闇言 公演情報 闇言」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-20件 / 26件中
  • 満足度★★

    ちょっとダメでした
    JACROWは初見でしたが、elePHANTMoonは何作か観ていて
    薄々は覚悟していたのですが、
    あまりにも直接過ぎる表現で、生理的に受け付けませんでした。

  • 20120512
    (^・ェ・^)はいけんしました

  • 満足度★★★★

    エスカレートしていく「闇」
    地に足がつきつつ、ちょっとした人の心の闇を垣間見せるJACROWの世界観に、elePHANTMoonのフレーバーが(たぶん)ガッツリ組み合わさり、過激で、グロく、エロく。
    JACROWにはなかった直接的な内容。

    ネタバレBOX

    うっかりして当日パンフを劇場に落としてきてしまったようで、それぞれのタイトルと役名等が不明。
    ダム建設が予定されている地方都市と、川にまつわる伝説が全話の軸となっている。
    時間軸は、過去に順番に遡っていくのかと思っていたら、そうではなかった。

    第1話 轢き逃げの話。
    この話の面白いところは、まず後輩の男に「あのクソババァ」のような汚い言葉を吐かせるところにある。それに対する先輩の対応と、轢き逃げ後の後輩の、「こいつ頭おかしいんじゃないのか」と観客に思わせる発言のエスカレートする様が、彼の冒頭からの挙動と結び付き、観客は、先輩と同様に非常に不快な思いをする。

    そういう観客の気持ちの動きをうまく利用して、ラストの「あれっ」というところに落としていく、オトシ話的な面白さがあり、全4話のツカミはOKといったところだ。

    それにしても、谷仲恵輔さんっていう役者さんは、普通の人(どこかにいそうなサラリーマン)を演じさせると、なんてうまいんだろうと思う。これの後に観たホチキスの『看板娘ホライゾン』でも、いかにもいそうな脱サラおじさんがよかったのだ。


    第2話 チンピラが川で自分を捨てた母に会いに行く話。
    これは、台詞のやり取りを楽しむ作品で、他の3本とは少々毛色が異なる。
    現れたのが本当の母なのか、それとも別の誰かなのか、母だとしたら死んでいるのか、生きているのか、まったくわからないまま、2人は出会い別れていく。
    この話で一番好きなのは、母らしき女性(蒻崎今日子さん)の発する最初の一言の声のトーンだ。
    これにはシビれた。
    この設定で、この登場、そして、このトーンはまさにベストではないかと思う。

    今回の舞台内容からやや脱線するが、母らしき女性を演じた蒻崎今日子さんという女優さんは、どの役であったとしても(子どもを誘拐される社長夫人とか中国スナックのママとか、確かにそういう役が多いのだが)、腹の据わった感じがとてもカッコいいのだ。存在としての重さとか。小劇場でいそうでいないタイプなのではないだろうか。今後、年齢が増せば増すほど、彼女の持つ存在感にさらに磨きがかかり、凄くなっていくのではないかと思っている。


    第3話「おみやげ」の話。
    新婚の女が夫の上司と浮気関係にある、という展開も酷いのだが、それをさらに上回る展開が、内容とともに、かなりグロい。
    新婚の男が徐々に常軌を逸していることがわかっていく精神の状況が気持ち悪い。
    観客には、赤いモノまで見せなくても十分に、モノとしてではなく、人の気持ち悪さが伝わったのではないかと思う。

    新婚の妻と上司が絡むシーンは、上司は単にひたすら触るのではなく、あまり触れずにいても、もっとねちっこくて、嫌らしい感じのほうがよかったのではないだろうか。そのほうが爛れた関係がもっと出たように思えるから。

    最後のオチ的な「おみやげ」のもうひとつの意味で、ブラックなコメディ(…違うか・笑)に一転するのだが、気持ち悪さは残る。
    そして、その展開から、第2話での「マフラー」のつながりに気がついて、ちょっと「おお!」となった。「みんな気がついた?」と。

