ぱんだの集い 公演情報 ぱんだの集い」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    各編の味わいの違いも含めて堪能
    3人の脚本家によるオムニバス。
    タイプの異なる各編それぞれ出来が良く、その味わいの違いも含めて堪能。
    1編目のキャラの立ち方、2編目の現在から回想へのシームレスな移行、3編目のいかにも小学生な事件(?)が特に印象に残る。

  • 満足度★★★★★

    いろいろな 面
    3作品 それぞれで、観に行ってよかったと思いました。

  • 満足度★★★★

    ぱんだの魅力
    チラシのセンスがなにげに良い。公演も満足できる内容。次回7月公演も見ようかなと。

    オムニバス3本で約120分。3つともよかったけど、「笑う鬼婆」が一番かな。

    ネタバレBOX

    「やさしさエフェクト」‥恋人を待つ田中(小島ことり)に想いをなんとなく寄せるミッチェル(八木菜々花)と顔が残念な元カノ(帯包麻菜)。ギャル(坂口沙由理)と就活中の丸の内系OL(増田久美子)の王道とかなんとかの言い合いの末、ミッチェルと元カノが田中を落とせるかどうかの競争となる。結局、田中はどちらも選ばず、彼女を待ち続け、ラストその表情でハッピーエンドを演出する。田中の待たないことが怖い的な話に同調できるようなできないような印象だけど、笑いの多い作品だった。特に、元カノの登場シーンとミッチェルが元カノの容姿に対して「顔がねぇ‥」といちいちツッこむとこ。容姿の中傷を美人なミッチェルに言わせても、嫌味にならず面白い不思議。

    「笑う鬼婆」‥雨の降る山小屋に千代(平島茜)が一人。そこに麓の集落の住人・田吾作(瀧澤裕也)が雨宿りをしにくる。千代は鬼婆の話をしはじめる‥というように、過去回想的に舞台が進む。鬼婆(薩川朋子)は子供を喰らうがなぜか春(小林美奈)のことは喰わずに親代わりとして育てていて、春も(事実を知らないためか)懐いている。千代は自分の子供を鬼婆に喰われた過去を持ち、復讐のため鬼婆の家を訪れ、鬼婆のいない間に春を殺し煮物にして(カチカチ山的な)、鬼婆を苦しめ食い殺す。
    話はグロい箇所もあるものの、しっかりとしていてシンプルかつスリリング。演出・照明・音響もうまく作用して良い舞台になっている。特に、春の煮物の箇所~千代が踊り狂うところ。
    鬼婆がなぜ春を育てるのかとか、田吾作を含めた村と鬼婆の関係とか、千代の絶望とか、バックグラウンドを想像するのも楽しい。いや、恐ろしくて哀しいか。

    「殻」‥小学校の同級生の丸宮(斗澤康秋)の葬式。同級生の4人が顔を合わせ、回想へ。小学生の持つ恥の意識とか異性への恐怖と憧れ、人間関係(友情と愛情)の構築途中という時期を上手く捉えているような舞台。ブー子役の柴原がユーモアを捉えた演技で笑わせてくれる。

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