夏といえば! に捧げる演劇儀式 〜愛と絶望の夢幻煉獄〜(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!) 公演情報 夏といえば! に捧げる演劇儀式 〜愛と絶望の夢幻煉獄〜(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★★

    カオスがやって来るのを待つ
    出鱈目で下品な中にも陶酔を味わえる一瞬が来るのをただ期待している。
    本作もやってくれたな、という感じ。

  • 満足度★★★

    アングラだった
    がっつりとアングラであった。
    劇団初見のため毎回こうなのかは判断できないが、宗教劇団の名の通り、いささか新興宗教じみたテイストの演出。演劇という枠組みを破壊しようとする試みは昔からあったような既視感をおぼえるものの、とにかくやりたいことをやってやろうという姿勢はたいしたもの。どこからそのモチベーションが湧くのか知りたい。

    ネタバレBOX

    ゲスいネタを仕込むという噂は聞いていたが、衣装の下に仕込んであったペニバンを外してハンガーにかけるとは、どれだけの観客が気づいたであろうか。
  • 満足度★★★★

    隠し球
    効果的でした!

    ネタバレBOX

    ベートーヴェン交響曲第九番に載せて80分の演技ということでしたから、合唱がないなとは思いました。そこに登場した男性がちょっとキューピーっぽい感じだったので役者さんによるパロディかと思いましたが、ちゃんとした男女の声楽家の人たちで、隠し球は効果的でした。

    一限目の、新興宗教がああいう日課を繰り返させ、余計なことを考えさせないようにするのだなと感心しましたが、キュウリはしばらく食べたくなくなりました。

    神様、仏様の願いが死にたいというのも面白かったです。地球滅亡の時に人間はロケットに乗せて一緒に連れて行くんだろうなと、像という意味ではなく脳内に載せてという意味ですが、彼らの意図に反して宇宙進出を果たさせるんだろうなと思いました。
  • 満足度★★

    結局辞めるんですかね?解散ですかね?
    主宰が逃げたとか、あと何人客が来ないと解散だとか。
    そういうのが色々聞こえてくる。
    赤字とか金が無いとか他のところからも声が上がってたりするので、大丈夫かなー。

    ちなみに観劇するか正直迷った。
    確実に今の自分は選ばないタイプなので。
    当たり前に考えると見せてはいけない部分を見せている様なものだから。



    逃げた主宰が架空のものだったら大したものだと思う(そうであればがらっと印象、評価が変わる)
    でもそうではないのだろうなと自分は思う。
    客席にいたんじゃないか、という噂も見掛けましたが、まあ、顔なんて知らんよ!
    と思ったけど入り口に遺影が置いてありましたね。


    初見だし、どうしてもドライになってしまうけれど、辞める選択肢があるならば辞めた方が良いと思う。

    今、関東には芝居が溢れてはいて、そのせいで良い芝居があっても埋もれる状況。
    個人的には半分以上無くなってもいいと思っている(芝居が大好きだからこそ言います)
    それぐらいじゃないと評価されるべきものが評価されにくい状況は続いてしまう。
    なので冷たいけど辞めたかったり、展望がないところは淘汰された方が全体の為には良い、と思う。


    特にここは絶対にメインストリームにはなり得ない団体だということは明らかですよね。
    参加されている役者のかたがたが何を目指してやっているのかそれはとても気になった。
    この辺りは主宰の件が仕込みであろうと無かろうと同じ事だろう。


    客入れの人数は何気に手厚かった。
    二階席では何かもてなしをしていたけど、知った客しか近づけない雰囲気だったのでイケ好かないと思ってしまった。

    途中休憩で席移動OKだったけど移動出来る場所が殆ど無かったので惜しい。


    ラスト5分(終わってからの5分?)は正直面白かった。
    でもそうするとあれだけで良かったんじゃない?
    みたいな話が出てくる事になる。
    否定はできない、かな。


    オペ卓の人たちが開演前ずっとお喋りしていたけどゆるいなー。
    それは有りなのだろうか。
    「スタッフ大事だよね」みたいな事を話してたのも何となく聞こえてたけど、その通り、ですね!
    オペ卓の人も「スタッフ」だよね?

