黄泉路の果て(再演) 公演情報 黄泉路の果て(再演)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    興味深い題材だっただけに。。。
    ICHIGEKI☆必殺の舞台を観るのはけっこう久しぶり。

    地図に載っていない”幻の村”を舞台に、過去と現在、未来の3つの時間軸で展開されるSFミステリー作品。

    上演時間100分。

    ネタバレBOX

    ”不老不死” ”黄泉路” ”杉沢村伝説(?)”といった個人的に興味深い題材ばかりで、とても魅力を感じる内容ではあったけど、全体的に浅いというか…。それぞれの題材をもっと深く掘り下げて欲しかった。

    ジングル的に多用されている鐘の音が音割れ気味なのはワザと? ちょっと気になりました。

    あと余談だけど今回のフライヤーのデザインはすごく好みで良かった。
  • 少し悲しい、ハッピーエンド。
    ある村の、違う時代の三つの話。
    「少し悲しい、ハッピーエンド」あおり文は本当だった。
    私はACT.3が一番好きかな。
    役者がちゃんと「会話」してる。

    気になったのは、暗転の多さ。
    暗転は多すぎると、そこで気持ちがぶちぶち切れてしまうから、入り込めない。
    時計の鐘の音の意味がよくわからなかった。
    他の方も書いているが、私ももう少し深みが欲しいと思う。もう少し掘り下げて説明してほしいと思う(何でだろう?ということがチラホラある)。

    ネタバレBOX

    他人から見れば、「狂ってる」としか言えない程の愛。
    愛する人を二度死なせてしまった故の精神の崩壊。
    自分が原因で、愛する人の変わり果てていく姿を見てしまった故の自我の崩壊。
    これらは「この村」のせい。そして愛するがゆえ。
    何が正しくて、何が間違っているかーーそんなこと、分からない。きっと正しくもあり間違ってもいる。

    後に村を監視する立場である「益田」となる保には、幸せになってほしい。
    真相に迫り、命の重さを知っている堂島も同じく幸せになってほしい。

    ACT.1 昭和30年代
    守彦の「ここにいるけど、ここにいない」「生きているけど、生きていない」そんな感じがよく出ていた。

    ACT.2 平成15年
    バカップル二人のウザイくらいのハイテンションと掛け合いは、ここまで突き抜けると、キャラとして確立する。前半のハイテンションがあるから、後半の二人の変化がより引き立つ。

    ACT.3 平成25年
    「手、握っててもらって良いですか」「あいつ、震えてたぞ」「死んで良い人間なんていない」
    普段はおちゃらけているが、実は頭がキレて、そして優しい堂島と、夏海が二度目に死ぬ間際に彼に見せた本心は泣ける。
  • 黄泉路の果て
    同一の場所で、時間が流れる3つの時代の芝居。
    役者同士の会話がしっかりと成立していて、脚本にも穴がなかったように思います。素直に信じることの難しい内容も、役者の感じている質感・感情がしっかりとこちらに伝わってくるので、いつの間にか話に入り込んでしまいました。特に第三幕は役者の熱量が持っていった感じ。

    演出ですが、全体に暗転が多いと感じました。
    シリアスなシーンからの暗転も多く、出ハケの音が若干気になったものの、些細なことです。
    全体を通して良いものを見たと思います。
    面白かったし、また観に行きたいです。

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