太子堂のサーカス【公演終わりました。ご来場、ご声援ありがとうございました!】 公演情報 太子堂のサーカス【公演終わりました。ご来場、ご声援ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    不思議で幻想的
    12日の昼、夜、13日の観劇をしました!

    空間も不思議で、あんなに近い距離でお芝居を観たことがなかったので
    新鮮で驚きました!
    きっとどの席から見ても色々な見方(当たり前ですが)が出来るんだろうなと思いました^^

    寺島夫婦の仲良しさがすごく可愛くて、微笑ましかったです^^!
    柳沢さんの姉妹は、リアリティがあり…私も姉が居るので、ケンカした時は柳沢さんと同じような気持ちというか感情があったのかな、とも取れました。
    …これは私がたくさんたくさん考えた推測に過ぎないのですが、妹さんは河童なんでしょうか?w
    「姉は欲しいものはなんでも譲ってくれた」という言葉に少し引っかかりました。

    あと、室田さんはくしゃくしゃな笑顔が本当に素敵でした^^!
    そしてヘタレ具合と、河童なんですね…っていう嘘か本当なのか分からない言葉…本当に不思議でした。
    でもやっぱり最後の展開からすると…柳沢さんを誘い出す口実だったのかなとも思いました。
    日替わりの漆原さん達もどんどん面白くなって…楽しかったですw


    間が本当に絶妙で、笑える部分とシリアスな部分がそれぞれ際立っていました!
    私はお芝居のことを全然分からない素人ですが、全てがリアリティあるなと、どの回を観ても思えました。

    でも千秋楽は少しペースが早かったような気がした様な…

    覗き見してしまったような、今回の空間に入ることが出来てすごく幸せでした^^!

  • 満足度★★★★

    河童とサーカス
    副題にある「愛をこめて。地の下を流れる河より。」とあるのは
    今は暗渠となり、緑道と名を変えているが、かつてはその水面を見せて流れていた
    いくつもの川のことを指している。
    表に出なくなっても脈々と流れ続ける地下深い流れ、
    それをたゆたう人の心に重ねたような繊細な心理と台詞が印象的。
    この日、外の雨も芝居の一部になったかのような演出が新鮮だった。

    ネタバレBOX

    祖父と同居する予定で建てたのに、その祖父が亡くなってしまい
    柳沢(久行しのぶ)は広い家にひとりで住んでいる。
    烏山川探険隊は、暗渠となった川を探検するというマイナーかつゆるいサークルで
    丸谷(舘智子)と寺島(向井原徹)の3人がメンバー。
    今日は柳沢の同僚室田(郷本直也)が押しかけメンバーで加わり4人で活動した。
    寺島と婚約していて妊娠中の丸谷は、柳沢に「結婚式に出席してほしい」と頼むが
    彼女は頑なにそれを拒んでいる。
    訪ねて来た妹(大塚あかね)や丸谷達二人にも心を閉ざした柳沢だが
    室田の思いがけない言葉に、初めて柳沢の心が動く…。

    柳沢の「孤独と、一人でいたいという気持ちは共存できると思う」
    という意味の台詞にひどく共感を覚えた。
    「結婚式に呼ばれたら喜んで出るものだ」とか
    「いつまでひとりでいるつもりなの?」と心配されることとか
    彼女は周囲の思惑や価値観に対して表面上だけでも迎合することが出来ない。
    無理して合わせるくらいなら敢えて拒絶し、自ら孤立しようとする。

    まっすぐで、世の中をうまく泳げずにいるような柳沢に
    年下の室田が思いがけない包容力を見せるところがさわやかで嬉しくなる。
    いや、もしかしてこれはファンタジーなのか?と思わせる辺りがまた面白い。

    強気に出るが、実は心細くてならない柳沢役の久行しのぶさんが上手い。
    室田を演じた郷本直也さん、出だしの恐縮して小さくなっている時と
    後半の唐突ながら誠意にあふれた言葉とのギャップが良かった。
    背も高く、存在感大。

    ガラスの引き戸を開けて靴を脱いで上がる劇場をそのまま生かし
    一軒家の出入口にして、外の雨をもそのまま取り入れた演出が新鮮。
    開放的で素敵な空間だった。
    それにしても“大人のサークル活動”、楽しそうでいいなあと思った。
  • 満足度★★★★★

    無題1161(14-209)
    20:00の回(曇)。こけら落とし公演だそうで、室内はピカピカ。三軒茶屋から少し歩きますが茶沢通りを外れると普通の住宅街…暗い。会場の近くにスタッフの方、右に曲がってすぐ。

    19:35会場着、受付(チケットレス、座席は予め指定されています)。やや変形の横長ワンルームという雰囲気、床はフローリングで入口に向かってコの字の座席(主にパイプ椅子+座布団)。入口の重そうなガラスドアは防音になっているようで、開演までは騒いでも可とのこと。入口横に受付、脚立やデイパック。

    19:47前説(横田さん、60分)、18:55上手のドアが開き(階段が見える)、女性が1人、麦茶、雑誌「東京大改造マップ2020」を読む、20:03受付撤去、開演の挨拶、女は電話をする〜21:01終演。

    舘さん「想稿 銀河鉄道の夜(2014/4@アゴラ)」、久行さん「スペインのA(2013/6@BOKAN)」、郷本さん「テノヒラサイズの人生大車輪2011(2011/9@南大塚)」。

    「説明」にあるように、女、「探検隊」の仲間(婚約している二人)、会社の同僚、ちょっと広すぎる家、なんということもない会話、幼い頃の記憶、サーカスの象、妹の登場で流れが変わり、揺れ動く心と真直ぐな想いとが触れ合うまでのお話でした。

    戸外も使った演出、遠くから聞こえるサーカスの音楽、不安を抱えて過ごしてきた女性像が印象的でした。

    ネタバレBOX

    コップを倒したのは演出かハプニングか…受付で使っていたテーブルでいいので、その上に置けばいいのになぁと、ずっと思っていました。
  • 満足度★★★★★

    いごごちのよい空気感でした。
    公演場所の、まさに
    その町を舞台にした内容で、ちょっとした日常を感じられる
    人に寄り添った、やさしい作品でした。

    上演場所は、ギャラリーでしたが
    どんな場所でも
    どうんなふうにでも
    演劇はできるのだなぁ、と感じさせてもらえました。



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