    こちらの頭カッテぇけど、客が居る中で恣意的な声が駄々漏れているのは違和感しかない。

  • 満足度★★★★★

    快便
    ドアを入るなり、ピャー!!の雰囲気。見るだけで健康になれるような作品でした。当分便秘には縁がなく、今年の夏も乗り切れそうです。塚田さんらしき人、客席にいたような気がします。

  • 初見!
    初ピャー‼です。劇団名からして怪しいし、舞台セットみて更に怪しいし怖い。個性強い女優は結構魅力的で面白かった。人の成長或は整腸の物語と捉えての観劇。

    ネタバレBOX

    ブラインドの落下は事故でしょうか?
  • 満足度★★★★★

    何だかよく分からなかった
    ・・んだけど、割と面白かった。

    なんでかなー、って思うと、
    「あれ、これって誰かの夢なんじゃないか」
    と思った。

    夢だったら支離滅裂なのは当然。

    でも、個々のイメージが強ければ割と見れる。と、思う。

    ネタバレBOX

    子供が喜びそうなシークエンスがあったかと思うと、
    途端に泥沼になる。

    意外と真理を突いているようで、
    偉人の名言を茶化したかのような出で立ちで、
    急に世界の終わりのようなモードに切り替わる。

    サッカーで言うなら、緩急しかない。
    80分を通しての哲学のようなものは皆無。

    でも、底に流れる不安はつながっているようにも見える。

    それをうまく説明しようという言葉は無い。

    でも、まぁそれで良いのかも。

    世の中の、上手く状況を説明した大人たちの言葉のほとんど全てが的外れだ。
    簡潔に何かを説明できるならわざわざ演劇をやる必要は無い。
    詐欺師か政治家になれば良い。

    ひょっとしたら台詞は必要ないのかもしれない。
    舞台上で役者個々人が慰め合い、殴り合うきっかけの為に存在するにすぎないのかもしれない。
    でも、それは日常の人間社会の中でもありふれた光景なのかもしれない。
    大抵の会話が他人にとって不可解で無意味だ。
    ただ、それぞれのグループがその約束を分かり合ったフリをして人生を消耗する。

    地方に持っていったら、大抵のいい年をした大人たちが怒って途中で立ち去りそうだという意味で、
    今最も東京らしい劇団と思って間違いないと思う。

    これからも、「こんな舞台を観るのにお金を使うなんて」と言われる舞台を作ってほしいものだなぁ。
    逆に作品を作り続けると言うことは、この作品以外のすべてが無意味と言う事にもなりかねないから(勘繰り過ぎか(笑

