がんばれ美香子「なにそのタイトルやめてよ」 公演情報 がんばれ美香子「なにそのタイトルやめてよ」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★

    毛色の違う短編3本立て
    いずれも同じ作者の原作を舞台化したものらしい。
    原作は未読なので、そもそもの、原作自体の構造・ストーリーについて触れることになるかもしれないが、それはわからないので、すべて舞台の感想として書く。

    ネタバレBOX

    <ゴースト 〜四畳半の幻〜>
    つかみはOKな感じの賑やか、というよりはドタバタな喜劇風味。ほとんど笑えなかったけど。
    ありがちで想像の範囲内のオチだったので、途中のやり取りをもっと楽しみたかった。
    途中の展開も、最初の意外性(外国人の住まい)というところから一歩も出ないまま、しかも外国人であるということの設定をそれほど活かすことなく、これまた想像の範囲内の展開で進む。

    外国人という設定(本当に外国人の方が出演していた)ならば、無理に日本語で話すのではなく、彼の母国語ですべて台詞を言わせたほうが、幽霊とのコミュニケーション・ギャップが出て面白くなったと思う。
    もしそうであれば、ありきたりの展開とオチも印象が変わったのではないだろうか。
    オチは、スパッと気持ち良く終わらなかったところに、演出的には今一歩を感じてしまった。

    <がんばれ美香子「なにそのタイトルやめてよ」>
    今回の公演タイトルになっている作品。
    テンポいいし、主人公の美香子が元気でぐいぐいストーリーを引っ張る感じがいい。
    一生懸命で健気なんだけど、ダメなんだろうなぁ、と思えてくる。

    ラストが、まさかの夢オチ(!!)なのには、あまりのことに愕然とした。
    いくらなんでもそれはないだろうって。

    美香子の現在の恋愛などが、小学校のときの事件からずっと影響を受けているということになっているようだが、過去と現在がまったくつながらない。小学生のときの出来事がトラウマになって、というようにはまったく見えないからだ。
    しかも、まったく解決するわけでもなく、「がんばって!」「うん、がんばる!」だけなのだ。これはあまりにも……。

    また、ラストか途中で明かされるのかと思っていたのだが、美香子が話している相手(「ト書き」だったか「地の文」だったか)がなぜ彼女の前に現れたのかが釈然としない。
    例えば、彼女が演劇をやってるとか、小説家志望とかそういうことはなく、強いて言えば、小学生のときの出来事に推理小説が絡んでいるぐらいなのだ。
    そこからの設定ならば、それらしくすべきであろう。
    そうでなければ、彼女にわざわざ「ト書き」だか「地の文」だかが表れる必然性はない。
    「夢オチ」ならば、どうにでもなるのだから、観客を「えっ!」と思わせるぐらいにしてほしかった。
    そして、夢オチならば、夢オチであったとしても、納得のオトシ方にしたほしかった。
    何でもできる、演劇なのだから、もっと発想を飛ばしてほしい。
    暗転後の主人公の台詞は蛇足。

    主人公の美香子を演じた野中沙織さんは熱演だった。ただ、少々幼すぎる反応と、あの衣装はどうかと思うのだが、これは演出の責任だろう。

    <それでも彼女を愛せますか?>
    どんどん話がひっくり返っていくような感覚が面白いと思った。しかし、これもラストがありきたり。主人公が、今度こそは新たに女性と付き合うと見せて……、というのは、あまりにも容易で、ストーリーの展開からもストレートすぎて驚きもない。こういうストーリーならば、せめてラストは意外性で驚かせてほしい。

    また、途中から、説明ばかりが延々と続き、少しうんざりしてきた。
    「今後開発するロボットの云々……」と今回の実験とのつながりがわからない。人間ではないものに恋愛感情が持てるか、がロボット開発とどう関係するかが、ピンとこないのだ。

    さらに「政府の上のほうの」みたいな設定話もまったく必要なく(それがあることでストーリーの深みが出るわけでもなく、何かの伏線というほどのものでもない)、単に説明が長くなっただけで不要だったと思う。

    しかし、それらをわからせるために説明がさらに必要というのではなく、つまり、例えば、ロボットの開発なんてどうでもよく、「存在しない人間に恋愛感情が持てるかの実験」だった、としてもよかったのだはないだろうか。「人は何によって構成されているのかの実験」でもいいだろう。

