時をかける稽古場 公演情報 時をかける稽古場」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★★

    演劇用語なんですが、事前に舞台の床面にテープを貼ることで、役者さんの立ち位置とか、小道具の置き位置とかの目印を付けておくことを「バミる」と申します。
    この「バミる」作業が、どういう理屈か、公演2週間前の小劇団の劇団員を、公演前日の自分自身と入れ替える「タイムマシン」の作用を呼び起こしたのだから、さあ大変!
    そんな一風変わったコメディが、Aga-risk Entertainmentさん『時をかける稽古場』です。

    タイムトリップ物って、もうすっかり手垢のついたアイデアだと思っていました。
    ところがどっこい!現代と未来の劇団員たち、それぞれが抱えた事情や思惑…こんな要素が幾つも重なっていくうち、(それも「笑い」のスパイスをまぶして)時をかける「笑」撃波が!何度も何度も観客席を襲って来たんです。クスッ、どころではありません。本気で腹を抱えて笑い転げました。笑い過ぎて、涙、出ました。払った木戸銭だけでは申し訳ない…それほど満足のいった芝居でした。

  • 満足度★★★★★

    このあとの、活躍を予見させる...
    笑いっぱなし。サンモールは初めてとのことですが、とても楽しめました。今後も楽しみ。

  • 満足度★★★★★

    バカバカしいが面白かった
    タイムトラベルという部分が前面にででる感はあるが、タイムトラベル以外の部分もしっかり作り込んで(人によってはイロイロ耳が痛いと思うがww)あるので、バカバカしいが面白かった。
    タイムトラベルものと言うことで、タイムバラドックスをどう見せるのかと思っていたが、今回はこの手法(組合せ手法かな)を取ったのね。

  • 満足度★★★★

    時間ものコメディの快作
    時間ものを筆頭にSFに詳しいとより楽しめるのはもちろん、そっち方面に疎くてもタイムパラドックスやパラレルワールドに関して劇中でワカり易くしかも自然に説明されるので問題はなく、対象を選ばない傑作コメディと言えよう。
    時間ものにバックステージ系のテイストも加えるなんざσ(^-^)にとって「鴨が葱背負って」状態でもあるし。(笑)
    公表している「2週間後の稽古場に完成台本を…」というのは実は導入部で、そこからさらに二段、三段と別の要素へ展開して行くのも巧み。
    さらに客入れBGMの選曲にニヤリとし、イントロだけながらM-0にもニヤリ。(♪タイムマシンにー、おーねがいー♪)

  • 満足度★★★

    「劇団員であること」がネックに
    タイムマシンがどんな感じで表現されるのかなと思っていたので、舞台を観て、なるほど!と納得しました。

    小劇場系劇団のバックステージものコメディで、私が観た回はマチネということもあり、劇団の俳優さんが多数客席を埋め、うなずきながら「あるあるネタ」としていて笑っている感じが伝わってきました。

    そのことが個人的にはもうひとつ乗り切れなかった原因でもあります。

    「劇団員」が物語の主役で、「劇団員であること」が物語の「枷」になっている点も否めないのが気になりました。

    ネタバレBOX

    冒頭のウオーミングアップのゲーム場面が長くて、客席は楽しそうに笑っていましたが、それはたぶん、劇団でよくやっていることだからなのでしょう。

    私にはさほど面白くは感じませんでした。


    時空移動する劇団員はあくまで同じ時空の劇団員同士で団結してツルむので、話が単純すぎて意外性がありません。

    違う時空の劇団員と意気投合したりすれば、混乱も起こり、化学反応的な面白さが生まれるのですが。

    「いま一緒に芝居を創っている仲間が最高」というセオリーがあるせいか、それが最後のオチまで一貫してこの芝居を成立させていて、それが感動や共感にもつながるのでしょうけれど、そのことがコメディとしての面白さを薄めてもいる気がしました。

    あるかたが、ネットに「インフルエンザにかかった女性劇団員は他のメンバーに先んじて独り過去の時空へワープしたはず」と書いておられましたが、だとしたら、そのとき、過去のメンバーは彼女の異変に誰も気づかなかったのでしょうか?