    一見、フェリーニのようで、姿勢はパンクなんじゃないかなぁ・・要望を言うなら、もっともっとパワーを!
  • 満足度★★★★

    寡占資本主義を駆逐せよ!!
     学校での授業という型に入れた今作。ベートーベンの第9を構成要素に取り入れている。ピャーの劇作家、塚田氏は、今回も失踪した。2年前の矢張り夏、学生芸術祭でもテーマは儀式であったが、この時にも失踪していた。思うに、この儀式は通過儀礼のイニシエーションなのではあるまいか? 本人が意識していようがいまいが、その要素を感じる。2年前も今回も、基本的に、描かれているのは、人間の根源的な欲望に関する事柄である。2年前は、喰う、寝る、セックスする等々が描かれていたのだが、今作では、若干、毛色が変わったものの矢張り、アメリカの植民地として収奪され続けるこの日本で、大人になるということは、即ち、本来自分達が抱えている様々で自然な在り様や、そこから自然に発露してくる帰結としての、自分の頭で考え、自分の頭・身体で生き、自分達の判断で意を決して、自らの意志に従ってアイデンティファイすることであった。然し乍ら、アメリカのプラグマティックな独占乃至寡占資本主義体制は、民衆が自らの頭を使って自らの行く末を決めることを肯んじない。何故なら、それを認めてしまえば、寡占体制は瓦解するのが必定だからである。寡占する側唯一の論拠は、彼らの方が、民衆より優れた判断を下し得るとの思い込みである。即ち、社会をリードするという役割は、彼ら特権階級だけのものだと思いあがっているに過ぎないのである。彼らは、豊富な資金と彼らのイデオロギーにお墨付きを与える御用学者及び、権力に媚びを売ることで権威として収まる御用インテリらの見解を拡散し、喧伝するメディアを巧みに操り、実は意味の無い文言をパブリシティーとして流通させることで、民衆を大衆化。愚民化するのである。然し乍ら、この欺瞞と瞞着に気付く一部の人間が居る。それがアーティスト達を含む本質を見る目を持った人々であることは言うに難くない。今回、塚田氏の穴を埋めたのは安藤 尚之氏、アーティストとしてのDNAをキチンと継承していると見た。出演した女優陣・男優も無論である。彼、彼女らの、内側を見つめようとする目、そして、そのような過程を経て外へ向かおうとする目に対して、飛躍的なジャンプが必要になることも含めて、キチンと付き合ってゆきたいと考えている。ピャーはラディカルで、それ故、愛すべき劇団なのである。(追記2014.7.11)

    ネタバレBOX

     ところで、美術系大学の学生さん達が作った劇団なので、その辺りのことも付け足しておこう。“pit北/区域”という空間を選んだ美意識もさることながら、この空間の使い方が気に入った。螺旋階段を下りてゆく時には、草いきれと共に、吊り下げられた草が、頭や顔を撫でる。自分は、当初2階に案内されたのだが、木道のように張り渡された板以外の部分を歩くと、そこには、色とりどりに染められた紗のような布が張られているのだが、木道より一段低い床が下にあるので、つんのめる。歩く時は、木道の上を歩くように。2階通路途中には、ぬいぐるみの猿が吊り下げられ、見ざる、言わざる、聞かざるを表象しているのは、無論、江戸幕府のモットー“寄らしむべし知らしむべからず”を表しているであろう。2階の床の内側には、鉄柵が張り巡らされているが、ここには、麻などで裏張りされた、人型の上半身が、舞台を見下ろすような感じで斜めに設えられている。観客が通常1階に入る入り口から見て右手の壁には、巨大な傘のような大きく丸いオブジェが貼り付けられている。劇中、皆の苦しみ、悩み等をガムに転移したものを捏ねて仏像をつくるアーティストの話があるのだが、この時、このオブジェは、世界観を表すと言われる曼荼羅に見え、柵に掛かって舞台を斜め上方から見下ろしている半身像は、五百羅漢と解することもできた。これらの間に、つたのように弦が絡まり、低く深く囁くように、見ざる、言わざる、聞かざるが、我らの意識を日常的に犯している構図が透けて見えるのだ。情報隠蔽法である、特定秘密保護法と名付けられた憲法違反が明らかな悪法や、民衆を政治に関与させない為のあらゆる法、体制が、隠蔽されている事実を告発しているようである。誰かが、このくらいのことには、気付くかも知れないと今迄書かずに居たが、追記しておく。
     あ、それと、坐った場所を変りたければ、休み時間に変われるよ!
  • 満足度★★★★

    糞みたいな芝居!
    もちろん褒め言葉ですよ。劇作家の塚田さんの失踪(受付に黒額の遺影?あり)をも取り込んだ作品。どこまで本当なのかネタのかわかりませんが(今回も脚本は安藤さん)、今日、途中まで客席の一番後ろに塚田さんいませんでした?

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