吉良ですが、なにか? 公演情報 吉良ですが、なにか?」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★★

    お見事!
    いやー面白かった!
    それに何という完成度の高い舞台だろう
    もうテレビや映画を見ているようで、全く違和感の無い完成度の高い内容だった。

    細かい動きまで全く抜け目のない演出で、稽古をしっかりされている舞台だと言う事がひしひしとわかりました。

    それにきちんと観客との間合いもとり、しっかりと舞台に取り込む動きは、やはり別格の出演陣と言った感じでした。

    喜寿でこんだけの舞台を作れて演じられる伊東四郎さん、素晴らしいです。

    ネタバレBOX

    エコバッグ、もらえます!
    タフマン、もらえます!
  • 吉良にも吉良の物語あり
     舞台というのは、残酷だと思う。テレビや映画なら、ワンカットずつの撮影で上手く編集したり組み合わせにより、その魅力が最大限に演出される。編集者の腕によっては、もう別物といったものにすらなりうる。その点、芝居はごまかしが効かない。すぐ目の前には観客がいる。息遣いや汗は全て白日の下だ。セリフをとちったら、やり直しはきかない。今日は気分が乗らないから、なんて途中で中止にすることもできない。The show must go on.やるしかない。ヴェテランも新人も、テレビで売れてるとか知られてないとか、これまでの実績とかそうしたもの全て関係ない。その舞台一回こっきりだ。真の実力が試される。役者として、ひょっとしたら人として、演技力や存在感といったものを問われる。しんどい仕事であり、思うように演じられ、決まったと思えた瞬間は、比べないほどの快感を覚える仕事でもあるだろう。
     噂に名高い本多劇場は、初めての来訪。小劇場スゴロクの"上がり"であり、大劇場では最も小さな劇場の部類に入るかもしれない。演劇の聖地というような場所とも聞く。演じるのは、伊東四朗をはじめ名の売れた役者たち。懐かしい名前もあり、名はなくても腕自慢の役者も揃えて、さあ実力拝見!テーマは、季節感たっぷり「赤穂浪士」の吉良一家・・・

    ネタバレBOX

     舞台というのは、残酷だと思う。テレビや映画なら、ワンカットずつの撮影で上手く編集したり組み合わせにより、その魅力が最大限に演出される。編集者の腕によっては、もう別物といったものにすらなりうる。その点、芝居はごまかしが効かない。すぐ目の前には観客がいる。息遣いや汗は全て白日の下だ。セリフをとちったら、やり直しはきかない。今日は気分が乗らないから、なんて途中で中止にすることもできない。The show must go on.やるしかない。ヴェテランも新人も、テレビで売れてるとか知られてないとか、これまでの実績とかそうしたもの全て関係ない。その舞台一回こっきりだ。真の実力が試される。役者として、ひょっとしたら人として、演技力や存在感といったものを問われる。しんどい仕事であり、思うように演じられ、決まったと思えた瞬間は、比べないほどの快感を覚える仕事でもあるだろう。
     噂に名高い本多劇場は、初めての来訪。小劇場スゴロクの"上がり"であり、大劇場では最も小さな劇場の部類に入るかもしれない。演劇の聖地というような場所とも聞く。演じるのは、伊東四朗をはじめ名の売れた役者たち。懐かしい名前もあり、名はなくても腕自慢の役者も揃えて、さあ実力拝見!テーマは、季節感たっぷり「赤穂浪士」の吉良一家。結論から言うと、お見事だった。普段馴染みの小劇場演劇の役者の方が、実力は上なんじゃないかと内心思っていたけれど、素晴らしいお芝居だった。特に伊東四朗さんに圧倒された。それほど大きな動きはないのに、静と動のメリハリで大きく見えた。強面とギャグ顔のギャップと可愛らしさに親しみを覚えた。絶妙の"間"が、劇場の空気をすっかり自分のものにしていた。経験を積んだ役者が磨き上げてきた"技"を感じた。
     舞台というのは、本当に残酷だ。著名な人がこれほど上手ければ、名もなき役者はそれを超える修練と場を積まねばいけない。
  • 満足度★★★★★

    吉良でないですが、なにか?
    とタイトル変更した方がいいのでは?と思うくらい、全く、忠臣蔵ものとも吉良上野介とも、無関係この上ないコメディでした。(笑い)

    でも、最近、心が疲弊しきっていて、とても重たい芝居は観る気になれないでいましたから、この緩い感じのコメディは、打ってつけの心の処方箋jになったようです。

    伊東さんのご子息の孝明さんと、鶴瓶さんのご子息の駿河太郎さんの、愛嬌のある演技に、心がほっこりしました。

    安心のキャストで、心行くまで、ただ単に笑いたい方には、おススメ舞台ですが、忠臣蔵との共通性や意外性を求めて、観劇される方は、きっとはぐらかさせて、「だから、何?」となりそうで、あまりおススメはできません。(笑い)

    ネタバレBOX

    カテコでの、伊藤四朗さんのお話ぶりでは、この芝居、当初は、時代劇の予定だったそうです。

    ラサールさんは、大石蔵之介役で、戸田さんは、伊東さん扮する吉良の奥方役の予定だったのだとか。

    それがどうしたことか、実際の舞台は、現代の病院の待合室での、吉良家の家族のてんやわんやのお話でした。

    吉良家の長女役の馬淵さんの、すぐに切れ気味になるキャリアウーマンぶりが愉快!瀬戸さんの、すぐに、家族や夫をとりなそうとする、気配り次女ぶりに共感。吉良の部下(家来?)役の阿南さんのコメディに不可欠な動作の上手さにニンマリ。戸田さんの名演ぶりは言わずもがな。二人の芸人の遺伝子を嬉しくなる程、体内から放出されて、舞台上で輝く、名優のご子息お二人。
    そして、もちろん、伊東四朗さんのご健在ぶり。

    脚本の意味は、相変わらず?で、「観終わって何も残らない」を目指す三谷さん流の味わいでしたが、キャストの連携プレイの妙味が嬉しく、大満足の観劇タイムとなりました。

このページのQRコードです。

拡大