    私は矛盾を感じました。

    省略された別の側の場面が気になります。


    電夏がやっているように別バージョンを創ってパズル式にスケールを拡げるのも一興ですね。


    バミリテープがタイムマシンなので、残量が気になり、観ていてハラハラしました(笑)。
  • 満足度★★★★★

    分かって観てる2回目の方が笑った
    冨坂友の脚本がいい。時間移動ものを見事に描ききっていて納得度が高い。しかもコメディ。あそこまで破綻なく笑いを織り込み最後には心を打つとは。2回観たが分かって観てる2回目の方が笑ったというのも貴重な体験。

    ネタバレBOX

    SF好きが観て充分に納得ができる設定と展開なのだが、恐らくそこまでSF知らなくても楽しめる説明の上手さに感動。タイムマシンの設定は特に秀逸。機能が限定されていてしかも有限というのが本当に良く出来ている。

    斉藤コータと津和野諒が破壊的に笑わせてくれる。特に今作の津和野諒は、ちょっと尋常じゃなく面白かった。個人的には彼女云々よりもタイに飛ばされるかものくだりが大好き。

    細井寿代が序盤に追い詰められるシーンも凄く好き。真っ直ぐで素直なリアクションが状況設定で笑いに変わるというシチュエーションコメディの真骨頂。しかも、設定を確りと理解させる運びの上手さ。

    熊谷有芳の真っ直ぐなキャラクタも良かった。初めてアガリスクで自ら損を拾いにいくタイプ観た。真面目で責任感の強い真摯な姿がハマっててクライマックスで泣きそうに。劇中時折観せる笑顔がとても素敵。あと柔軟がすげー綺麗で観惚れる。

    中盤展開上の理由から暗転連発になり中弛みするが、沈ゆうこが出て来てツッコミで場を攫いつつ緊張感を取り戻すのも好き。初日はなんとなく馴染んでいないような感じがしたけど、2度目観た際はバッチリ。
  • 満足度★★★★

    楽しかった、少し感動したし
    タイムマシンがまさかマシンじゃなくて100円で買えそうなモノだとはね。
    凄い発見なのに、惜しげもなく下らない事にチャレンジする面々
    本番前でまだ台本が無いという危機感がありながら
    思わず笑ってしまうし、色々考えながらも最後は役者と主催の
    素敵な、カッコイイシーンも拝見出来て、いい気分になりました。
    ナイゲンほどの爆発力はないけど、SF発想でも富坂さんはいいですね
    宇宙人とかも、笑いながらも凄い考えるテーマだったし
    凄く考えたとは思いますが、なんでも笑いに替えてくれる気がします。
    金のコメフェス楽しみですね。

  • 満足度★★★

    チョと違った
    面白いには面白いのだが、アガリスクの少しひねったところが欠けていたように思う。沈さんも、鹿島さんも、いつもはもっと前面に出てきて笑わしてくれたり、関心させてくれたりするところが、好きだったが、正当な本流のコメディになっていた様に感じられた。それはそれでいいのだが。

  • 満足度★★★★

    目的が笑えるタイムトラベル?
    ストーリーが面白く、役者さんも熱演のコメディ作品でした。
    以下、ネタバレBOXへ。

    ネタバレBOX

    タイムトラベル(ぎゃー、恥ずかしい!)を題材としているが、台本や稽古時間の為という実に身近な目的が面白い。
    公演前の劇団を題材にしており、劇団の素顔?に近い役者さん達の演技がまた熱演で素晴らしい。
    コメディであるが、ラストに近い部分では実に切ない描写もあり、公演を楽しめた。
    ただ、やや公演時間が長く、若干間延びした部分も感じたかな。
  • 満足度★★★

    なかなか楽しめた
    なかなか面白かった。
    役者さんが好演。
    弱点は暗転が多すぎ、やや冗長な感じ、その分上演時間が長め。
    上演時間130分。

    ネタバレBOX

    2週間前と2週間後だけの方が良かったような気がした。
    5年後を絡めるのなら、もう少しテンポよく進めた方が個人的には好みかな。
    この劇団はシンプルな設定でテンポ良く、そして展開が面白いという印象であるが、今回はテンポが少しあれだったかな(笑)。

    アンケートはとても良いと思った。
    私の掲示板を参考にして頂けたのなら、とても嬉しい。
  • 満足度★★★★★

    小賢しい根性と時間理論
    楽して台本が欲しい、時間が欲しいという小賢しい根性と時間理論、パラレルワールド理論が合体して抱腹絶倒の作品誕生。ボケの切れ味最高。

