東京裁判 公演情報 東京裁判」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-20件 / 21件中
  • 満足度★★★★★

    脱帽!!
    今回が再再演ということだがこれはもう名作中の名作だと思った。
    とても演劇的で濃密な時間を過ごすことが出来、
    今後も再演を是非続けて欲しいと思える作品です。
    何回もやられている作品ではありますが、
    2012年中に観た作品の中で
    これは自信を持って一押ししたいです。

  • 満足度★★★★

    20120802
    素晴らしかった。が、一つ前の再演があまりに素晴らしく、それ以上の印象がもうひとつ。。

  • 満足度★★★★

    帰っていろいろ調べたくなる
    やっぱり見応えたっぷりでした。
    台詞のみで進んでゆく芝居にただ圧倒され、前のめりで観劇。
    この時期に上演される事でより意味を持つような演目だった。
    重いだけでなくユーモラスな場面があったのにも好感が持てた。
    言うまでもないが役者の力量には脱帽。
    傍聴席で再度観劇できなかったのが心残り。

  • 満足度★★★★

    脚本を見て驚き
    とても作り込まれた作品でした。役者さん一人一人の動き、そして緊迫感、そして脚本も凄い、本編には出て来ないのだが台詞までしっかりと書かれているのだ。これに驚いてしまった。しかし凄い作品だとおもう。一度は観るべき作品の1つであることは間違いは無いと思います。

    勉強になりました。ありがとうございます。

  • 満足度★★★★

    ここが静かな最前線
    名作再演と言うことですが、相変わらず野木さんの作劇能力は素晴らしいなと思いました。
    重いテーマのストーリーに閉塞感を出す演出と熱量高い演技でグイグイ引き込ませながらも、随所に擽りを混ぜ合わせるそのセンス素敵過ぎます。
    男っぽい作家性の野木さんですがダンディズムよりも粋さを感じますね。登場人物にも粋さは投影されていて、この裁判がどう落ちが着くのか本人達も理解していながら、それでも戦うんだと気概が史実とは言え粋じゃないですか。

    ネタバレBOX

    予習で、映画「東京裁判」を観てから行きましたが、エンターテイメント性は遜色ないですね。
  • 満足度★★★★

    やっと、初見
    これまでに何度か予約をさせてもらったものの、急な用事が入ってドタキャンをせざるを得なかったパラドックス定数。遂に観させてもらう事ができた!

    いやいや、待った甲斐があった。素晴らしい作品。検察側に座ったのは大正解だった。重いテーマではあるものの、たとえ敗者であっても黙認はできない強い想いを、噛み殺しながらも可能な限り前面に押し出す弁護団たち。善悪や正誤とは全く一線を画した、勝者が敗者を裁く戦争裁判。やるせない想いの叫びを感じる事ができた。

    もちろん軍部の暴走も含め日本にそれなりの非があったという部分は否定してはいけないと思うし、戦争に負けた事によって不利な状況に追い込まれてしまうという部分も、出来事の規模から考えるといた仕方ないとも思う。ただ、fair trial というものを一番信じているであろうアメリカからその fair trial を与えてもらえなかったというのは、少し悲しい気がする。まあ時代が時代だっただけに、これもいた仕方なかったのか。

  • 満足度★★★★★

    贈り物
    誕生日のプレゼントとしてこちらのチケットをいただきました。
    観劇未経験の自分にとって最高の体験が得られ、
    2重の意味で感激しました。

    内容自体は確かに大人向けですが、長時間があっという間に
    過ぎたことに気が付けたのは拍手の音でした。

  • 満足度★★★★★

    是非また再演を。
    再再演のこの作品、個人的には今回が一番好き。重厚さ、濃密さはそのままに笑いの軽快さや役個人の想いなどが更に加えられて東京裁判という難しい題材の中、感情移入しやすい解りやすさがあった。

    これが小劇場の芝居としてひとくくりにまとめられてしまうのはもったいない傑作。DVDを出して欲しいと思っていたが、これはやはり劇場で生で観てこそ!
    是非劇団の代表作として毎年公演していただきたい。
    が、しかしこれを更に越える作品で「またパラドックス定数にやられた!!」と是非とも言わせて欲しい!
    これからも期待してます!