    そのほうが単純なオトシ話ではない、深みが出たと思うのだが、どうだろう。


    <全般的に>
    オチも展開も原作のとおりであるのならば、原作の選定に問題があるのではないだろうか。短編だからわかりやすいものを、という理由で選んだのならば、観客を甘く見過ぎていると言わざるを得ない。
    もっと切り込んでほしかった。

    そして、演出に切れ味がない。短編で、こうしたオトシ話的なものであれば、もっとも切れ味のいいラストを演出すべきであろう。どれもぼんやりとした形で終わってしまう。

    正直言って、役者もこれからという人が多いが、熱意は感じられた。前のめりな感じが見てて心地良い。問題は、戯曲と演出。

    細かいことだが、当日パンフにそれぞれのタイトルがない、「第1話」「第2話」となっているだけ、タイトルは入れたほうがいいのでは。

    演劇の短編は観客としては取っつきやすいが、役者の力量、戯曲と演出の出来不出来があからさまに出てきてしまうので、よほどの出来でない限り、観客からの評価は厳しいものとなってしまう。したがって、本公演でしっかりと観客がついてきていると感じてから、の公演でもよかったのではないだろうか。本公演とのイメージでのつながり具合やギャップを楽しめるからだ。

    今後に期待したい。
  • 満足度★★★★

    面白かったです。
    演技に迫力があり、
    とても面白かったです。

  • 満足度★★★★

    がんばれ美香子!
    三話、それぞれ趣は違いましたが、面白かったです。 一話目、外国人の日本語の早口の部分が聞き取り辛かったです。 二話目、がんばれ美香子! 三話目、予想外の展開、内容はよかったのですが、少しひっぱりすぎたというか、もうちょっとあっさり終わらせてもよかったのかな!?と、気になった点、あげてみました。

  • 満足度★★★★★

    意外な客層にびっくり
    土曜の昼の回を観ました。
    若い方向けの恋愛ストーリーを勝手に想像していたので、
    私の周りだけかもしれませんが年齢層が高めでしたので、
    少し意外でした。

    拝見してみると確かにお得感があり、
    友人と合わせて楽しめました。

  • 満足度★★★★

    3話構成のオムニバス
    何れも恋愛がテーマだったようです。
    初めてこういった形のお芝居を観ましたが、
    思っていたより長さは気にならず、
    特に3話目が笑えて楽しめました。

  • 満足度★★★★★

    恋愛物で楽しめました
    1話はちょっと聴きとりづらかったです。
    2話はよくわからないうちに終わってしまいました。
    3話は驚いて感動もできたので良かったです!

  • 満足度★★★★

    捻りの効いた
    牛髑髏タウンさんの短編に真面目に取り組んだという印象です。

    ネタバレBOX

    『ゴースト〜四畳半の幻〜』  民族が異なると、怖い対象も若干異なるのかもしれませんね。足が見えていても足が見えていないものと理解しようと決めたのに脚線美が美しいとはこれ如何に。男が残ってこれからも宜しくがオチでは何か弱いような気もします。

    『がんばれ美香子「なにそのタイトルやめてよ」』  美香子の顔の表情がとても良くて、一人で勘違いしているところやドジなところが存分に伝わってきて楽しかったです。しかし、話が進んでいくと、小学生の時に好きな男の子が交通事故で亡くなったことがトラウマになって恋愛下手な今は女子大生になった美香子が友人に相談中に酔っ払って寝込み、転機となる夢を見たという話になりました。いい話ですが、伝わり切らなかったような気がします。

    『それでも彼女を愛せますか?』  将来理想の彼女を製造するための壮大な科学実験。彼女を構成する人の名前が多くてごちゃごちゃになりました。ようやく好きだと思った彼女の本質の部分である彼女を見付けたはずなのに、その彼女がさりげなくイヤホンをしたのが意味深でした。

    原作に忠実にしようとするあまり、全体に急ぎ過ぎで間が悪かったような気がしました。後ろの二本に絞って、少し自由にやっても良かったのかなと思います。

    ところで、舞台背景で使われたgiris.さんのイラストですが、パソコンで見ると不思議な部屋の様子などが分かりますが、実物は舞台の背景画としてはそれほど大きくなく、良さが伝わって来なかったように思いました。
  • 素敵な役者サンもいましたが・・・。

