シンフォニ坂の男 公演情報 シンフォニ坂の男」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 満足度★★★★

    名作一歩手前
    よく出来た演劇だった。役者さんの演技も小劇場と言うよりは商業よりの作り込んだ芝居で、虚構の世界にぐっと入りこめたと思う。もうひとりの方が書いてるブツ切り感は多少あったが、そんなに気にならなかった。何か好きな要素がてんこ盛りですごく楽しい時間を過ごせたのだけど、惜しいなぁと思うのが、要素は要素としてドカっとあって楽しめる一方で、完璧には融合していなかったところ。

    「楽団のアトリエがあることから、
    いつしか「シンフォニ坂」と呼ばれるようになった、
    その坂のてっぺんにある診療所を営む無頼な医者と
    彼を取り囲む風変わりな男女たちの、
    音に彩られた群像劇…」

    何て設定だけでも面白そう!そして設定の美味しさ、素材の美味しさ予想通り!なところが惜しかったような。脚本のせいな気もしますけど。

  • 満足度★★★

    面白かったです。
    舞台は笑えるネタが満載で、すっごく面白かったです。
    ただシーン、シーンは面白いんですが、繋ぎがなんかちょっとぶつ切り感。
    時の経過とか、転換はわからなくもないけど、時間が結構飛ぶ感じが、なんか雑でごつごつした気分でした。

    あ、舞台セットが回るのは素敵でした。しかも人力で回してるところがいい。
    地下の部屋に変わった時には、ドア部分のバーがちょうどソファに座った役者の目線上で、ニュースでモザイクかけられてる感じになってたのが残念すぎでありました。

    ネタバレBOX

    林さんと岳大さんがお目当てで行って参りました。
    林さんかっこいい!ネクタイとスーツが似合う!
    かっこいい~!大事なことなので、二回言いました。

    林さんは研修医役でありました。
    ライフの宣伝では「好青年の役」と、繰り返し言っておりましたが、好青年は好青年だけど、奥歯にモノが挟まった感じで、ちょっとはっきりしない研修医。
    その実は、これまた権威ある大学教授の息子で、いわゆるボンボン。しかも親父と因縁深い町医者のところに研修に来ているわけで。
    そりゃ研修中に先生に逆らうわけにはいかないのだけれども、あまりにはっきりしない部分にはやきもきしたしもしてました。
    でも、先生(青山さん)が、これまた一筋縄でいかない方で、畳み掛けられるように怒鳴られては、なかなか言いたいことも言えないよなーっていう印象な役。
    それでも、疑問や壁にぶつかりながら研修に励む日々は、かっこよいだけではなく、可愛かったり、面白かったりな表情も見せてくれて。素敵だったー。
    私的には、普段の林さんの方が断然好青年だろうと、勝手に思ってますけれども。

    岳大さんがすごかった!
    夏の軽井沢朗読会に行けなかったので、お久しぶりだったんですが、精神強迫神経症な若者と、医学部教授(林さんの親父様)と、人当たりのいい歴史歌手のマネージャーの3役で大活躍!すごい!すごい!
    同じ岳大さんなのに、違う人がそこにいる!
    その演技たるや、存在感と迫力が本当にすごい…。
    フライヤーには「2児の父」と記載があり、え!?増えてる!とも。
    色んな意味ですごいぜ、岳大さん。

    最初の音楽が音楽じゃなくなった表現の音響が、大音量でこっちも耳障りで気持ち悪くなりました。必要な音かもしれないけど、長くて辛かったなあ。

    後、気になったのは、胸の谷間でしょうか。
    ランパブより激しい楽団マネージャー。
    あんなに谷間って出来るものなんだね…と、感心する一方で、今、観客も役者も、一点集中で谷間に視線が集まってるんだろうなーと思うと、若干いたたまれないというか、気持ち悪く思っちゃうのはなんだろうかな。

    歴史歌手は素敵だったな~。CD売ってたら、欲しかった!買いたかったよ。
    「男だよ。小野妹子は男だよ。」の声入りでいいです。

    色々盛りだくさんで、面白かったです。
    結局、色々と事の発端は、先生じゃん!…と、突っ込みどころ満載の日常的舞台でした。面白かったです。

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