夢も希望もなく。 公演情報 夢も希望もなく。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
21-39件 / 39件中
  • 満足度★★★★

    この繊細さは真似できない
    月刊「根本宗子」は初観劇。なるほど、繊細で良く出来ています。このような台本はなかなか書けるものではありません。
    主人公に感情移入は出来ませんでしたが、そこは私が男なのでどうしようもないのでしょう。ただ、パートナーのために夢をあきらめて、というくだりは身につまされるものがあります。

    根本氏は作・演出をしながら、きちっと出演できるのが凄いです。
    出演者の中では、長井短さんの振り切れ方が良かったです。

    ネタバレBOX

    片桐はづきさんをワンポイントで起用するとは、まったく贅沢な配役です。
  • 満足度★★★★★

    初 月刊「根本宗子」
    非常に見応えのある1時間50分。けっこう救いのないストーリーなんだけど何故か観終わったあと前向きな気分になれるというか。読後感(?)が心地良い舞台だった。

    脚本の構成、演出、役者陣みな素晴らしかった。

    ネタバレBOX

    舞台を2つに分けて、10年前と現代を同時展開していく手法は、舞台だからこそ出来る面白い試みだったと思う。
  • 満足度★★★★★

    渾身
    上演時間1時間50分。久しぶりに本公演を鑑賞、えぐってえぐってその向こう側にあるものを見せてもらった。

  • 満足度★★★★

    2014年(初)観劇。
    今年初めてのお芝居。
    初めての根本さん。
    初めての@駅前劇場。
    初大笑いしてきました!
    そして最後は涙した。
    素敵な作品でした。
    ありがとうございます!

  • 満足度★★★★★

    想像以上でした
    恥ずかしながら、下北沢での観劇自体初めての体験だったのですが、今まで足を運ばなかったことを後悔しました。
    今まで劇団四季などオーソドックスなものしか観てこなかったので、お芝居が始まるまではソワソワしていたのですが、観終わった直後はしばらく席を立てないほど泣いてしまいました。
    登場人物たちが皆とてもリアルな問題を抱えており、自分と重ねて考えさせられる場面が幾度となくありました。かと言ってただ暗いストーリーではなく、要所要所で笑えるところもあり、観ていて全く飽きませんでした。過去と現在を交互に展開していく演出も素晴らしかったです。

    お芝居の題名は「夢も希望もなく」ですが、わたしはこのお芝居に生きる力を頂きました。
    ぜひもう一度観劇したいです。

  • 満足度★★★★★

    お見事でした
    今回が初観ですが、お見事でした。ストーリーは現実でもありがちな重い内容なのですが、トークがとても自然で楽しい。最後は女性たちへの応援歌になっているのに対して男は皆救い難いのは男として残念。よく練られた内容と細部まで行き届いた演出は完成度の高さを感じた。役者は皆さんそれぞれの個性的な役どころを好演してとても良い(一部ダブルキャストとして違和感のある配役もありましたが)。過去と現在を並行して見せているスタイルもわかりやすくて良かった。次が楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    感動しました
    油断して軽い気持ちで観に来ましたが、観終わって頭をガツンとやられました。ラストは鳥肌立ちました。凄い。根本宗子は確実に進化している。これは見逃してはいけないやつです。一言だけ具体的な事を言うなら、大竹沙絵子さんがとてもいい。

  • 満足度★★★★

    面白かった!!
    根本さんの作品は初めての観劇!
    リアルな人間が描かれていて良い意味で『うわっ、ひどっ!』って想える部分が多々あるなか、劇団の座長さん役の方や、隣人さんとかのコミカルなキャクターに爆笑してしまった笑
    舞台上にいる役者さんが魅力的な役を演じてたのでとても素敵でした!
    あと長井さんのお芝居が好きだった笑

  • 満足度★★★★★

    女子たちに明日はない?
     この舞台、強引だが一言で表すと「だめんずに
    振り回された女性たちへの応援歌」だと思った。
     テレビ番組「マツコ&有吉怒り新党」風に言えば、
    原作・演出をやってのけた根本宗子氏は、この舞台で
    「新3大・だめんずにてんてこ舞いする女性を描かせたら
    ピカイチな作家」の1人になったと言っても過言では
    ない。ちなみに、他の2人は西原理恵子と倉田真由美。
     根本氏の実体験が反映されているのかいないのか
    定かではない。チラシには「私の想像を絶するような
    悪い人にも人生で数人会いました」と彼女のコメントが
    書かれていた。その数人の中にだめんずがいて、
    この舞台の肥やしになってるんじゃないかと強く想像
    してしまうほど、リアリティを感じた。

     拙者が根本氏の作品を好きな理由は凄く「リアリティ」を
    感じるからだ。先に述べただめんずの描写、そして
    何と言っても、リアリティ溢れる女性たちの台詞。
     40年近く生きてきて、いまだに女心の何1つ
    分かっていない拙者だが、ファストフード店で聞こえてくる
    10代から30代程の女子同士の会話が、舞台の上でそのまま
    再現されているような感覚にさせてくれる。
    ほんの些細な話題でも途切れる事のない女子トーク。
    会話が噛みあっていなくても延々と続き、喜びや怒りや泣きや
    笑いが起きて共感し合っている不思議なおしゃべり。おじさんで
    さえも「こんな会話よく聞く」と納得してしまう。その台詞の
    1つ1つに今の若い女性の感性やら習慣やらも表されて
    いるのだと信じさせられる。現実的過ぎると逆に見る層が
    限られ視聴率がとれないので型にはまった台詞しか
    聞こえてこないテレビドラマには絶対に出せない味だ。