    全体的にどれも印象が薄いコントでした。

  • 満足度★★★

    1勝2敗
    80と聞く座席は、ほとんど満席。期待の現れか、それとも劇団員の集客能力が高いのか、縁故関係が密なのか。とにかく会場は、閑散としているよりもずっといい。3つの物語の公演という。オムニバスは、その演目すべてをそろえることは、なかなか難しいと思うが、はたして、そんな悲観的な予想は、残念ながら当たってしまったようだ。
    さて私の感想。
    1つ目と2つ目は、哀しいかな、ほとんど印象に残らなかった。強いて印象を書くとすれば、ストーリーも、演技も、稚拙であり、ほとんど私は笑えなかったと思う。笑いをとろうと意図したと思われる箇所も、それは大げさな演技や大声なのかと邪推したくなるほどのレベル。「これで最後までつきあうとしたら辛いな」と。
    3つ目の「それでも彼女を愛せますか?」
    これは、テーマとしてとても面白かった。ホッ。
    アイデンティティ。その人がその人たらしめるものとは、いったい何なのか。これは、私もよく考えていることなので、興味深く魅せていただいた。劇としても、引き込まれるものがあり、前の2つをなくして、こちらをもっとふくらませて表現してほしかったほどだ。
    一勝二敗。そんな印象の、今回の劇。

    2つほど注文。ひとつは、やはり年齢構成。若い人ばかりの熱気は買うが、やはり軽い。重みがない、安心して観ていられない。みな俳優が同じように見えたのも、そのせいかもしれない。人との関係の中で、人は「個性的」になるのだから。
    ふたつめは、舞台。バックがあまりにも簡素すぎる。舞台美術、装置も、劇の重要な構成要素ではないか。資金の乏しさもあるのだろうが、もっと「こだわり」をもってほしかった。

    若者の集団は、未熟ゆえに、伸びしろは限りなく大きい。
    とことん論議し、とことん稽古し、ひとまわりもふたまわりも大きくなって、舞台に再登場することを祈る。

  • 満足度★★★★

    ちょっと、ちょっと、ちょっと のお楽しみ
    がんばれ美香子「何そのタイトルやめてよ」 

    タイトル選定理由を確かめるのも今回観劇で
    お楽しみのひとつ。

    ネタバレBOX

    この演目を公演タイトルに持ってきた理由は
    インパクト重視(!)と受け止めました。
    「がんばれ~」は遜色無い出来の小品でしたが、
    やはり3話めが時間も人数も多くをあてがい
    オムニバスの締めに相応しい力の注ぎようが
    感じられました。

    3話を通した共通のテーマ性というのも感じられず
    バラエティ公演の面白さを素直に楽しみました。
    セットは机、椅子程度ながら、背景イラストの入った
    布を施し、ちょっとした工夫で場面の雰囲気を醸し出す
    姿勢にも好感が持てました。

    「ちょっと足を運んでちょっと楽しんで」といった
    軽い感覚で観劇出来た芝居には案外、縁がなかった
    ことに気付いて「ちょっと良い出会い」をしたような
    ちょっとお得な気分に浸れました。
  • 満足度★★★★

    原作小説を読んでみたいなぁ
    と思いましたー

    なかなか楽しめました。
    ②は今ひとつでしたが・・・・
    (タイトル冠する話が一番だめっぽかったなぁ)
    ③の話を見せたいがタメのカップル観劇誘ってたんだなぁ・・・・
    <結構勇気あるなっ>

    (90分)

    ネタバレBOX

    開演前にバイオリンの生演奏がありましたが、
    14時開演するわけでなく遅れて開演。だったら暗転すぐするまで演奏した方が良かった気がする。(向かって左側の女性(女性二人の演奏でした)は背筋チト弱いかなぁ等と感じたです。腹筋と共に鍛えると良いのではトカ)

    さて①(14:06~14:26)はケント君(ほんとに外人さんだぁ(^^)=インパクトあって1話目にもってくるのに十分ですねー)のいる部屋に出た女性の幽霊にからむ話。物怖じしないで幽霊に突っ込みいれて冷静に情報分析して動画まで撮るケント君に爆笑してしまいました。オチはコント風でしたがねー