    第4話 犬の霊の話。
    これは本当にエロくて、グロい、ドタバタコメディ。なのだが、ラストの展開での気持ち悪さと後味の悪さがなんとも言えない。
    JACROWの公演だったら、ここまではやらない、という一線を越えた作品で、観客はあっけにとられたと思う。

    1〜4話に行くに従い、深さというよりは、「見せること」と過激さがエスカレートしていき、構成はうまいと思ったし、各話のつながりもいい。
    こういうのもたまにはいいかな、というところ。会場もサイズが手頃で、舞台の上で演じられるのを観るのではないことが、この公演の内容とマッチしていたと思う。
    舞台の上だったら、「演じている」感が強すぎて、この気持ち悪さは半減しただろうと思うから。
    決して後味がいい舞台ではないが、勢いがよく、気持ち良く(悪く?)騙された感じがよかった。

    JACROWの別の劇団とのコラボも観たいと思う。
    もちろん本公演も楽しみである。
  • 満足度★★★

    物足りなさが
    それぞれの話は面白いと思うし、全体通しても普通の団体であれば面白いのだが、この二団体が組んだ事による期待値をあげすぎてたのか、物足りなさが残った。

    ネタバレBOX

    4話からなっていて、1話から段々と過去へ時間が遡る展開はよいと思うのだが、3話目から4話目にかけては、時間的に数十分~1時間程度の差しかないと思われるのに、3話目でコート・マフラーの冬仕様の衣装だった夫婦が4話目も出てくるのだが、そのときコート・マフラーせずに出てきたり(3話目の上司の家に行く前なので、してないとおかしい)、4話目の出演者が、3話目と季節があってなかったりと、繋がりが矛盾してるのはちょっと残念だった。
  • 満足度★★★★

    短編
    それぞれの関係性が疎なのか密なのかよくわからん。にしても宍戸香那恵はすごい

  • 満足度★★★★

    良いところが混在して...
    それぞれの脚本が持ち寄られて,小品集になってる訳ですけど,JACROWの,劇場が狭く息苦しく感じるようなところと,elePHANTMoon の展開が大きくて奇想天外なところがいっぺんに味わえた感じ。

  • 満足度★★★★

    おもしろかった
    場所や人物でつながった4つの短編。どれも面白かった。
    人間のドロドロした部分をこれでもか!って見せられた感じ。
    相変わらずタイトルコールがかっこよくて素敵。

  • 満足度★★★★

    露悪的趣味全開
    二人の作家それぞれが持つアクの強い味とコラボしたことによって生じた臭みがが存分に発揮されている舞台でした。
    静かに狂っていると言うか腐っている人たちが良いですね。
    一話目の登場人物のわざわざガムを噛んでから拝む不謹慎さ、四話目の登場人物の台詞「勿論後から謝るんだよ」と言う無自覚に腐っている所とかダメだなあと思わせる感が絶妙でした。

    見終わった直後は気分が高揚していて気づかなかったが、冷静になって振り返ってみるとおかしな所が全く無いわけでは無いのですが、短編のスピード感と視覚的に衝撃のある演出が文字通り目眩しになっていてテクニックとして素晴らしいです。

    ネタバレBOX

    「おっ」となる露悪趣味的なシーンが効果的で、残念?ながら私は端の席でよく見れませんでした。
    端の席を利用して、そのシーンでの客席の顔を見ると言うもっと露悪趣味的なことはしませんでしたが、会場の空気が何とも言われない淀んでいるのが分かりましたね。四話目のドキッとある仕掛けでは、それまでの空気を一変したのがビビッドに感じられていい舞台体験でした。しかしながら、良い意味でこの両劇団、視界的嫌がらせが文句なしに上手いですね。
  • 満足度★★★★

    面白かった。
    2人の作家が2話ずつ書いているのに、それぞれ少し繋がっているのが面白かった。
    笑いから恐怖の落差が良かった。
    会場の雰囲気も良かった。

