満足度★★★★★
孤立と言葉 空疎になる前の
漸く舞台の進展が見える程度の照明で進行する。無論、観客のイマジネーションを最大限刺激する為と、地下で展開している物語であることを観客にも体感させる為の演出であろう。潔癖症であることが明らかなような女性が登場するが、作家に訊いてみると、作家自身は潔癖症ではない、ということであった。矢張り、凄い想像力の持ち主である。自分が、この劇団を拝見するのは今回で2作目だが、前回の「ある程度の教育」にしても、今作にしても、絶対孤独なヒトという存在が、既に定式化され大多数の人々に認知された「常識」という訳の分からない観念連合と対峙する形をとっているように思う。その意味で、科白は、ダイアローグ化しているのであるが、片側が、絶対的孤立内に在る為、真のダイアローグに成り得ないという意味で現代日本の病弊を表現しているのである。当然のことながら、描かれている範囲は狭い。然し、極めてラディカルでもある。今後、更に突き詰めて行く中で、発狂の恐怖と戦い乍らも、この世の一般人が決めたボーダーなるものを乗り越えて行って欲しいものである。それを期待出来る才能だと信じる。ご本人には、非常にキツイ状況だろうが、偶には、阿保をやったり、自然の中を彷徨ったりしながら、生きている意味を掴んで欲しい。
満足度★★★★
無題1022(14-061)
12:00の回(雨)。11:33受付、ややおして11:44開場。此処は随分来てなくてちょっと迷ってしまいました。2011/9、白米少女「riverbed sleepless summer」荒野の旅「死ぬほどに愛して」以来(のはず)。
「余白(2013/5)」からで3作目、学生会館外の公演。1回目がもひとつわからなかったのに近かったでしょうか…終始薄暗い舞台、下手、テーブルに椅子、ワイン(ボトル)、グラス。上手、真っ白なバスタブ。中央壁際、観葉植物。11:57前説(60分)/12:04、12:05開演〜13:06終演。
シュール…筋があるのかないのか、椅子から立ち上がらない女性客、料理を出すだけのウエイター、毛布を被って臥せる病み男、風呂掃除の女…
ちょっと要整理なので、ひとまずの印象。
満足度★★★★
初
上演時間60分。このユニットは初観劇。内容にもかかわらず心地よい雰囲気があった。ルデコが似合いそう。何回か見るとはまるだろう。拍手のタイミングがなかった。