貧乏神シャバダバ 公演情報 貧乏神シャバダバ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    小泉瑠美さん出演。
    オメガ東京は荻窪の住宅地にある地下の小劇場。見やすくて好きなところです。上演中に客席パイプ椅子の音がギシギシ聞こえますが、それも味だと思うようにしています。

    演目はコメディで、死期の迫る老女の「徳大寺」家が貧乏神にとりつかれるお話。公式には「裕福な家族が貧乏神と過ごすワンナイトカーニバル」と。全員が個性的でおもしろい人ばかりです。
    ちなみに「徳大寺=とくだいじ」の漢字はどこにも書いてないので不明だったのですが、いろいろ探したところ柊木みずほさんのSNSで「徳大寺美咲」と書かれていたのを見つけた次第です。

    うみぐちうみ さんはプロフィールに「20代から乳母・老巫女と、老け役の怪演で評価を得る」とあります。「菅生ゼミ休講のお知らせ」や天才劇団バカバッカさんの舞台で何度も拝見していますが、ご自身もおっしゃっている「おばちゃん」役がお見事です。ときにものすごい表情をしたり、巧みに演じられています。

    小泉さんの舞台出演は一昨年の朗読劇「たすき」以来、演劇としては8年前の「口紅」以来です。ブランクはまったく感じさせません。特徴的な低いお声で、イメージ通りの強い女性を演じられました。
    終演後にフリーの面会があり、小泉さんとお話させていただくことができました。久しぶりの舞台であったけれども厳しい稽古のおかげで感覚が戻ってしっかりできた、というようなお話をうかがえました。2012年の「ファミリー・ウォーズ」のお話をするとすぐに「赤城美香!」と役名を言ってくださったり、昔からのファンとしてはとても嬉しい時間でした。
    余談ですが、自分は小泉さんのアイドル時代にあった握手会などのイベントに参加したことがありません。アイドリング!!!卒業後の2011年舞台「銀座の恋人たち」で面会させていただいたとき、小泉さんから握手の手を差し伸べてくださり、感動したことを覚えています。今回も同様に差し伸べてくださり、13年ぶりの握手に感激しました。

    思えばコロナ禍になってから、役者さんと握手すること自体がずっと無かったなあ、と。そういう意味でも感慨深かったです。

    ネタバレBOX

    橋本樹 :貧乏神
    星野光代 :老女(当主)
    小泉瑠美 :母(当主の実子)(茜)
    藤原シンユウ :父(婿)
    柊木みずほ :娘(姉)(美咲)
    水嶋ミナ :娘(妹)(アリサ)
    うみぐちうみ :徳大寺家の家政婦(ハットリ)
    長万部純 :借金取りの銀行員
    工藤俊作 :音楽プロデューサーを名乗る詐欺師(サイトウ)
    吉田来深 :弁護士を名乗る詐欺師
    吉永真希 :遺言書を管理の人(公証役場?)

    当主の老女は死神に、翌日の昼ごろが死期と告げられる。
    死神に示されておどろおどろしく登場した貧乏神の風ぼうは、若い可愛らしい女性。
    貧乏神は何もしない。徳大寺の人間にだけ見える。
    母(老女の実子)はヘリコプターで登場。それを見て33+1人の借金取りが押しかける。
    父(婿)は結婚前に6人の女性に結婚詐欺をしていたかと思いきや、誰もそう思っておらず、今でいう投げ銭だった。取り立ての弁護士を名乗る女性が実は詐欺師。
    妹は歌手になれると思って金品を渡していた男は実は詐欺師だった。
    ひきこもりの姉は実はクローゼットで会社を経営していた。妹と詐欺師のことも調べて知っていた。
    母の資産が大量にあることが分かり、貧乏にはならないとたかをくくった。
    老女の遺言書では、全財産が実子に相続されることになっている。
    最後に何もしなかった貧乏神は姿を現して強烈な風を起こす。
    シーンが変わって、死神が老女を迎えに来る。

    それで、ぷつんと終わります。
    老女が死んでも貧乏になるということは無いはずですが、そこは見る人に委ねられたのだと解釈しました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     以下の説明で分からない具体的な答えは、この作品を観て確かめて頂きたい。お勧めの完成度の高い作品である。公演は11日が楽。

    ネタバレBOX

     板上はホリゾントセンターに出捌けにも用いられる開口部が設けられこの開口部を中心に上手・下手はシンメトリックな構造。上手客席側に側壁から出っ張るような塩梅になっているのはクローゼット。このクローゼットの中で現当主の祖母の上の孫娘が十年ほど引き籠っている。このクローゼットの奥側壁にも出捌けがある。無論、クローゼットにも出入口が付いているが鍵が掛けられるようになっており、もう一カ所の出捌けは下手側壁に設けられている。オープニングでは上手に箱馬三つ、下手に二つが見える。全体に極めて緻密な作りだ。脚本、舞台美術、演出、演技、場面の状況にしっくりしっかりフィットした照明と音響のマッチングも素晴らしい。役者陣の演技も上手いし、キャスティングも適切だ。ちょっと大きめな小道具を板上に据える時も必要最低限の小道具が様々な用途に使われるのは無論のこと、段取りがキチンとして居る為搬入の際にも一切無駄が無い。尺は80分。役者の演技はスタニスラフスキー流ではなく手練れの役者の演技と観た。内容は金持ちの家に伝わる家訓とそのような習わしから自由になりたい孫娘二女に狙いを付けた男、若奥様の婿の過去の女性関係をネタに結婚詐欺だと主張し、いか程か巻き上げようとする女、3か月間消息を絶って外遊していた若奥様の拵えた借金返済を迫る三十余名の金融業者、当代の当主の目の前に現れた死神の予言と人の心を良く知る死神故の慈悲は、退屈凌ぎの最後の遊戯。これらの素材をフィクション内のフィクションで引き回すのが、貧乏神。してその心は。死神が大奥様の真の悩み、即ち貴族同様に仕事らしい仕事等持ち合わせたことが無い大金持ちが罹る不治の病、『退屈』退治の妙薬。そしてこれこそ、今作の主題とみた。そしてこのフィクション全体を引き回すのが、代々の主人に仕えてきた家政婦、服部夫人である。  
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    すばらしかったです。演出も演技も私好みでした。あと、劇場の雰囲気もいいですね。これは私だけの感想かもしれませんが、劇場内ちょっと熱くて息苦しかったかな…とです。明日の最終日は少し冷房を利かしたほうがお客さん気持ちよく観劇できるかな…とです。いずれにせよすごくいい舞台でした!^^

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