冒した者 公演情報 冒した者」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    歴史は繰り返す?
    台詞に出てくる「戦争」は第二次世界大戦だが、抽象的な装置(?)の中で演じられるために「これから起こるかも知れない戦争」のように錯覚し、「イマの日本」を感じてしまう。歴史は繰り返す?
    また、元は長尺の作品を60分に圧縮するとは…! 本作は初見のため、今後「全長版」を観た時に間延びしたように感じられてしまうのではないか?
    それにしても食卓がある体での「アレ」はやかましい。(笑)

  • 独自性は鳴りをひそめて、
    俳優陣の熱演はそれだけで一見の価値が在りますが、・・・。

  • 満足度★★★★

    なんとも、、、
    (満足度★4は、戯曲に依るところが大きいです。)

    三好十郎の戯曲が本当に素晴らしかった。
    戦後日本社会の話。
    戦争の傷も、表面にはかさぶたができ、徐々に癒え始めているように見えながら、その下では、ますます化膿が進んでいるという社会状況を、とても上手く描いている。
    そして、その膿はとうとう癒えることなく、観客のいる今現在まで存在し続けている。

    今回の公演は、試演会ということで、
    役者さんの中に台詞が入っていないなど、まだ未完段階での上演。

    正直、演技も演出も、この段階では良いとも悪いとも、何とも言えない。

    ネタバレBOX

    今の段階では、演出の着地点が、どこを目指しているのかよくわからないので、何とも言いようがないのだが、、、

    ひとつだけ思ったのは、戯曲やその言葉が極めて強い作品なので、セリフがきちんと聞きとれない部分は、集中力が落ちてしまった。
    正攻法的な意味では、セリフがきちんと聞きとれる方が良いと思った。

    ただ、そうは言っても、もう一方で、戯曲が強い作品だからこそ、むしろ戯曲・言葉に頼らない演出作品が見たいと思ってしまう。理想としては、後者を望む。矛盾することを言って、すみません。
  • 20130716
    (^・ェ・^)

  • 満足度★★★★★

    無題760(13-188)
    19:30の回(雨)。19:12受付、開場。入って奥が客席、ベンチシート+一部椅子席。横長の舞台、白い(木製)の椅子が9つ、役者さんが数名舞台に(だんだん増える)、床には白線(特に意味はないそうです)。19:31前説(堀川さん)、稽古2週間での無料、公開(カンパあり)。客入れによる役者の緊張感を企図、19:35「では始めます」で開演~20:35終演。

    尾崎さんのお名前をみつけ、予約しました。

    ネタバレBOX

    初めてみたのは「泣けば心がなごむけど、あなたの前では泣けません」。まるっきり違った作風。ちいさな狂気が突然巨大な力となってすべてを覆い尽くすような印象を受けました。

    追記します。
  • 満足度★★★

    競技故の賭け
    三好十郎って面白い。

    ネタバレBOX

    戦後の混乱期の余韻が残る郊外の大きな建物の中に何組かの家族が住んでいて、横溝正史の世界のような雰囲気が漂っていました。誰が広島の資産を将来遺産相続する人なのか混乱して、全体の関係性は最後まで良く分かりませんでした。

    食材とか量とか気にしながら丁寧に料理を作っていながら、バサッとコップやお椀や皿や箸を落とす演出には度肝を抜かれました。あまりにも斬新でした。高い所からただ単に落としているだけのようにも見えましたが、みんながテーブルの高さを意識し、共有して行動しても良かったかなと思いました。

    殺人を犯した者が連れ回そうとするくらいですから、原爆で目の見えなくなったモモコは美少女なのだと思います。女性役を男性が演じる手法は時々見掛けますが、美少女役を中年の男優が演じるのはインパクトがあって、審査員受けして競技用としては良いのかもしれません。

    ただ、もし他の劇団が同じようにモモコ役を男性が演じてきたら、一気に埋没してしまいます。一つの賭けですね。

    実際に目の当たりにした感想としては、中年のおっさんの腰の辺りの脊椎がプクンと飛び出したような背中は見たくもなく、やはりへっこんだような背骨のラインで、プクンとするなら尻尾の痕跡くらいのもの、そんなギリギリラインまでの女性の背中を見たいと思いました。

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