    ②(14:26~14:44)は割とありきたりな女子大生の自己同一性のお話でした(ざっくりです)
    (いやぁタイトルコール以外記憶に残りにくかった話でしたしー)

    ③(14:44~15:30)は先が読めなくて結構楽しいSFでした
    オチは愛した女性は実は男性でしたーとか思っていたら・・・。
    彼氏の好みを分析して作り上げた、
    架空の存在でしたというのは新鮮でしたが。
    その架空存在を作り上げたプロジェクトの存在意義が弱かったなぁ。
    基本はAIということなら、
    将来のセクサロイドの基本データ構築の一環!
    とかした方が納得しやすかったなぁと思った。
    まっ話の本質は架空存在への恋愛感情を表現する話だったから、
    その辺の煮詰め方は弱かったのかね?
    (女性主人公だと「お気に召すまま」とか「絶対彼氏」とかになるかな)
    でも現実では人間見た目が9割と思うので、
    ちょっと話的にはホント表面上の事やネェと感じました。

    ケント君のキャラが楽しかったので、星ひとつオマケしちゃいます(^^)。
  • 裏切る舞台、嫌いですか?





    裏切る舞台は、嫌いですか?



    これは、単なるコント短篇集ではない。

    登場する人物に何かしらの悲劇性があり、男と女、生き方、科学といった、極めて重要なテーマと向き合っているからである。


    一話目は、外国人住民やホスト風の役人のキャラクターが 群を抜いて 笑えた。いわば、典型的なコントといえる。

    しかし、2話目以降、徐々に重要なテーマに傾斜した。
    オムニバス形式を取らない舞台構成ではあるものの、短篇のコントを繋ぎ合わせただけではなく、一つの物語として完成された料理を提供している。

    製作委員会は、デート観劇を勧める宣伝をした。なら、一度くらいは激アツアツな場面があってしかるべきだったと思う。場面がなかった理由を考えると、答えは第三話目に記してあった。
    つまり、マイクやカメラ(=科学)に拾われない、その“人間の部分”は これからも不変であり続ける、ということだ。それを強調したかった。
    意味は、舞台を観劇した者にしか解らないない。



