ファンタステカ 公演情報 ファンタステカ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    力強い芝居。
    芝居が終わって、2丁目をぶらぶら歩きながら「これからどこで飲もう。誰と話そう」とフッと思った。こんな感覚は、然程無いこと。

    芝居は、スピーディーな展開&想像力を求められる内容だったので(ま、想像力が乏しくても、冒険物として楽しめるんだけど)、ファンタジー物の解釈に異様に時間のかかるボクには、「えっ?なんで?」って思いもあった。

    「誰かと話したい」と感じたのは・・・「自信」について、誰かと語り合いたかったから(この日は一人観劇)。

    実績ある発掘家でありながら、不慮の事故が元で、清掃員に転職した山上(江戸川良さん)は、とにかく迷う。ず~っと迷ってる。挙句の果てに、空間が歪んで砂漠で迷子になる(笑)

    自信を失う、というか人生に迷うことって、他人から見たら「ほんの些細なコト」がキッカケになっていても、本人にとっては、迷うべき命題になっちゃってたりする。

    ボクは、会社員時代の仕事柄、どでかいトラブルや目標必達へのプレッシャーへの耐性はあるんだと思う。ま、巧みに処理するというよりも、それが元で「潰れることは無い」ってだけだけどさ(笑)

    でも、ボランティアで指導している囲碁・将棋の生徒の何気ない一言に「ボクの指導はこれでいいのか?そもそも指導するほどの人間なのか?」なんて思ってしまう(囲碁も将棋も、相手への礼や呼吸を合わせることが、とてもたいせつなことなので)。

    この『ファンタステカ』には、迷う人間・迷わない人間・ケセラセラな人間、そして正体不明な人間が登場する。

    そんな烏合の衆が、なんやかんやありながらも、一つの目標を目指して歩く歩く歩く。。。

    迷った時は、仲間と語り尽くせ。とりあえず前へ進め。

    誰だって、迷うときはあるさ。

    ちょっと視線を変えてみりゃ、この迷路から這いだすことができるのかもね。

    ネタバレBOX

    主人公の山上役を演じた江戸川良さんが凄い!

    まず風貌がイイ!
    アウトローで、ちょっと煤けてて・・・ボクが尊敬してやまない競輪予想紙「青競」の竹林記者のようで、シブイ。

    1幕目では、志高き発掘家なんだけど…不慮の事故があって、2幕目では清掃員に転職。その仕事っぷりは自堕落そのもの。仕事中なのに、ビールをあおっている始末。目に全くチカラが無い…死んだ魚の目、ってヤツか。

    そんな山上が、ラストシーンでは生命力みなぎってる!
    目ヂカラが凄いことになってる!

    ボクは、このラストの山上の姿を見るだけで、大満足!!!

    ほかの登場人物も、キャラが立ってて、とっても芝居として見やすかった。

    緊張すると勃起する旅行代理店社員。
    悩みに悩んで、導かれた結論?が…オ○ニーをして鎮めるというもの。

    バカ!超バカだよ!
    案の定、ヒーローショーに出演する正義感あふれる青年に、とっ捕まる(笑)

    彼も、砂漠を彷徨うことで、そして悩みを他人に吐露することで、悩みから解脱できれば良いのだが。

    迷う男どもを、ジャンヌダルクの有名な絵のように先導する山上の同僚オミナエ(日高ゆりあさん)、そして、常に冷静に「今すべきこと」を判断するヒーローショーの主役萩原(加納和也さん)は、あまりにもカッコイイ!

    どうやったら、あんな人間になれるんだい?

    ま、オミナエが言うように「ゴミ拾いって、人の生きてきた証を拾い集める仕事」だとするならば…オミナエの担いでるゴミ袋には、たくさんの人生が詰まってる。。。

    冷静な奴もいりゃ、熱い奴もいる…それぞれ肩寄せあって助けあっていきゃいいんだよね、きっと。

    あっそうそう。

    結局、この日は、月イチでバーを営むNHの友人の店に行き、「自信」とは全く関係ない、タイ料理やらゴルフの話で盛り上がっちまった。。。

    ダメだこりゃ。
  • 満足度★★★★

    ちょっと意外でしたが、楽しめました
    デパートの屋上遊園地で人生模様が繰り広げられるのかと思いきや、いきなりSFファンタジーの世界へ。確かに説明に書いている通りなのですけどね。意外な展開でしたが、何かワクワクしながら楽しめました。

  • 満足度★★★★

    観た。
    まさか砂漠が出てくるとは。
    その舞台変化が面白くて良かった。
    ただ、面白いストーリーだと思うが、テンポがイマイチで単調で同じようなシーンが繰り返されて集中できなかった。
    東京砂漠にオアシスを探し求める気持ちは共感できた。
    特に仕事の後のビールに幸せを求めるのは、自分そのものだった(笑)

  • 満足度★★★

    好みでしょうか?
    夢か幻か、はたまた妄想か、どうとでもなる結末だからこそ、思わず膝を打つような何かが最後に欲しいところです。

  • 満足度★★★★

    最初
    デパートの屋上でいろいろと話が進んでいくのかなぁと思ってたら突然砂漠へと変わっていくのは面白かった。その場転の仕方も良かった。ただなかなかよく全体を通して分かりずらいところがあった。

  • 満足度★★★★

    無題144
    さて、会場に入ると平地に座布団3列。その後は階段状、迷わず最前列。目の前、舞台との境目が三角になっています。足留めにちょうどいい。舞台奥、台のようなものがあるだけで、真っ黒。かかっている曲は、J.ヘンドリックスですね。会場は、1列目の一群、4列目以降の大群に分かれています。2-3列目はなかなか埋まりません。前説、多少の暑い寒いはガマンするようにとのお達し(笑)。〜暗転〜、虫の声、男がふたり、発掘現場、期限はあしたまで、今日はお終いにしようとする男(山上)、もう少しといって残る男(秋野)、その手には他で発掘されたものが、穴を掘る、山上が戻り口論、秋野(舞台奥)転げ落ちる。〜J.H.〜。屋上、ゆりあさん登場、白いタンクトップ、「サリー」のときとはずいぶん違います。山上、清掃員姿、ベンチに座り惚けた表情で昼間からビール。さてさて、この屋上でどうやって95分間続けるんだろう。

    ネタバレBOX

    人を傷つけた重荷に押しつぶされいてる山上、遊び人風の中年男、新作が書けない作家と編集者、うだつの上がらない(&ヘンな性癖をもつ)旅行代理店の営業マン、ヒーローショーのヒーロー役と相方。屋上遊園地に居合わせた人々の不思議体験記。ふと見ると風景が歪み..世界は一転。それまでは黒一色の世界が、真っ白な世界へと逆転。壁、床まで白い布に覆われ別世界が登場。開演前、最前列にはマスクが配られます。ホコリが...ということでしたが、この場面のことだったんですね。

    足元の三角には布がセットされていました。そこは砂漠、風の音と砂の音。なぜ、こんなところにいるのか誰もわからないが、作家だけは普段通りの様子。
    水(オアシス)を求めての道中、諍い、仲互い。星座で場所を確認しているようなのでここは地球らしい。事故で記憶の一部を失ってしまった秋野も迷い込んでくる、ここから山上のドラマが動き出す。

    結局、なぜここ(砂漠)にきたのかは明らかにされません。水は、自動販売機(?)で売っていました。時空の歪みなのか山上の妄想なのか、作家の構想なのか。みな、それぞれの日常に戻り...幕。

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