Caesiumberry Jam 公演情報 Caesiumberry Jam」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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    (相対評価を避けるため、どの公演にも★は付けていません)

  • ドキュ
    ドキュメンタリーを見ているようだった。
    そう感じた。それは言い換えると真実をそのまま見た気がしたということ。
    もちろん、導入部分の楽しい部分もあるのですが、それに引けをとらない裏付けのある事実に基づいた物語であることによって安心して見ていられました。
    (もちろん事実+創作なのでしょうが。)

    ネタバレBOX

    「テーブルの足が折れた」
    心の中で「あっ!」と思いました。起こるものですね。アクシデント。

    テーブルの足がバキッとなったのはあの親父が「うちの家族に近づくな!!!」的なことを言ったシーンだったので、不幸中の幸いでしたね。
    そんなときの役者の心情はどんなものかと一瞬、考えました。

    私の拝見したのは大楽でしたので消防士役は吉田ミサイルさんでした。
    突然、面白おかしい人が現れたかと思うとドーンと現実の重さにぶつかる。
    吉田さんがハイテンションだった分、奥さんの悲しみがその落差で際立っていてとてもしみ込んできました。

    私は舞台や絵画・音楽といった通常、芸術と呼ばれるものは社会から離れてしまうことに抵抗を感じます。その点では今回の「Caesiumberry Jam」とても納得のいく作品に出会えたと感じました。出演者・スタッフの皆様お疲れ様でした。

    最後に。
    一番印象に残ったシーンは
    「兄弟が地区委員会を待つ」シーンでした。




  • 満足度★★★★

    出鱈目で、ぐだぐだで、ゆえに生まれる説得力
    タイニイ・アリス前に、こんなに長い行列ができているのをみたことねーよってくらいの大盛況でした。ロシアの片田舎。貧しくされど豊かにわいわい暮らす人々。出鱈目な演技に、出鱈目なギャグ。取り様によるのだろうけど、わたしは愛せるかんじ。愛くるしいまでに、哀愁。

    で、中盤あたりから、その出鱈目さのつけがまわってくるかの如く明るみに曝される「不都合な真実」。かといって、決して誰かを断罪するような視点ではないし、何かのスローガン的な内容じゃない。ああ、なるべくしてなったよね、と。なんかこの、ちゃかして描きながらも、ドライに神様目線で突き放して人間見てるよなあ、貫いてるよなあという作家のスタンスが本当に素晴らしいとおもう。

    あと、巷で「最も紅天女に近い」と話題の清水那保さん。今回もなにかが憑依していました。いいよねー、彼女の台詞のでかたって。

  • 鈍色。
    好き嫌いはあるでしょう。決して朗らかな内容ではありません。でも、歪なものが輝く瞬間にこそ存在する強さもあるのです。とても美麗で印象的な場面が何度もありました。舞台上の風景が1枚の絵画の様に見えたり。観終わって残る余韻の後味は悪くないと思います。平和ボケしてる方、観るべきです。

    ネタバレBOX

    毛色の違う役者やゲスト役者もいたのでそういう意味のJAMでもあったのかもしれません。そんな事を思って気になって調べてみたら、JAMには「困難・窮地」なんて意味もあるそうです。あぁ、作中舞台がそうだった。ついでに、「客を呼び込む」なんてのもあるみたいです。
    中盤までなかなか波に乗れずにいた様に感じました。その状況において、印象的な場面を迎えてからその流れで修正するのではなく役者が自力で今にも流れを変えようとしている様にも感じた。なので期待しつつ観てもいられました。この「中盤」は、父親がウサギを殺す場面。出来事の印象度合いと包丁がまな板に当たる大きな音で、役者と客の気持ちがリセットされた。それ以降は緩やかに上昇線を描き始め、やがて日替わりであるゲストが登場。今日は柿喰う客の玉置玲央さん。いい意味で、柿で観るのと同じ姿でした。まぁ、ほぼ全裸だったという事ですね(笑)。ここで場の空気が一気に温まりました。強烈なインパクトの面白い人が出てきたと思ったら話は悲しげなほうに向かって空気が急速冷却。温まっていた分、その落差が観る者を引き込んでいました。相手役だった待村さんの好演も要因でしょう。それからラストまでは急角度で上昇。序盤と終盤だけ抜き出して観たら別の作品に思えるかもしれません。それがそもそもの演出意図なのか、それともかなり上演が押した事で役者のポテンシャルに何か問題があったのか。非常に気になる部分です。
    放射能汚染で爛れた肌をジャムで表現したのは上手い。ただ、読めてしまったのです。仕込んでからそれがそうだと台詞上で示されるまでが長かったかもしれません。
    ラストシーンのクリニカであろう少女について。たまたま知人が観に来ていて意見を交わしたのですが、ここの解釈が分かれました。実際に成長したクリニカの姿なのか、それともカメラマンの見た幻なのか。個人的にはどっちでもいいですし、観ている時もあまり深く考えない様にしていました。
  • 見たい、と書く前に見てしまった。
    ポップな感じを勝手に想像してた(劇団名だ、それ)。
    のだけど、やけに骨太な120分。

  • 200710121400
    200710121400@タイニイアリス

  • 満足度★★★

    この劇団は好きな類なのに
    どうもしっくりこないのは
    役者が勝手に気持良くなっちゃってるように
    見えてしまうからかもしれない。

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