廻天遊魚 公演情報 廻天遊魚」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    純文学ならぬ純演劇
    うーむ。暗い。だが、役者の個性とあってるし、感情をちゃんと乗せてるから、見せ物として成立してた。難しかったけど、不思議な空間を共有できて良かった。

  • 余計な事は言わない。
    好き。

    ネタバレBOX

    芝居自体も余計な事を言わない潔さがあった。
    少なくとも自分がこれまでに観た荻原作品は一様に90分以下だった気がする。見せるべきものを確実に見せてくれるから物足りなさはない。
    各登場人物にとっての外の世界が描かれていないのも潔い。殊に演劇では関係や心情を見せる為に、主の部分とは別に板挟みの状況を描くやり方が多い。というか王道だろう。でも、あの父親なんてそれこそ娘との遣り取りしか出て来ない。だからこそ、その為だけの存在なのが浮き彫りになる。場合によってそれはご都合主義で登場した様に思われるものの、あの父親はあの姿だけだからこそ異質さが増す。その分、娘にとって精神的に逃げる余地を持てない絶対的な存在であるのが伝わる。

    場所との融合具合も良い。アムリタにはどうも地下が似合う。しかも仄暗い所だ。タイニイアリスとかブラッツとかでやって欲しい。でなければセンティオでも観てみたい。
  • 満足度★★★★★

    ワクワクした
    始まりは役者さんたちが、凄い目力で見つめながら客席をぐるぐる周って行く。うぁ〜、何か値踏みされてる感じだけど、楽しくなって来た。
    最近、もっともワクワクした芝居でした。

    ネタバレBOX

    ひとつ、突っ込み! しゃべれ無い彼のに代わって、幼なじみの彼女が一人で目の見えない彼女に会いに行くなんてあり得無い。大好きな彼女に、少しでも会いたい、ひと目でも見たいと思っている筈だし、まして自分が書いた手紙を聞いて、どんな反応して、どんな顔をするのか気になら無いはずが無いから、絶対一緒に行くよ。 まぁ、それは置いといて、しゃべれ無い彼は酷すぎる。自分の幼なじみの彼女を、その思いを知りながら自分の思いの為に利用するなんて、彼女、元気で健気で可愛いのに、可哀想過ぎる。 最後に、ラストは比丘尼の彼女が「これで、話しはお終いです。」で終りだったけど、てっきり「これから、私の話しを始めます。」てお終いかと思った。
  • 満足度★★★★★

    無題804(13-233)
    20:00の回(曇)。2回目、19:20受付(整理番号カード)。19:31開場、昨晩と同じ奥側、やや左に座ります。今夜は大人数のグループの方など、役者さんと同年代の方が多い。こちらの劇団、スタッフのみなさん対応がよく、開演待ちのとき客入れ、どれも丁寧。座って入口側をみるとビデオカメラ…昨夜もあったのか。空調の音に紛れて一定のパターンを繰り返すBGM。19:58前説、20:03開演〜21:30終演。学生5人+社会人2人とお聞きしました。演出と役者さんの個性が惹きあいながら何度でもみたくなるような時間でした。

    永渕さんは「人魚の薬」をみていました。当パンでみなさんの今後の予定をみると、「鬼フェス」はみたいけど日程的に無理そう、酒井さんの「呼吸(白米少女)」はみに行きます(白米少女は「riverbed〜」以降ずっとみているので)。

    ネタバレBOX

    正直なところ、「八尾比丘尼」と3組みの男女の関係はよくわからず(すみません)、この物語、実は八尾比丘尼の800年の一部だったのかとか…どうして男はみな独りよがりなんだろう、いまどき男社会だからではなさそうだし、溺愛(一目惚れ含む)というより底なしの自己愛か?など…。

    お話はよくわかないけど、いつもみに行く劇団がいくつかあります。そのもっと先にはダンス公演もあるのですが、その時間、そこにいて感覚を解放しながら受容する…時間ですね。

    照明が色合いを巧く変える、シーンの切り替えがさりげなく、でも、効果的に感じることができました。

    この時期、空調の調整が難しいのでしょう、時々、寒く感じることがありました。
  • 満足度★★★★★

    枯れる
    嘘の出来事を嘘なく舞台に乗せるとこんな形になるのかと、
    恐ろしくなりました。
    二度目をみにいけないのが非常に悔やまれる。

  • 満足度★★★★★

    無題803(13-232)
    20:00の回(曇)。19:20受付(整理券あり)、19:30開場。対面式の舞台で奥へと促される。真ん中にひし形の白線、客席と同じ丸椅子が4脚とひとり女性が座っているのが1脚。入って左の壁は鏡がオープンになっていて反対側は反射板のようなものが貼り付けてあり、なので少し広くみえます。。19:59前説(80分)、20:03開演~21:29終演。前半と後半とでは印象が違っていましたがとても面白いものでした(なのでまたみに行くことにしました)。脚本/演出の萩原さん、2011年6月に演習3「第七官界彷徨@早稲田」をみてました(藤原さん出演)。

    ネタバレBOX

    男が3人…最後まで頼りない存在、その男に振り回される女が3人、あと一人(最初からいる)不老不死の女。恋人、兄妹、父娘…それぞれの男女の間柄。ひし形の白線、その内側は物語の世界なのか。白い紙(便箋、メール)と白系の衣装。鏡に映るのは反転した像、こちら側(表)と向こう側(裏)が同時にみえる。
  • 満足度★★★★

    ほほえましく やがておそろしき 廻天遊魚かな(字余り)
    意思疏通の脆さ・儚さ、思い込みや思い違いをモデルケース的に抽出した純演劇?
    前半は微笑ましくユーモラスなのにちょっとした思いのズレから「キズ」が広がって行く後半はコワいくらい。
    古傷が引きつるような気がしたし、そんな思いの真っ只中な方にはイタいだろうなぁ。

  • 満足度★★★★

    ☆4.3
    こちらの欄にあまり書けないのでネタバレ欄に。

    ネタバレBOX

    目が見えない女の子、声を出せない男の子、声を出せない男の子の気持ちを代役して、手紙を目の見えない女の子に読み上げる女の子の、この3人の関係性が良かった。

    娘が他の人間と交流しないよう執着する男性の背景にあるものがわからなかった。脚本家と演じた役者の頭の中には、ちゃんとその背景はあるんだと思う。この脚本家の方は、それを書けるだけの技量はあると思うので、意図して背景を描写しなかったのではないかな?と見ています。

    「不老不死の物語」と「私のために綴られた言葉(手紙)」のどちらが特別なの?っていう問い掛け、とてもよくわかる。自分もやっぱり後者だと答えると思う。

    ラスト近くで、話の内容が少し難しくなったように感じた。(←それがわるいという意味ではないです) しかし、トータルとして見応えがあった。
  • 満足度★★★

    いろんな
    タイプの恋とその転落?みたいな。 なかなかにシュールなテイストで。 面白かったけど、役者の方々の演技でセリフが躊躇いがち?に出てくることが多々あって、そこが自然だともっとよかったかなぁ、と思いました。。 スイマセン。。 最後の役者の方々がいなくなった後の照明だけの演出?はとてもよかったです! 現代アートみたいな。


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