  • 満足度★★★★

    強烈なブラックユーモア
    4話のオムニバスながら、全く別の話の並列ではなく、
    多少とも登場人物やテーマで関連性のある話が並んだ。

    さて、この芝居、相当毒があるというか、
    かなり強烈なブラック・ユーモアである。
    もっと端的に言えば、とにかく「エロ・グロ」が多い…というかテーマか?
    しかも、演劇としてはちょっときつい・・・。
    しかし、単なる興味本位的なものではなく、
    ある意味、人間の嫌らしさ、狡猾さなど、
    人間誰しも深層にあるであろう「エロ・グロ」であって、
    好みは分かれるであろうが、私は芸術として成立しているのではないか、
    と思った。
    そういえば、似たようなことは、
    角角ストロガのフさんの「昆虫美学」
    でも書いたような気がするが、
    「昆虫」の方が、より深層心理的なものに迫っていて、
    真面目さがある(だから余計に重く感じられる)一方、
    こちらは、やっぱりベースは「ブラック・ユーモア」なんだろうと思う。
    もちろん、きつ過ぎて、笑うよりはひきつったり、
    目をそむけたくなるシーンも一度ならずありましたけど・・・。
    (以下ちょっとネタバレ)

    ネタバレBOX

    それから、第1話と第2話は、順序が逆の方が良いような気がした。
    第1話で連行された人間が第2話で普通に出てくるのはどうかと思うし、
    第1話の意外な展開に比べ第2話は大人しい話なので、
    この順序だとちょっと第2話で気抜けしてしまうように思った。
    また、第2話を全体の導入と位置付けた方が良いのではなかろうか。
  • 満足度★★★★

    観たい!
    もう一度。(芝居をもう一度観たいと思うことはあまりないのだが・・・)。恐らく作者同士が何か相通ずるものがあったからこそ出来たこの企画は、4編ではなく1編の作品としても通用する。(冒頭で「闇言」と言った直前のセリフが聞こえなかった。知ってる人がいたらお教え下さい。)前回観た時とはまるで印象が違う宍戸は、文字通り満身創痍で実は憑依したかのごとき江ばらの犬っぷりさに乗じて本当に狂ったのかと案ずるほどの怪演。終演後、ヨーグルトの匂いががいい意味で後味の悪さを増長していた。同じ再企画請う。LeDeco初めてだったが、他のフロアの物音(しかもそれも芝居)がガンガン聞こえるこの会場を使用することに疑問を感じた。特に今回の演目は暗転の時など外野の音が一切聞こえない方がより効果的だったろうし・・。恐らくそこにいるすべての人に聞こえたであろう寝息を立てて眠る客に憤懣やるかたなし。眠るなら来るな。両者とも客はもとより役者にも悪影響を及ぼすはずで、折角のいい芝居がそんなことで損なわれるのは口惜しい。

  • 満足度★★★★

    楽しめました
    ちょっとホラーでシュールでグロい連作短編集。確かにマジメなのか、フザケているのか、よくわからないような面白さがありますね。いつもとは違うテイストで、観れてよかったです。

  • 満足度★★★

    初見
    薮の中で彷徨っているかのような観劇だった、半死半生のような不気味な感覚。近くにいるといろんなモンが飛んできたけど、こういう舞台もあっていい。
    数珠つなぎで迷彩色な4作、4本目のあれの使い道場面は刺激強過ぎて直視出来んわw
    印象に残っているのは1本作めと4作め。

  • 無題378(12-121)
    20:00の回(曇 涼しい)。19:20着、5Fへ上がると吉水さんがいらしてすぐ受付してくださる。ここで整理番号札をいただくが「30番代」だったのでそんなに入るのか、と思いましたがそうではなく「31~」のようでした。19:35開場、座席はコの字型。左壁奥のほうに座りましたが、もう少し真ん中のほうが見やすかったかも。右側の壁に各話で使う椅子やテーブルが置かれています。入り口/奥は座席が2列で前列はミニ椅子、それでもお客さんは2列目から埋まってゆく。天井の照明は小さなものが30個弱。19:55前説、20:00開演~21:33終演