    ネタバレBOX

    今公演は二回観させてもらったが、二回目のほうが引き込まれた。
    ストーリーや台詞などわかっているのになお、深く引き込まれるというのはどう云う訳だろう。複数回観劇に堪えうる程の深いストーリーと演出、役づくりだからとしか思えない。
    観劇で二回目のほうがおもしろかったのは少なくとも私は初体験。
    見終わった後、集中し過ぎ、まるで目の前で裁判が行われたかの様に世界に入り込みすぎた為、手が震えて携帯の電源を入れるのに苦労した。

    二回目の楽しみとして、一回目にはわからなかった視点で楽しめた。

    末永が水を飲まなかった時の柳瀬の表情、そして末永が自ら水を注いで飲んだときの視線。頑なに発言を拒否している柳瀬の理由を理解したうえで考える戦争の「責任」と「罪」。
    「死んでたまるかという顔」
    柳瀬が当時の状況を話している時の他四人の表情…!

    どの役もとても素晴らしかったのだが星之宮(通訳)の役としてのキャラクターの良さといったら!
    彼のお蔭で途中観客にも解りやすくこの裁判を説明してもらえる。さしたる体験もないと後半告白する彼が、私達に近い気がして親近感を持つのだろうか。皮肉屋でプライドが高く、故に素直なところが見えると可愛らしくもある。唯一名前で呼ぶ?鵜沢に誉められた後のコミカルな鼻高々の解り易さもいい。
    重いテーマの中、初演からお気に入りの役だった為、今回更に魅力的に描かれていたのがとても嬉しかった。
  • 満足度★★★★

    すごかった
    迫力のある舞台だった。余計な演出は一切なく、五人の役者の熱演だけで圧倒された。無意識に前のめりになって震えながら観ていた。会場の狭さも手伝って、すっかり芝居に飲み込まれた。

  • 満足度★★★★★

    見ごたえ充分
    映像向きな題材と思ったけど、見ごたえ充分で終盤は引き込まれました。
    弁護団の出自に関する部分は脚色なんじゃないかと思うけど、ホントならすごい。
    前説・後説で主宰の方?が、おりこんでた冗談が全部はよく聞こえなかったけど大人な笑いで、うけた。

    ネタバレBOX

    弁護団の動議で、管轄権の問題と事後法の問題がいっしょくたにされてた気がしますが、別物じゃないですか。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい
    本当に裁判を傍聴しているかのようなクオリティで、終始緊張感の中でドキドキさせられた。
    大掛かりな舞台セットや派手な照明は無くとも、圧倒されて引き込まれた。
    さすが!

  • 満足度★★★★★

    弁護団が主役
    骨太の作品だった。
    東京裁判を傍聴しているような感覚にとらわれた。
    やはり戦勝国による、私刑であるの間違いないであろう。この芝居は静謐な法廷を舞台に日本国弁護団の裁判に対する違法性を徹底的に戦う姿を現している。
    野木さんの脚本、演出は冴え渡り、役者の皆さんの演技も弁護団になりきっていて目を見張るものがあった。
    すばらしい作品であった。

  • 満足度★★★★★

    シンプルイズベスト
    の言葉が相応しい、
    大人のエンターテイメントでした。

  • 満足度★★★★★

    傍聴席より観劇
    派手な装飾不必要、肉厚のセリフの応酬とその行方につい身を乗り出す。昭和史のデリケートな題材を扱った、立派なエンタメ舞台だった。

    ネタバレBOX

    舞台上には5人の日本側弁護人と、卓上には彼らの命綱ともいえる膨大な資料と彼らのコップと水差し。一階を判事、検察人、戦犯と見立てた客席と二階から見る傍聴席。
    通訳を通しての議事進行なので、口喧嘩になりそうな事態に陥りそうになる所を冷静に判断しつつ、裁判は進む。終始一貫役柄の性格がしっかりしていて、時折、検察や裁判長達(客席)に唾を飛ばしながら睨まれる為、その迫力に思わずビビるが緊張を強いられるだけでない、細かい台詞のやり取りの中、時折軽妙な笑いも入る。
    終盤、短いながら淡々と体験を語りかける姿勢に思わず胸が締め付けられた。

    自分が観覧した日は、たまたま長崎の原爆の日。平和のメッセージを継承していくように、この舞台も定期的に再演してもらいたいと思った。役者さんはシンドイだろうけど(苦笑)
  • 満足度★★★★★

