ほとばしる感情論~顔と心とお金の話~ 公演情報 ほとばしる感情論~顔と心とお金の話~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    俺のほうだろ!
    向日葵のビーチフラッグの掛け合いが一番面白かった!
    自分が一般の人に比べていかに劣っているか、寂しい惨めな境遇かをさらけ出し合う。役者さんの真剣さがそれをばかばかしく思わせない不思議なリアルさを醸し出す。

    ネタバレBOX

    まだ女性との性的関係がない40代と30代の男が無人島に漂流した。
    すでに漂流している一人の女性をどちらがものにするかを”女性との関係の薄さ”で競い合う。一旦決着したかに思えたが、そこに新しく可愛い女性が漂流。現時点で男2人、女2人になり今度は可愛い子をどちらがものにするかが始まる。
    しかし、その子には一緒に漂流した彼氏が存在。元の木阿弥となる。
  • 満足度★★★★

    この屈折感が何とも言えない
     顔・心・金に対して迸る感情を描いた短編4本で構成されたオムニバス形式の作品。

    ネタバレBOX

     第一話は、演劇関係者には、身につまされるであろうオーディションを舞台化した作品。登場人物はオーディション審査員の演出家、オーディションを週1回は受けているという男性役者と初めてという少女。彼女は待ち時間の間にも、早口言葉を繰り返し乍ら練習に励んでいる。
    演出家が来るまで、男は、少女にオーディションの心構えなどを講釈している。演出家がやって来て、先ずは型通りの質問が始まるが、質問の答えと演出家の好みや共通項が見付かると、演出家は、少女を明らかに依怙贔屓し始める。終に、男は切れて、喰ってかかるが、実は、理性を越えて怒りに身を任せることが出来るか否かが、このオーディションの合否を分ける設問だった。而も、男の怒りが爆発したことで、実は不倫関係にある少女と演出家は、本音でぶつかり合うことが可能となり、演出家の離婚が成立しそうになる、というオチがつく。
     といった具合に可也、捻りを効かせ、屈折も織り込んだ4つの作品群。楽しめる。
  • 満足度★★★★★

    面白い!
    面白い!
    ハッキリ言って面白い!

    ネタバレBOX

    4編の作品、直接のつながりはないが、根底部分にあるつながりを感じた。
    ただ、本作品は色々考えるより単に観て笑えば良いと思う。
    役者さんの熱気も伝わり、非常に濃厚な時間を過ごせた。
    個人的には、「愛、それは理性をも凌駕する」が一番好き。
    「向日葵のビーチフラッグ」の馬鹿馬鹿しさもツボですが。

    齋藤隆介さんの演技は素晴らしいの一言。流石、俳優座さんでしょうか。

    ファンの劇団が増えました。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしかった!!
    旗揚げを観て以来、密かに気になっていた劇団で応援をしてました。企画公演も観に行き今回凄い進化を遂げてビックリです。絶対に力のある団体になっていくと思います。俳優座の齋藤隆介さんの力がやはり凄い。他の役者も良いかみ合い方をしていて、脚本も然ることながら良い役者に出会えていると思う。あと個人的には鈴木タケシさん推し。演出家の池内風さんが彼と一緒にやり続けている理由は凄いわかる。鈴木さんの客入れ中のラジオ放送が絶妙にツボです。作品的には1本目と3本目があまりにもバカバカしすぎて好きでした。これからも頑張ってください。

  • 満足度★★★★★

    お腹いっぱい
    2時間ぐらいの公演だったでしょうか。満足でしたし、かといって長すぎる感じもしませんでした。
    基本コメディーで笑い中心ですが、時折現れる人間の本性的なものを見るとドキッとさせられます。
    役者もそれぞれ個性的で、何人かはとても力があると感じました。
    次回もまた観に行きたいと思います。

  • 満足度★★★★★

    柔と剛を使い分けた舞台
    5/22(木) 19:30の回観劇。
    短編が4本披露されるが、4本ともタイプの違う話で、合計2時間という時間をあまり感じずに観れた。勢いと熱量で押し切るものもあれば、淡々と人と人とのすれ違いを見せる舞台もあり、パワーとテクニック、柔と剛を巧みに使い分けている印象。
    タイプが違うと言っても根底にあるものは同じで、「抑圧された精神の解放」であると思う。非日常的な状況の中で限界まで追いつめられた時、人は普段言えない事を言ってしまう。やらない事をやってしまう。そんな人間の滑稽さを、優しい目線で描いている脚本がとても素敵。
    次も観たいと思える舞台だった。

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