巣窟の果て 公演情報 巣窟の果て」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    巣窟の果て
    初め、設定を理解するのに時間がかかり入り込めなかった。しかし後半は楽しめました!

  • 満足度★★★

    疑問多し!
    シリアスな芝居の場合、たとえそれが架空のことでもリアルさがなければ、説得力に欠ける。
    拉致されたあとの抗議後の好みの女性に対する江崎の態度、同僚女性会社員の表裏の態度など必要なのか。さらに占い師(先生)が後ろ向きになって占うこと自体違和感があり、宗教的。
    言葉も占い師でなく、スクリーン越しの別人、当然声が違う。気づかないわけがない。
    根本の話自体は、好みなのだが、もう少し話の組み立ての緻密さ、細部へのひと手間、ドラマティックさがほしい。

  • 満足度★★★

    全てが
    チグハグな印象を受けました。

    ネタバレBOX

    今では大人になっていますが、一番将来が不安な発達障害のような子どもの夢をみんなで応援しようとすること自体は結構なことですが、その夢が占い師とは何をか言わんやです。軌道修正してやってよとは思いましたが、結果インチキ占い師の手口を教えてくれて、こんな被害に遭わないようにとの啓蒙面は評価します。

    その他は、占い絡みでなんで拉致騒動が必要なのか、誰も働かないくせに養護施設を再建しようとしている、それでいて過去の殺人犯として自首しようともしている、お局の指示だったとは言え女子社員のツンデレ振り、全てがチグハグで意味不明でした。

    松本寛子さんは2時間サスペンスドラマに出てくる主人公の脇を固めるおばちゃん役に適任だと思いました。いい味出しそうです。
  • 後半になって加速する
     前半はどうも話の方向性が見えず靄がかかっているような状態でいまいちわからないなと観ていたのですが、後半になってその靄が晴れ始めてからは話が加速がかかったように展開しあっという間に終幕を迎えていたという感じです。話の内容そのものや役者さんの演技、演出はよかったのですが、話の構成全体のバランスがいまいちだったかなという印象が残りました。

  • 満足度★★★★

    大人の責任を問う
     あまり当てにならない占いを生業に共同生活をしている若者グループ。実は、全員孤児だ。(多恵だけは、園長の死後、孤児になった。即ち園長の娘である)

    ネタバレBOX

     一緒に住んでいるのは、支援者がこの建物に居住することを許してくれているからだが、住民は総て同じ施設に居た仲間である。但し、年齢は少し離れている。皆の夢は、施設を再建すること。だが、仕事は中々長続きせず、資金はままならない。その中で、或る程度続いているのが、一応、雰囲気を持ち、且つ、子供の頃に占い師になりたいと言っていた“先生”が占うという形をとっている占い事業だけなのだ。クライアントを信じ込ませる為に、個人データを様々な形で仲間が入手しておき、それらを用いて信じ込ませておいてから、当たり障りのないことを言って丸め込むのである。総ての占い師がそうであるように。この時、占い師先生は、仲間が裏で資料を見ながら教えることを瞬時にクライアントの前で繰り返す。(裏方と先生とのコミュニケイションは“コツ伝導”と呼ばれているが、コツに骨をいう字をあてるのかどうか定かではない。)
     ただ、先生には妙な癖がある。いい年をして、小便を漏らすのである。それが、毎月同じ日だと指摘したのは、多恵だ。彼女は、先生が態とやっているのだと非難する。それは、毎月13日、園長の月命日に当たる日だからである。すると先生応えて曰く「園長を殺した癖に!」彼は、見ていたのだ。年長の多恵、瀬戸、佐伯の三人が、園長を井戸端に呼び出して突き落とすのを。警察は自殺と判断し、事件はそれで一応収まったのだが。
     三人は、何故、こんなことをしたのか? 而も、多恵は、園長の娘である。実は、園長に児童虐待癖があったのである。園児達が10歳を過ぎる頃から虐待は夜毎続けられ、多恵は実の父にレイプされ、身籠ってしまった。流したが、彼女は深く傷ついた。而も、男の子達が、高校生になる頃には、虐待は収まってきていた。多恵が、レイプされたのは高校生の時、何度もである。何れにせよ、自分達の次の犠牲者は、今、小学生の、弟とも妹とも思って来た小さな子達だと考え、自分達がされたような事を、この子たちには避けさせたいと殺害を決意し、実行したのであった。その後、直ぐ、自首しようと考えたのだが、年端も行かないこの子たちを放りだすことも出来ない。そう思い直して、彼らが自立できるような年になったら、真実を話し自首しようと考えていたのだ。
     だが、この話を瀬戸の会社の同僚に立ち聞きされてしまう。自首するということでケリをつけ、三人は、後を若い世代に託して出て行く所で幕。
     似たような年代の役者が演じ、話の内容が、断片的に出されるので、ストーリーが分かる迄、ちょっと時間が掛かるかも知れないが悪いシナリオではない。唯、自分が彼らのような状況に置かれたら、矢張り、同じことをしただろうな、とは思う。そのようにはのめり込ませてくれた。
  • 満足度★★★★

    無題876(13-315)
    19:30の回(曇、ちょっと雨)。18:55会場着、受付、19:01開場。舞台真ん中、縦に白いライン、そこに続く奥にも白(上に行くほど広がってゆく)、左右(ほぼ)対象のレイアウト、幾何学模様。下手に丸テーブルと椅子、上手にベンチ。19:26前説(アンウンス)、19:31開演~踏切の音、救急車のサイレン~21:05終演。5作目になります。

    ある場所にこだわる者たち、15年前、占い、極端な性格設定、破壊、再生、絶望と希望。なにがどうなっているかわからないまま終盤へ...意外とこじんまりとした(お話の)結末でしたが、お芝居は面白かったです。

    ネタバレBOX

    壁に見えたのは薄手の布で、「その向こう」でも演技、上の方、左右でも(顔だけですが)芝居は続く。

    お話の各パーツが普通のものなのはいいとして、ひとつにまとまったとき(ラスト)の力が弱いかなと感じました。

    履物…おひとり、室内用のスリッパかな?

    全員、暴力的なものを持っていたのかな…そうでなければならなかったのかな。

    15年間、ずっと保ち持ち続けるには相当の意志と驚くべき「目的」があるはず…でも、あまりそうはみえなかった。

    状況が曖昧なお芝居の場合、食い込んで行くか/取り残されるか、のどちらか、今回は前者。

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