    信頼を裏切らない劇団
    前回上演時には2階傍聴席で観たので、今回は1階普通席。
    役者の表情が見えて、緊迫感が増した。

    前回、台本も買っているし、
    台詞や展開はだいぶ覚えていたにも関わらず、
    やっぱりドキドキして目が離せなかった。

    前説後説も含めて、本当に素敵な劇団だと改めて思う。
    作品を観るたびに、過去に何作か、見逃したものがあることを後悔する。

  • 満足度★★★★

    3度目
    脚本も改訂され、演技も表情豊かになり。東京裁判の正体を教えてくれます。

  • 満足度★★★★★

    日本への裁き
    歴史には疎いけど。面白い。

    ネタバレBOX

    極東国際軍事裁判の開廷時の弁護団(と判事や検察)を描く。
    舞台自体は、弁護団が裁判自体の根拠を「攻めた」疑義を出すも、あっさりと却下されたところで終わる。

    少なくとも裁判の中身自体は史実に忠実につくってあるのだろう。そこに、4人の弁護士と通訳の人生をつくり絡ませて、濃厚な空間に仕上げている。
    陸軍の顧問弁護士だった鵜沢(西原誠吾)、被曝者の柳瀬(今里真)、従軍していたが逃げ出した経験をもつ末永(小野ゆたか)、被告の中に父がいる水越(植村宏司)、通訳ながら熱い心を持った星之宮(井内勇希)。
    決して一枚岩でない弁護団。それでいて個人の事情と想いが、資料を広げた机の上で飛び交う。判事や検察とやりあう前に既に穏やかならざる雰囲気に。「戦争はまだ終わっていない」の言葉通りだろう。

    「負けが決定している闘い」「敗戦国」「法の不在」など、恐ろしい私刑のような裁判。こんな裁判を担った弁護団のタフさとか意地や、戦後復興を遂げた日本人のタフさが法廷に溢れてた。と信じたい。
  • 満足度★★★★

    渋く、濃密な、
    すばらしく、大人の演劇でした。

    観賞例会に本作を選ぶとは、きたく子ども劇場、恐るべし。

  • 満足度★★★★

    どちらも年月が経ち
    どうも、やはり…。前回2009年11月観劇したときは、すごく退屈な舞台だった。今回はだいぶ違って観えた。裁判の様子と言うより弁護側各個人の葛藤が前回より強く押し出されていた分、私には見易くなっていた。このまま20年後位にまた同じ役者さんたちで再々々…演をして欲しい。どう受け止められるのか楽しみだ。

  • 満足度★★★★★

    1時間50分をノンストップで疾走していく、いい戯曲と演出で役者が輝く舞台
    演劇好きはもちろん、東京裁判好き(!)ならば、絶対に観たほうがよい舞台。

    今回は再々演だが、前回再演時に観ている。再演を観ているにもかかわらず、今回もエキサイティングな観劇体験ができた。
    次に再々々しても観るんじゃないかと思うほどの傑作舞台。

    ネタバレBOX

    2009年の再演を観ている。
    それを観てパラドックス定数のファンになったと言っていい。
    (http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=53259#divulge)

    1度観ているのにもかかわらず、同じ感動、感激があった。

    とにかく台詞がうまい。
    単に台詞の「文章」がうまいということではなく、役者が発する「台詞」としてのうまさがあるのだ。「役者の台詞」となって、言葉が「生きてくる」。生きた、人の言葉となってぐいぐいと伝わる。それぞれの登場人物たちがかかえている気持ちが、ストレートに伝わってくる。
    台詞には、演出が伴ううまさがあると言っていい。もちろん作・演が同一ということもある。また、それに応えられる役者うまさもある。

    役者は1時間50分をノンストップで疾走していく。
    前につんのめったり、足踏みしたり、畳み掛けたり、重ねてみたりと、あらゆるテクニックを使い、スピード感と熱量たっぷりに舞台は進む。

    まさに役者が輝く舞台だったと言っていいだろう。
    口から飛ばす唾だってキラキラ輝いている(笑)。

    前回の自分の感想を見ると上演時間は1時間35分程度だったようだが、今回は1時間50分にバージョンアップしていた。
    記憶になかった台詞があったことから、ちょっとした台詞の追加や演出を変えたことで、さらに作品を濃くしていったようだ。
    前にも増して、各キャラクターが少しくっきりしたような気もする。