     この舞台は、現在と10年前のお話が同時に進んでいく
    面白い仕掛けだ。
     主人公・ちひろは10年前(福永マリカ)は女優を目指す
    20歳の劇団員だった。オーディションの最終選考まで
    残るほどの才能の持ち主。恋人で作家の卵である優一
    (水澤賢人)と同居している。が、女優としての才能を
    優一に妬まれた事から、彼への愛情を貫くため、幼馴染の
    橋本絵津子(根本宗子)の制止も聞かず夢を諦めてしまう。
    絵津子は優一のだめんずさを見抜き、ちひろは幸せに
    なれないと確信していたのだ。
     それから時が経ち、現在。いまだに夢に固執しているが
    努力を全くしていない優一(郷本直也)。
    彼のためにOLになり生活費を稼いでいるが、
    焦燥感を募らせるちひろ(大竹沙絵子)。
    いつか彼が幸せにしてくれると思いながらここまで
    きたが、一向にその気配はない。
    まさに彼女たちの今や未来に「夢も希望もな」い。
    いつしか2人の心の間には大きな溝が出来ていた。

     この優一という男、絵に書いたようなだめんずだ。
    自分勝手で彼女の事は全く考えず、困った事があると
    必ずちひろが助けてくれると思っている。自らの
    怠慢を責められると論理破綻している言い訳ばかり。
    自分のために尽くしてくれる彼女の行為を「重い」と
    言ってのけてしまう。だめんずだという自覚が全くない。
    10年という歳月は彼のだめんず度をパワーアップさせた
    だけだった。残念ながら、現実社会でも、いるなあ
    こういう男。
     拙者自身もだめんずだが、自覚があるだけ優一よりは
    ましだ。そう信じたい。
    こういうの五十歩百歩というのかもしれない。

     つくづく女性は強いと感心させられる。好きな人の
    ためなら夢さえも捨てられる。男性ならそうはいかない。
     その強さがちひろにとって仇となってしまった。
    優一のだめんず度が上がるたびに、彼女が捨てた夢や
    失ったものの大きさに観客は気付かされ、
    切なさが増幅する。

     こうストーリーを淡々と書いただけでは救いようがないが、
    至るところに笑いが散りばめられている。根本氏の笑いは、
    受けを狙うために仕掛けられた笑いだけでなく、「こういうの
    あるある、こういう人いるいる」と思わせてくれる笑いが
    非常に多い。笑いにもリアリティが満載なのだ。
    誇張し過ぎ、という部分ももちろんあるけど。

    果たして、ちひろと優一には大逆転の幸せな結末が
    待っているのか?
    「応援歌」って書いてあったからハッピーエンドだろ?と
    突っ込まれたあなた。それは見てのお楽しみ。西原作品の
    ように、暗闇の中で傷口に更に塩を塗って、さあ前に進め!っ
    ていう応援歌もありますぞ。ただ、前に進んだからこそ
    暗闇のその先に、その隣に、光が見えてくるのかもしれない。
    今まで見た事もない光が。

     客席の反応を見て、やはり共感できたからか、ほとんどの
    女性のお客さんは満足した顔をしていた。男性のお客さん
    にも好評のようだ。ただ、その中にはだめんずなのに
    その自覚がない人も混じっているかもしれない。
    そう想像すると、また心の内でクスクス笑えるのであった。

  • 満足度★★★★★

    レビューじゃなく感じ考えた事です
    月刊「根本宗子」を贔屓している者の書込みですので。

    余韻とかで帰りの小田急内を口角上げてた。

    各役者さんの印象も残っているけど、観終った時に自分がイメージしていた根本宗子さんの感じが、劇場を膜で広がって包まれるような錯覚を感じました。

    チラシ裏面のお母さんの言葉もただ娘の為だけではなく、娘が人生の中で出会う大切な人の事も想っての言葉のような…考え過ぎ?
    作品の設定に近い年代や子供がいる人とかで感じ方が違ったりする?

