【終演しました!ありがとうございました!】DOLL 公演情報 【終演しました!ありがとうございました!】DOLL」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    遅くなりましたが…
    とても面白かったです。思春期の女の子の心情が細かく描かれていて、どの子にも少なからず共感できました。自己投影をしてしまうのは、私もかつて女の子だったからでしょう。
    古いアルバムを思いがけず開いてしまったような、そんな気持ちになりました。
    小さい舞台でしたが、シンプルな演出がとてもよかったです。

  • 満足度★★★★

    青春と言えば辛すぎるほどの
    DOLLという作品を見るのは、これが二回目で、一回目は実際の高校生が演じた舞台を見たのでした。そこには必然的にリアリティが生まれる。それを今度は高校生という時期を過ぎた人間が演じるとなると、役者の技量が試される舞台となるのは間違いない。そう思って観ていたのですが、舞台上に立っていた五人の笑顔や泣き顔は、あの多感な時期の少女像をしっかりと描いていて、素敵だと思いました。青春と言えば辛すぎるほどの一瞬を切り取ったシーンは、観ていて胸を詰まらせられました。演出も瑞々しい感性を研ぎ澄ますようなモノが多くて良かったです。(少しやり過ぎな部分があったと感じたのも否めませんが…)
    どしゃ降りの雨のなか、劇場までやって来たというプロセスも、効果的な演出になっていたと勝手に感じてしまいました。
    あと、小劇場で二時間というのは少し長丁場のように感じてしまいました。

  • 感慨深い。。。
    念願の『DOLL』初観劇。如月小春作品の中では一番好きな戯曲だけど、実際舞台を観るのは今回が初めて。未だ色褪せない名作戯曲でした。


    全体的な雰囲気は良かったと思います(選曲とか特に)。ただ…

    ネタバレBOX

    小さなスペースなので、いろいろ制約されてしまうのは致し方が無いけど、もう少し空間の広がりや情景が表現出来ると良かったんだけど(特にラストの海辺のシーンとか)。
  • 満足度★★★★

    少女たちの思春期
     思春期の女の子達5人は、高校1年で寄宿制の学校に入ったルームメイト。如月 小春が、実際に起こった集団入水事件を基に書いた本作は、未だ、世界と向き合うには幼い、期待と不安にないまぜになった少女たちの不安定で幽き在り様を呈示した。

    ネタバレBOX

     蝶よ花よと育てられ、思春期ともなれば、異性への興味や好奇心も湧く一方、同時に不安も抱えなければならない少女達は、自衛の為にも、微妙な距離を世界に対して持つことを宿命づけられる。それは本能に近いものかも知れないし、社会的なものかも知れない。寧ろ、実際には、それらが分かちがたく結びつき、身体的な変化が追い打ちを掛ける、ということでもあろうか? 何れにせよ、実際問題、体験が不足している分、既知の体験をベースにせざるを得ず、その狭いことにも気付かぬまま、自分をガードしてくれる距離が同時に自分の可能性を阻んでいることには臆して気付かぬまま、不安定なメンタリティーを共有できるルームメイトの共同性に殉じた物語ということができよう。
     唯、この物語は、恐らく思春期の少女達は誰でも通り過ぎる過程なのだ。そして、このメンタリティーが、常に、個々の少女のそれに共通するものであるが故にこそ、人気のある作品なのであろう。
    男達が良く言う“箸を落としても笑いたがる”云々の少女達の不安定感とは、このようなものである。
     有名な作品なのであらすじなど内容については、述べない。今作に関しては、演じている女優も演出家も若い女性なので、ちょっと前まで、主人公と同じような体験を持っていた女性達である分、実感の籠った瑞々しい舞台であった。空間的にも、小さな小屋で、親密感が共有でき中々迫るものがある。

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