    ネタバレBOX

    猿田さん:時間堂。大塚さん:チョコレートケーキ、国分寺大人倶楽部。谷仲さん:643。菊地さん:ソテツトンネル...以前、観た方が多いので、個々の場面はおもしろいのですがどうも薄明かりのなかではっきりと(全体の)像が結びつかないというか、お話が拡がっているのか収斂してゆくのかよくわからないうちに終わってしまいました。場面転換に時間がかかるのは気にしませんが、なんとなくあっさり中断された感が残ってしまいました。

    お話の構成などは、短編集として読んだらとてもおもしろいだろうなと思いました。妖しい「川」にはどす黒さが似合うのでエログロのほうが好きです。やけにSEXにこだわるなぁと感じさせて...取り出したものは...ナルホドー、でした。でも、もう少し狂気気味な雰囲気が漂ったらよかったと思いました。

    静かなお芝居なので下の(お芝居)声が聞こえてきます。場面転換のとき、かなりいい感じの曲が流れていました(念仏ロックとでもいえばいいのか)。
  • 満足度★★★★

    前2本はやや退屈
    後ろ2本、特に最後がよかった。

    ネタバレBOX

    なぜにヨーグルトなの。
  • 満足度★★★★

    各話の面白さ+構成の面白さ
    ホラーやハートウォーミング、コミカルなど味わいの異なる4編の連作短編。
    意図的に時系列に沿わず並べた理由が最後に判った時は大いに納得。
    よってアンケートにあった各話ごとと全体に5点満点で採点する項目は各話がそれぞれ4点で全体は5点。
    しかし2人で分担して書いてこのようにするのは難しかろうに…。
    なお、こちらで星が4つなのは他作品とのバランスによる。

  • 満足度★★★

    コラボ公演
    短編4編のコラボ。JACROWらしさが出ていたように思う。こういうような企画は、作品をより高めることになるであろう。

  • 満足度★★★★

    観てよかった!
    午後8時からの公演で,ちょっと躊躇したけれど,やっぱり観に行って良かった。充実した作品です。コラボであるだけにそれぞれの闇の質に違いがある作品に仕上がっていると思われ,とても興味深かった。闇もそうだけど,芝居も濃厚,これは観ないとやはり後悔しただろうな。

  • 満足度★★★

    こんなもんじゃないだろう
    不愉快にさせる感想です。すみません。

    ネタバレBOX

    両劇団の観劇経験があるだけに、今回は物足りなさをいなめません。
    あのエロの必要があるとは思えない。明けない夜の時もそうだけど、あそこまでガチにやる意味を感じません。おかげで本編への気が逸れます。興奮したし、役者をうらやましく思うのは確かですが、私は緊張感のある空気とストーリーを楽しみに行っているのであって(ジャクロウの売りはそこでは?)、エロショーを観に行っているわけではない。あそこで乳揉みはいらんでしょ。やり過ぎだと思います。ああいうのやるなら、エロ公演と真面目公演を明確に分けてやってほしい。まあ、ああいうのは今後は控えてほしい。……いや、もっとやってほしいです(>ε<)
  • 満足度★★★★

    恐ろしい
    そこまでやるか、と目を見張る驚きの連続が繰り広げられるのは闇の中。目を見晴らせて見入ると、光の明暗の中には、「生死」や「善悪」をあいまいにさせる狭間が浮かび上がる。このおどろおどろしさに、戸惑いつつ、目が離せず、4話構成の物語の最後まで見た時に各話のつながり方にゾッとさせられる。後味は悪いのに、妙にスカッとするのは何故だろう。そして、人間の性を嘲笑うような内容なのに納得させられるのは何故だろう。踏み込んではいけない世界を垣間見た気がして、観劇後の帰り道、路地裏に未知の世界が広がっていたらどうしよう、とビクビクするような怪作。

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