  • 満足度★★★★

    素?
    発想が面白い。そして、普段がこんな感じ?という素の劇団の稽古場風景のような雰囲気、これがなんともいい感じだ。タイムトラベルと言えば、:かなりの過去ものが多い。それを短時間にし、しかも対する相手が・・・。かなり笑わせてもらいました。

  • 満足度★★★★★

    笑って泣いた
    面白かった。随所で大笑いした。こういう内容でまさかという感じで、最後にガッツリ泣かされた。演劇って素晴らしいと思いました。アガリスクエンターテイメントにハズレは無いですね。次回公演も是非観に行きたいです。

    ネタバレBOX

    ビニテがタイムマシンになるなんて、どういう発想だろうかと感心しました。
  • 満足度★★★★★

    アイデアを更に広げる作劇力
    入口は、かっこよくいえばバックステージものなのですが、そこからの展開が抜群に面白い。

    設定のアイデアに加えて、それがへたれることなく、新たな展開へと組み上げられ、観ていてぐいぐいと引きこまれる。

    ほんと、面白かったです。

    ネタバレBOX

    正直なところ、舞台で演じられるタイムスリップものって
    これまであまりよい印象がなくて、
    いろんな説明に舞台が勢いを失ったり、
    明らかな矛盾や違和感に興ざめをしたり・・・。

    その点、この舞台は本当によくできていました。
    パラレルに動いている世界の人間をそのまま入れ替えるというやり方は、
    これまでもあったのかもしれませんが、
    少なくとも私にとってはコロンブスの卵的な発想で
    しかも、そのことがホワイトボードで1分で説明できてしまうのはちょっとすごい。
    その設定の工夫で、よしんば文系の人間であっても、事象に対するロジックなどに対する戸惑いなどもとてもうまく回避されていて、余分なことに過度に気を取られない分まっすぐに展開に生まれる面白さに満たされて。

    それはね、あんなもので時間+人が入れ替わるというのもチープといえばチープなのですが、それがびっくりするほどチープだからこそ、すっと設定を受け入れられてしまう部分もあって。
    そういうお手軽さでいえば衣装での演じるロールの区別の仕方なども
    すごくシンプルでうまいなぁと思う。
    公演2週間前の稽古着、本番当日の公演Tシャツ、さらにその先の大人の姿と、それぞれの衣装にちゃんと理があって、しかもそれらが役者が場ごとに背負うステイタスをとても端的に表現している。

    また、そのアイデアからさらに広がりを作る台本にも感心。
    ひとつの発明(?)自体でドヤ顔になることなく、
    そこを足場に、二つの時間のはざまに様々なものがしなやかに紡ぎいれられていく。
    事象として、2週間の間に彼女に振られていたとか、降板騒ぎになっていたとか、絶妙な力加減でじわじわとしっかり伏線を張っておいて挙句のはてにはインフルエンザ発生とか多彩な出来事の設定で観る側をしっかりと揺さぶり、
    一方で2週間の稽古期間で、役者たちがどれだけのものを身につけ、それでもさらに上を目指そうとしているのかといった、日頃、観客には見えない演劇を為すことへの感触や矜持のようなものも織りこんで。

    役者も、本当によくキャラクターを作りこんでいました。
    けっこう人数をかけた芝居なのですが、それぞれの個性がしっかりと舞台にあり時間を跨いだ色を作り続けていて、だから、時間が前後仕様が異なる世界の人物が混じりあおうが世界がぶれない。

    終盤、パラレルワールドがさらに一本増えて、物語がさらに膨らみつつ、見事に回収されていくことに目を瞠る。
    観終わって、描かれたパラレルワールドたちが束ねられ、一つの世界観が観る側に残り、冒頭の世界での時間がとてもビビッドに感じられて。
    名作「ナイゲン」の時もそうでしたが、シチュエーションがしっかりと歩み、描かれた顛末が、コメディのテイストでちゃんと充足感となり、観る側を満たしてくれる。その作劇力に今回もしっかりと捉われて・・・。
    ほんとうにおもしろかったです。

