暁の風に夢笛響いて 公演情報 暁の風に夢笛響いて」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★

    一生懸命さは感じるが・・・
    悪い芝居じゃなかったですよ。若干滑舌の悪い役者さんがいて聞きづらい部分があったことを除けば,誰もが楽しめる物語で,とても楽しく観劇できました。でも,いま一つしっくりこなかったんだよなぁ。多分ピュアになりきれないい自分が理由付けを求めたためと思います。物語にも役者さんにも一生懸命さは感じます。終わり方も良かったです。あとは物語の中の説明力だと思います。ただ,あまりに説明しすぎると物語がピュアじゃなくなる気もするんだけどね^^;

  • 満足度★★★★

    友情が平和を築く政治劇
    「政治劇」は ありふれている。西暦以前のギリシア悲劇を遡っても、「忠誠心」に個人の試練を描く点は現代と変わらない。ある意味「マンネリ化」だ。

    それでも、泣いた。少年のピュア・ハートと国家、組織、集団、命令に揺れ動く諜報兵演じる、SADAである。

    感心したこと。それは「テレビ番組」の専売特許でもある「リセット」を、 その「政治劇」へ随所に散りばめた演出だ。いわば「三枚目」を担うキャストがアルマルベスと岩政であった。SADAが「政治劇」の伝統だったとすれば、この2人は「モダン」だろう。明治の日本に「和洋折衷」が実現したように、若々しく、ナチュラルな役割分担と合成を果たしている。

    「テレビ番組」における「リセット」は たしかに説得力ある笑いだったのだが、岩政に関しては時折「台詞の呪縛」にもはまっていた。「台詞」が目的になっていた。

    ネタバレBOX

    鷹取が「開戦阻止」に暗躍しなかったり、虎之介が獅子丸に「真実」を告げなかった脚本は合理性に欠けるストーリー展開だろう。しかし、SADAと「三枚目」、香央里ら子ども役の熱演が光っていた良さを忘れてはならない。
  • 満足度★★★

    芝居としては、う~ん
    フライヤーからエンターテイメントな作風が感じられたがテーマの描き方が平面すぎた。もう少し寸善尺魔の中、復活の曙光が見えるというような冒険活劇がほしかった。公演全体が緩い。物語は未来という設定ながら過去イメージ。いくら廃れた世界といっても違和感は払拭できない。また、廃れた後であればその理由を説明して物語を展開するなど工夫に欠ける。芝居にもう少し丁寧さが必要だと思った。
    役者陣の一生懸命さは感じるが、それだけでは観(魅)せられない。

    ネタバレBOX

    人間性が画一的な善人(物分かりが良い)ばかりで繋がりに面白味がない。例えば主人公(タクミ=香央里)とその兄の両親は、先生(元「天の国」諜報将軍)に殺されたが、何故か二人とも尊敬した様子である。また、新たに派遣された諜報兵(SADA)と簡単に親交を結ぶことなど不自然である。命の尊さは疑わないところだが、それをどう上手く表現(教訓的にならないよう)できるか。若手俳優が頑張っていることから、脚本・演出の充実を期待したいところである。
    今後の公演を期待しております。

このページのQRコードです。

拡大