    東京裁判における主任弁護人たち5人が主人公。彼らがここにいる理由と、それぞれの想いが、物語が進行するにつれて明らかになっていく。
    それらが、「なるほどそういう理由だったのか」と、ともすれば、何かの答えや、単なる理由なりそうなものを、そうはしなかったところに、この戯曲のうまさがある。
    「東京裁判」というテーマが抱えている、さまざまな問題点や要素を彼らの存在によって、さらにわかりやすく伝えていく。
    それとともに、史実への虚構のプラスの仕方や、例えば、水越の父親の名前がストレートに台詞として出てこなかったりなどの、微妙な塩梅もうまい。

    しかも、裁判における検事側の台詞は舞台上では一切聞こえないという、演劇ならではの仕掛けで、登場人物たちへの、観客のフォーカスがさらに強まるのだ。だから、柳瀬が語る、短いが、強い、彼が体験した広島での語りは、胸に迫ってくるのだ。余計な修飾や描写を排し、シンプルだが強く印象的な台詞だ。

    それと、いちいち裁判用語の説明などしないところもいい。普通だと、法律に詳しくない登場人物がいて(今回も専門家でない登場人物がいたが)、例えば、「罪状認否って何ですか?」みたいな台詞から用語説明をすることが多いだろうが、この舞台ではそれはない。戯曲への信頼と、観客への信頼があるからだろう。そういうもたもたしたやり取りがないから、スピードを感じるのだ。

    登場人物5人のそれぞれのキャラクターがしっかりしており、それが最初から最後まで崩れることはなく、そのキャラクターが台詞1つひとつにしっかりと支えられている。

    行き交うメモや資料類、水差しやコップなどの細かい小道具類もとてもいい。
    微妙に光の雰囲気を変えてくる照明もいい。

    本当に素晴らしい作品だと思う。

    歴史的な事実を知っていることで、この舞台の面白みは倍増するのだが、知らなくても、観劇後、東京裁判では、何が、どう裁かれたのか、を調べてみるのもいいだろう。28人の被告とは誰だったのかや、裁判の結果はどうなったのか、あるいは検事たちにはどのような人がいて、どのような立場であったのか、結局何が問題点だったのか、などをだ。そうすることによって、「ああ、あの台詞はそういうことだったのか」と合点がいくであろう。

    パラドックス定数は、小劇場の劇団にしては、再演が多い劇団ではないかと思う。それは「レパートリー化」を目指しているからではないだろうか。
    何度上演しても劣化しない脚本があり、それを支える役者がいるからこそ、それができるのだろう。
    『東京裁判』は、また上演してほしい作品ではあるが、さらにレパートリー化できる素晴らしい作品をどんどん生み出してほしいと思う。

    話は変わるが、毎回、諸注意のアナウンスを主宰の野木萌葱さんが行う。その都度思うのだが、この方の「男らしい」(失礼・笑)諸注意は素晴らしいと思う。上演中に気分が悪くなったりして外に出る際には、どこにどう通路があり、どこが出口であるかをきちんと説明し、さらに「ここに私がおりますので」と力強く、「だから安心してください」というメッセージを発してくれるのだ。「私がここにいます」というのは、本当に力強いと思う。もしものときにどうしたらよいのかを知るだけでも、観客は安心できる。
    とかく満席の上に、当日券を出し、いざというときの避難通路になる、劇場内の通路さえも潰してしまう劇団が多い中(来た人を帰したくないという気持ちはわかるのだが)、観客の安全を考え、安心させてくれる劇団というのは貴重だと思う。
    そういう姿勢も好きな劇団なのだ。

    ついでに言うと、毎回早めに申込みをすると、オマケがもらえる。いつも公演内容に合わせたちょっとした物だ。今回は、劇中にも登場するチョコレート。真夏に板チョコは厳しいものがあるが(笑)、それでも「楽しんでもらおう」という劇団側の意図はわかる。
    板チョコ1枚であっても、ただというわけではないので、公演の費用がかさむことになり、本当はなくてもいいとは思うのだが、その心意気が好きなので、喜んで頂戴している。
    実際、オマケがなくても早めに申し込みたい劇団になっているのだが。

    あと、チケットや当パンもそれなりに凝っている。チケットは「PM」だし、当パンは「藁半紙」、そしてアンケートは「最終弁論」になっていたし(ただし、アンケートにはいろいろ書いてあったけど、出してしまうので手元には残らないのだが・笑)。こういう遊び心もいいなと思う。

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