    あと、余談ですが、この舞台に描かれた劇団「第六十三小隊」、何年か前に惜しまれつつ解散した国道名を冠する某劇団の姿が紡ぎこまれているように思えて。いろんなエピソードが彼らの記憶と重なるにつれ、作品が作り手の彼らへのちょっとしたオマージュのようにも感じられたことでした。
  • 満足度★★★★★

    いろいろ出尽くしてる時間モノSF
    あえてチャレンジしたと仰っていただけあって良く出来ていました~(^^)
    ほんに苦労が報われてますねって感じです。

    これはナイゲン同様再演希望される公演になりますね♪

    SFで重要な整合性も取れていて、
    尚且つコメディとしても楽しませていただけた2時間越えの作品でありました。

    ネタバレBOX

    ほんとは同じ人物二人とか場面に出したかったそうですが、
    CGとか双子さん(あったなぁ米国のホームドラマコメディで一人の役を双子が交互(?)に演じていたとかいうの)とかでもいないと無理なんで、入れ替わり系の話にしたそうです。知恵を絞らされた感強く感じました~。基本、本人達なんですが入れ替わり侵略者SF(原作では「盗まれた町」、映画では「ボディースナッチャー」(結末の異なる2作あったかな)みたくなってて楽しめました=出来てない台本があって、明日公演本番のはずが2週間の稽古時間が出来るという(^^)それは劇団にとって垂涎ものの状況では横取りしたくなるのは素人でも良くわかります。

    芝居=演劇がしたくてひたすらストレッチしてる女優さんとか、こわ~い(失礼)製作のキムラ女史が結構気に入りました。〆のひと言が作品に上手にピリオド付けてて自分ツボでした。

    過去作もネット配信してる「ナイゲン」見てしまったほどです(^^)
  • 満足度★★★★

    はじめて観に行きました
    時間ものが好きで、新しさありテンポ良く楽しかったです。今を生きていくということを改めて感じ、励みになりました。

  • 満足度★★★★★

    面白かったです
    状況説明や、タイムトラベルに関する台詞は少しくどく感じましたが、最後までとても楽しくみさせていただきました!
    確かに青春でした!!観劇後、明るい気持ちになりました。

  • 満足度★★★★★

    面白かった!
    良くできた本でした。そして、『ナイゲン』同様真面目でした。

    ネタバレBOX

    主役は2014年5月28日の劇団員。公演二週間前にして脚本が全く出来上がっていない状況の下、タイムマシーンの効力を持つビニールテープを偶然発見したことで、2014年5月28日の役者が2014年6月10日から脚本を持ってきて稽古を始めようとしたものの、作演が自分の構想と異なる内容に反対したことで、面倒臭くなった役者たちが2014年6月10日から作演を連れてきて今度こそ稽古ができると思った矢先、2014年6月10日の作演に裏切られてしまい、ドタバタする有様を描いたSFコメディ。2019年6月10日の元劇団員まで登場し、結果無事元に戻る話。

    パラレルワールドを行き来することと、向こうとこちらで人が入れ替わるのがミソでした。

    その結果は、俺たちの時代、俺たちの世界は俺たちで責任を取るという真面目な考え方に基づいたものとなりました。少しぐらいのズルはあっても良いと思いますが。

    ただ、公演二週間前の段階で代役のネコソギさんも稽古場にいたことからもう既に未来は変わっているのでしょう。そして、きっと公演は成功したことでしょう。

    早変わりは素晴らしい出来でした。公演Tシャツなどの衣装でいつの時代か分かり易いのも良かったです。
  • 満足度★★★★

    若さ全開
    まさに青春といった感じで、若さってこういうことか…と思いながら楽しく観劇できました。
    ただ劇団員たちの何気ない雑談や掛け合いは見ていて楽しめたのですが、ひたすら喋りすぎて物語のテンポを阻害しているのではと感じる部分があり、特に序盤のタイムスリップ発覚時に顕著に思えました。
    また仕方ないとは言え暗転がやはり多く、度々集中が切られてしまったのも残念です。
    とはいうものの、個人的にはこのワイワイガヤガヤした感じが非常に好みだったので、ぜひ次も明るく元気な作品が見てみたいと思っています。

  • 満足度★★★★★

    また観たい
    よく練られている。わかったうえで観ても楽しめると思う。

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