キープレス 公演情報 キープレス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★

    登場人物の誰に対しても・・
    親の影響が大きそう、というのがちょっと・・まどろっこしいと言うか(苦笑

    ネタバレBOX

    見る限り、登場人物の5人中3人、心のどこかで親の愛情を渇望しているのではないかと見える気がする。

    あと一人は愛情を渇望している。

    もう一人は・・良く分からない(笑
    逆に隠れマザコンっぽい弟君に何故惹かれるのかが良く分からない。あとなんであんなに鈍いのかも。

    3人は幼少期に親の愛情を受けられなかったことがトラウマで幸せに踏み出せないように見えるんだが、そうだろうか?
    描きたい主題はあくまで行間で、心理ではないと言われそうなんだが、
    多少、物語の骨組みがシンプルすぎると、
    行間も生まれにくいようにも感じる。

    両親が不在でも感情の優しさを手に入れる人間は大勢いる。
    物語の中に作者の希望が多く含まれすぎているようにも思う。
    もっと素直に感じるままを描いた方が良いのではないかとも思う。
    色彩をもっと増やした方が良いように思う。

    ものごとは捉え方だと思う。
    両親や周りに心配されない方が、
    どの橋の下ででも野垂れ死にできるという気楽さもあるように思う。

    5人のうち4人の若者の捉え方が悲観的過ぎるように思う。

    きのう家族を失った人にでも、
    爆発するような勢いで未来を指させる躍動感が若い人には欲しい気がする。
    繊細さではなく。
  • 満足度★★

    ネタばれ
    不満

    ネタバレBOX

    劇団森キリンの『キープレス』を観劇。

    個人の記憶、思い出、郷愁などがキーワード即座に出てきそうな個人の昔の日常の出来事を題材にした芝居。
    今の若手にありがちな着眼点だが、到達点をどこに持っていくかが作家の資質が問われるとこだが、そこは全くと言っていいほど何もなく、ただ単に観客に投げかけているだけあり、作品の余白を作っているように見せかけているだけで、演出家の描きたい事は何?と疑問符を投げかけたくなる。
    まだ20代の作・演出の若者がついこないだの過去を振り返るより、未来を描く事が先決だろ!と言いたくなってしまった。
  • 満足度★★★★

    最近的
    一歩踏み出しそうで良かったです。

    ネタバレBOX

    過去を引きずる姉弟の話。

    終盤に過去のこと、素性を明かしてくれました。弟は高校の同級生を妊娠させ、姉は先生と関係を持って妊娠した過去があり、その中絶手術は父親が働く病院で行われたとのことでした。

    地方の名士が身内の不始末を内々で処理して隠蔽する体質は7月26日の事件ともの凄く似ていると感じました。

    子供の頃の二人ですが、一人は台詞がかぶっていたので姉と分かりましたが、女子が男の子を演じることも多いので、もう一人は引っ越すような様子からおばあさんの家に住むことになった弟かと思ってしまいました。

    当日パンフレットやラストシーンの繋がりから友人と分かりましたが、いずれにせよ、手紙を書くという約束などなかなか守られることもなく、最初から書かないという約束にした方がよさそうです。

    自分が傷つけた女性のこと、母の鬱のこと、新しい恋愛に進めない姉のことも考え、弟は心のケアをする作業療法士になろうとしていたなんて、早く言ってよー、少し前向きになりそうで良かったです。
  • 満足度★★★★

    ズシンときました。。。
    断片的なやり取りとモノローグの積み重ねによって紡がれていく若者群像劇。


    前宣伝では記憶をめぐる劇だということが強調されていたが、そんな甘ったるいものではなく、心にズシンとくる中身に圧倒された。

    重い背景をしょっている主役の姉弟の独白には役者がまるで自身の境涯を語っているような生々しさがあって、劇の説得力を増強。

    スタイリッシュな演出や軽めのBGMも話の重みをかえって際立たせていて、効果大。


    静かな迫力を感じさせる一作でした。

    ネタバレBOX

    弟のカノジョに扮した渡邊ひかるさんの演技にもただならぬリアリティが...。

    彼女が無邪気でやや能天気な若い娘を好演したお陰で、やはり本作の重々しさがより強く感じられた。
  • 満足度★★★

    動物園
    面白い。80分。

    ネタバレBOX

    りさ(大原千秋)…はじめの姉。17歳頃に教師となんかあったため、彼氏ができない。
    はじめ(吉原真理)…大学中退して臨床士を目指す。高校時代の彼女を妊娠堕胎させた。
    かなみ(渡邊ひかる)…OL。はじめの彼女。いい意味で楽天。はじめと結婚した。
    まる(本間玲音)…かなみの先輩OL。人の男に手を出すファザコン。はじめとも寝た。りさとは幼馴染。はじめの結婚式でりさと再会する。

    ATで、元々はもっと散文的だったため筋を足したという話があったけど、ないと結構手探り状態で見続けないといけないシンドさがあったかなと。
    りさとはじめの(病んでる)家族状態が二人の出発点で、更に学生時代の難儀があってって話だけど、もっと二人に焦点あててくれてよかった。内向きの話だし、過去を向いてる話だし(けど人そのものを描くのではないと言ってるからこれでいいのか)。

    動きの少ない前半はややダレたかな。micannの曲は好きかな。

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