    タイトルの「夢も希望もなく」と実際に観劇した時の印象や自分的な考えも含めると夢や希望は無いときだったあるし、挫けて苦しいときもあるだろうけど、改めて夢や希望の根源とか考えると一人称じゃ抱かないように思えるし、だったら夢や希望がないより最悪なのは。。。

    あと、観終った後、知らないお客とでもお茶したくなった。批評とかじゃなく、なんか人恋しくなった。

    少なくとももう一回は予約済みなので観に行きます。


    ↓まだ見ていない人はおすましさんが載ってますよ!
    http://www.tokyoheadline.com/vol608/interview.13659.php

  • おもしろかった
    前回の本公演よりバー公演に近い感じで、今年みた中で一番面白かったです。
    ねも宗さんは地上波に出るは、コーカミさんの舞台に出るはでザクザク進んでるようですね。

    ネタバレBOX

    人は変われないってことになりはしないかという懸念があるにはある。
    大竹さんの出身がさいたまってとこはしっかりと小笑いしました。
  • 満足度★★★★

    クリエイター崩れあるある
    話はベタなんだけど、キッズリターン級!脛に傷持つ身としてはグサグサくる。しかも“隣人”と同世代な俺は、中二病は拗らせると死に至る病だといことも知ってるからね。

  • 満足度★★★★★

    泣ける…
    泣けます、いろんな意味で。おかしくて、せつなくて、感動して。
    そして初めてもう一度観たい!と思った芝居です。、これは2回観た法がよりよく理解できるような気がします。
    自分ももう一回観に行きます。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしかった
    過去から現在の自身を描きつつそれが効果的に機能し現代の若者?の内面が切実に伝わってきた。出演者も皆達者で想像を上回る出来に最後は目頭が熱くなりました。素晴らしい!

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!!!
    本、演出、キャストのすべてが素晴らしい。こういう作品に出会えるから、観劇はやめられない。

  • 満足度★★★★★

    月刊「根本宗子」初観劇
    過去の自分と現在の自分が舞台上に並行し、時にはシンクロしながら進む舞台。幼ななじみの友人の忠告通り、過去の自分の決断は結果的に、夢も希望もないという、タイトル通りの現在の自分へつながるのだが、しかし、そうして生きる自分とその生を、エンディングのサークルオブライフとともに、許し、力強く肯定する。脚本演出役者共にとても良くできた、面白い舞台でした。

  • 満足度★★★★★

    これをずっと待っていた。
    素晴らしかった。感動した。生きていて良かった。もう一回観に行きたい。つづきはネタバレBOX。

    ネタバレBOX

    根本さん書くものの良さはラストのひっくり返しのひっくり返しにあると改めて感じた。「わたしはわたしなんだ」と根本さんが言い切ってくる、その最後の最後のところに魂が震える。僕は「今、出来る、精一杯。」と同様、根本さんが演じている役を、だから「夢も希望もなく。」では絵津子を中心に観たいし、絵津子が絵津子自身を信じて抱きしめ合った、そこに根本さんでないと書けないものの魅力があると思っている。その意味で、急遽片桐さんが必要になったのも肯けるし、確かに片桐さんであるべきだった。

    とマジレスした上で、今回の10年後(あるいは10年前)を並列させる試みは大変面白かった。話を立体的に構成する推進力になっていたし、なにより同一人物を演じる両演者のシンクロは見応えがあった。
  • 満足度★★★★

    魅力的な逸材多し
    そこら辺にゴロゴロ転がっていそうなよくある話が魅力的なキャラクターによって印象的に作り上げられており、胸を締め付けられた。初めて観た長井短の強烈すぎる存在感に圧倒され(歌もうまい!)、大竹沙絵子の丁寧な演技に感心し、急遽必要になったと登用された片桐はづきの必要性に合点しつつ、そんなエピソードも登場人物の友情関係とリンクして温かい気持ちになる。

    ネタバレBOX

    ひとつのキャラクターの10年前と10年後を二人が横並びで演じるというのはなかなか挑戦的だが、しばらくすると違和感を感じなくなるから不思議。それにしても、ゆーちゃんだけは10年で変わりすぎ、苦笑。
  • 満足度★★★★

    聞く耳持ちましょう!
    現代にありがちな若者の心情表現に親近感を覚えました。
    非常に自然な芝居でとても見やすかったです。
    自分には才能があると思いこみ、どこからくるのか根拠のない自信で平気で他人を非難する。そして、やがて自分にはそんなものがないと気づいた時には何もやらずの腑抜けになる。夢だけしか見てない人、夢を捨てても今を大事にしたい人が対照関係であるように、登場人物は皆そんな関係であった。
    おそらく根本さんの近くにそんな人間がたくさんいたのでしょう見事でした。
    恋は盲目と言いますが、15年来の幼馴染の助言に耳を貸さなかった結果がどんなものか。
    ラストで失敗にもへこたれずに・・・と演じてますが、本当の所はこの芝居を観て失敗しないように近しい人の話は聞きましょうということだと思います。

    ネタバレBOX

    舞台には、同じ間取りのアパートの部屋がふたつあります。
    10年前の部屋と現在の部屋が並んでいます。並んでいる家庭電化製品も10年前と今のものと変えて時の流れを感じました。
    ひとつ引っかかっていることは、ちひろが映画のオーデション最終選考に残ったにも拘らず、最終選考を受けなかったことです。ふつうは受けて落ちたら役者やめるというのが自然じゃないのかなあと思いますが・・・
    絵津子の台詞2つ ”嫌いになってもいいから言うことを聞いてよ!”と”本当に思っていたら好きな人が夢に向かうのを応援するよ” いいですね!
    そして、ラスト間近の10年前にちひろを説得できずに肩を落として歩く絵津子を今の絵津子が抱きしめたシーンはとても印象的でした。

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