    作品の内容がコントだったので、ネタバレに漫才のネタを書いてみました。


    ネタバレBOX




    「この前、無性に名作映画を鑑賞したくなってよー。近所にTSUTAYAがないから困ったぜ」

    「まあね。誰でも、急に映画を観たくなる時って、ありますよね。
    カフェで懐かしの映画音楽が流れてたり、街中で映画ポスターが貼られてたりしてね」

    「だろ?俺も、近所のオジさんと口論中に、無性に名作映画を観たくなってよ」

    「原因知らないけど、お前にとって大切なのは目の前にある口論の方っ!んで、一体なんの映画を鑑賞したくなったんですか?」

    「『タイタニック』‥」

    「シチュエーションからして場違いにも程があるだろ!」


    「オジさんが前のめりになった時、ディカプリオに錯覚して、例のポーズ‥やっちゃった‥」

    「近所で 、オッサン2人が何してんだ!」

    「古田新太似なんだぜ!」


    「余計、嫌だわ!」


    「でっ、近所からだいぶ離れるけど、“思い立ったらすぐ ”ということで深夜営業のTSUTAYAを探しに行ったわけよ」

    「まあ、でもTSUTAYAといえば、大抵の街には店舗があるから、意外に10分、20分で行けたでしょ」


    「俺、足立区在住だけどよ、中目黒のTSUTAYA本社まで結構、掛かったぜ」

    「本社までかよっ!もっと 途中にTSUTAYAたくさん あっただろうに」


    「乗せてくれた運転手にサンキュー言って、ペダルから降りたらさ、人っこ一人いないんだわ。いや、マジで」


    「あっ、自転車の二人乗りで来ちゃったのね!?よく、深夜に乗せてくれる人がいるな〜、しかもサドルに」


    「もちろん、それだけだと申し訳ないから、ラーメンは食べたよ」


    「出前中のラーメン屋の店員を困らせるな!元々、注文した客にラーメン返せや」


    「とんこつ味だったんだぜ!」


    「醤油ベースだと変わるか。逆に24時間出前サービスするラーメン屋があったことが東京の新名物の可能性だけどよ」

    「で、TSUTAYA本社にDVD借りるスペースがないし、仕方ないからゲオに行くことを決めた」


    「いいじゃん。名作映画のDVD借りれば思う存分、鑑賞できるじゃん。『タイタニック』なら旧作な上に、品揃えも豊富だろ」


    「いや、なかなか 『タイタニック』を発見することができなくてさ。店員に聞いたの、『タイタニック』ありますか?って。それでも、当店にはないと」

    「話聞いてると、ちょっとお店について詳しくない店員じゃないの?」


    「だから、ビシッと言ってやりましたよ!「『タイタニック』がないなんて、ブルマ履いた松居一代ですよ」と」


    「ちょっと、解らないな‥」


    「続けて、『いいか よく聞け。あの映画は興収歴代2位だぞ。その作品がないなんて、異常なんだよ、はっくしょい、ちくしょい』」

    「おっ」


    「隣の酔っ払ったサラリーマンに」


    「本人に言え!」


    「次は真っ正面見て、言ってやりましたよ」


    「おっ、今度こそ」


    「景気はどうですか?」


    「話をはぐらかし過ぎだろ」


    「そうしたら、向こうが前のめりになって、俺としても『タイタニック』のポーズをするしか他ないだろ」


    「オッサンとの そのパターン、いい加減にしろよな!」


    「オッサンじゃねえよ!70歳超えた、おじいさんだよ」


    「尚更、いい加減にしろよ!」


    「浅丘ルリ子似なんだぜ!」


    「“レンタルビデオ屋のパールライン”かっ!浅丘ルリ子さん似の おじいさんなら、かなり複雑な展開だわ」

    「おいっ、“レンタルビデオ屋のパールライン”って、意味が分からんぞ」


    「だから、浅丘ルリ子さんは、デビュー当時、あまりの美幌から“銀幕のパールライン”って呼ばれていたわけ。その呼び方に掛けて、“レンタルビデオ屋のパールライン”を‥って、なんでいちいち説明しなくちゃいけないんだ」

    「知らない人が ほとんどじゃね。
    でも、まあ ‥面白いぜ!」

    「もう、頼むから掘り返さないでくれ。畑で苦労するモグラの気持ちを 今 理解したわ。俺のことはいい、続けて」

    「いやあ~、おじいさん は『タイタニック』のポーズだけは無理だと、拒絶するわけだよー」

    「ほう」


    「ダチョウ倶楽部までは、やってくれたのにっ」

    「あっ、一緒のポーズ自体は既に やっちゃったのね」

    「『グー!!』」

    「一文字を間違えるなよ。『ヤー!!』だろ、どうでもいい話ではあるけど」

    「『タイタニック』のDVDが陳列棚にない理由を問いただすと、店員のおじいさん 激昂してよー。凄い睨み付けてきて、‥口元が近付いたら“あれ”してさ♡」

    「深夜のゲオで、ダチョウ倶楽部を持ち出すな。上島竜兵も 帽子 投げつけるぞ」

    「むっ、‥帽子を投げたいのは、こっちだよ。『理由を教えろよ!さもないと、今夜のこと ばあさんにささやくぞ』と、言ってやりました。
    メールで。プンプンマーク付けて」


    「いつの間にメール交換してんだ!猫ひろしがカンボジア国籍取得した頃の感覚だわ」


    「返信メールには、こう書いてあった。“当店は一般のコンビニエンスで、ございますので、DVD類の品揃えは少なくなっております。お客様におかれましては何卒、ご了承ください”」

    「まだ、ゲオに行く途中だったのかあ!もう、いいよ」














  • 満足度★★★★

    アイデンティティをどこに見出すか
    ドタバタコメディからややシリアスまで、バラエティに富むステージを楽しむことが出来ました。最後の作品は人間のアイデンティティをどこに見出すかという深淵な哲学劇。面白いアイデアなので、発展させればスゴイ作品になりそう。劇団が成長した際には、拡大版で再演を望みます。

  • 満足度★★

    もうひと工夫!
    ③のそれでも彼女を愛せますかは、発想としては良いと思うが、インパクトに欠けるので、もうひと工夫必要。
    ①,②はお客さんの反応で解るでしょう感じてください。
    舞台セットは先に投稿した”くれない”さんと同感です。
    大きな声を出されてる方もいましたが、申し訳ありませんが、大きいだけで聞き取りづらかったです。


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