は凄い難しいですよね。



    嫌な話をすると、仕事が出来ないおっさんとか実際にいるけど、こういう事かとヒヤッとする。
    能力とかより気力なんだよな。
    そしてそれに自分がはまらないかと言ったら分からない。
    怖いなと思う年齢なんですよ!

    嫌な話を続けると、自分は血の繋がりだけの家族なのだから、というのが嫌いです。
    血の繋がらない家族の話とかに救いを求める方です。
    そこを抜け出す為の話ではあって、それでも無理なものはあるんだよな、と考えている自分がいる。
    やはりとても痛い話で、どうしようもなく捻くれてしまっているけれど、ただ、そんな自分でも着地点はとても素敵だと思えた。
  • 満足度★★★★

    因果と主体
    DNAは,リン酸,ペントース(デオキシリボース),および塩基からなる。塩基成分にはアデニン(A) , チミン(T),グアニン(G) ,シトシン(C)の4種類があるのは、今時、誰でも知っている基礎知識だ。だから、舞台上に置かれている4つの立方体は、其々、黄、赤、緑、青と塗り分けられてその一つ一つが各塩基に対応している訳だ。そして、因果律のように四六時中ついて回るのである。先ず、この構造に気付かなければなるまい。(追記後送)

  • 満足度★★★★

    身につまされました
    親父のようにはなりたくない、と思いつつも、何故かそうなっちゃう。血のせいだー、と遺伝子に責任転嫁している自分に大反省。デジャヴ感覚のよいお芝居でした。複数役をさらっとこなす役者さん達、見事です。

  • 満足度★★★★★

    無題1254(14-293)
    19:30の回(曇)。18:30受付(整理券等はありません)、19:00開場。色違いの四角い箱が4つ(AGCTの4つかな)、舞台奥はカーテンで仕切られています。こちらは初めて。客入れでかかっていたのは昭和っぽいエレキサウンド、19:28前説(105分)、19:35開演〜21:19終演。

    「説明」に書かれたこと…途中から、あぁそういうことか…と。開演直後は??な配役でしたが、一巡りしたあたりから面白い構図だと思えてきました。最後は「そっちかな?」と思ったとおりの方でしたが、個人的には良かったと思います。

    当パンに、武田さん「8-エイト-によせて(@アートスクエア)」。これは渋谷で観た「朗読劇 8-エイト-(2014/7)」の再演(出演者も同じようです)ですね。

    私の席では空調は良好でした。

    ネタバレBOX

    繰り返しは大の苦手なんですが、本作では大丈夫。少しずつ見えてくるものがひとつひとつ当てはまってゆく構成との相性が良かったのだと思います。
  • 満足度★★★★

    愚かな人間
    懲りない人間、愛すべき人間

    ネタバレBOX

    生まれて、おばあさんのお葬式に出て、父親に連れられておじいさんを見舞って、野球やって、父親の浮気現場を見てぐれて、父母が離婚して、ラーメン屋で修行して、結婚して、子供が生まれて、独立して、母親を肝臓癌で亡くし、その葬式で父親を拒絶して、ラーメン屋を発展させ、子供を連れて父親を見舞い、キャバクラに通って浮気して、離婚して、ラーメン屋を潰し、子供の婚約者から結婚の報告を受け、肝臓癌になった元妻を見舞い、元妻の葬式に出掛け、子と孫の見舞いを受け、死ぬという男の一生は、元妻の葬式で焼香を許されたことや、息子が自分の葬式を出してくれたという違いはあったものの、おじいさんやお父さんと同じ失敗を繰り返す愚かしくも懲りない人間の生き方そのものでした。

    随所に息子の嫁さんの計らいがあったことや、第三者からは惚けたように見える行為も本当は素晴らしいことだったりすることが分かりましたが、同じシーンを最大三回見るのは心身ともに結構疲れました。
  • 満足度★★★★

    遺伝子
    この劇団は何度も観ているが、今回の作品が一番良かったのではないだろうか。
    出演者6名でさまざまな役をこなす展開は観ていて単純にワクワクくるものがある。
    中盤から序盤の空白が埋まり、ラストは涙が流れた。
    バッドエンドじゃなかったことが救い。
    しかしこの遺伝子はおとなげない。
    評価は4.5だが、若干暑かったので0.5下げます(笑)

  • 満足度★★★

    初日観劇です
    「俺の屍を越えていけ」みたいな感じで、親子って似てるものだよなぁと表現された物語でありました。その分先が読み易かったのと、なんか”ラーメン”食べたくなった105分。まぁユニークだなぁと思った作品感想なんですが、空調がよくなくて、暑かった・・・・んで自分勝手に星はひとつ減じました。

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