願望機 公演情報 願望機」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-7件 / 7件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     面白いが、脚本がやや粗い。

    ネタバレBOX

     人間の知を越えた存在がゾーンと呼ばれる地域に関わっている可能性が語られているので、人間如きの知力では解明不可能と片付けることができない訳でもあるまいが、板上で演じられる劇としてのリアリティーが齟齬をきたすような矛盾が何か所かある。役者陣は可成り頑張って好感を持った。何れにせよ、己の生きている意味を見失った多くの現代日本人にとって、己を振り返ってみる契機になりそうなテーマも含んで展開する物語は楽しめる。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    どんな願いでも叶えてくれる〈願望機〉を目指す人々
    様々な時代の人々が永遠の命を追い求めた手塚治虫「火の鳥」をどこか彷彿させるも全く異なる物語

    <願望機>はハッキリとした実体が見えてこないのに加え、どうやら人間の手に負える代物ではなさそう
    原子力のように扱いを誤った場合、大変な事になるのではないかという気味悪さに加え、「願い」の中に含まれる人の深層心理まで読みきれない不確かさ
    怖すぎて自分なら絶対に手を出したくないが、それでも密猟者たちは侵入禁止区域へと向かっていく
    非日常だからこそ見えてくる人間の本質・・・舞台化するのにはかなりハードルの高そうな海外作品でしたが、まるでオリジナル作品だったかのよう
    原作とG.comさんとの相性の良さもあるのでしょうが、何より確固たる世界観があってこそ
    開演後、階段を上り地下劇場の外に出てようやく「あれ、現実界に戻って来た!」と我に返るほど別世界体験でした

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い。SF風であるが、何となく現実らしさも想起させる。
    さて、公演「願望機」というタイトルより 映画「ストーカー」の原作シナリオといった方が 通りは良いらしいが、自分は原作は勿論 映画も知らなかった。舞台は、ザムザ阿佐ヶ谷という地下劇場と相まって、怪しげで不穏な雰囲気が漂うもの。そして映画は元々の小説の最終章・第四章のみを抽出したものらしいが、本公演では原作の第一章~第三章の場面も描いているという。

    物語は、時間軸の違う二組の話が交差しながら展開していく。この時間軸の違いこそが、原作(全章)の魅力=世界観を表しているようだ。説明にある「隕石の落下以後、そこは〈ゾーン〉と呼ばれる侵入禁止区域となった」、そして「〈ゾーン〉には、どんな願いでも叶えてくれる〈願望機〉とやらがあるらしい」と…。人の欲望の果てにある心底の願望とは何か。

    二組の物語は、別々に描かれ交錯することはない。全体の(統一した)雰囲気を保ち、しかも時間軸を違えているため、<ゾーン>という未知の領域が長く存在していることを表している。いつの時代でも人の欲望(もしくは願望)は尽きることなくある。それは人それぞれで違うであろう。願望機…幻想のような、しかし その願望こそが人類の興廃に繋がるような描き方。

    濃密な会話の中にコミカルな動作、その演技に魅了される。そして幻影的な照明、不安・不穏を煽るような音響、その舞台技術の効果が物語へ集中させる。観応え十分。
    (上演時間2時間40分 途中休憩10分) 追記予定

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    登場するモノの名前は何のこっちゃですが、難解な展開になることもなく楽しめました。音が効果的に働いていたのかシリアスとコミカルが程よく変わり、長さを感じることなく最後まで面白く観れました。

  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    入り口で靴を脱ぎます。板の間なので冷えが心配な方は何か(私は家で履いてるモコモコ靴下持って行きました)持って行ったほうがいいかもです。

    口先の願いではなく、願う者の心の奥底の願望を叶える(?)願望機。思っていたより分からなくなかったです。存外、何これいい話になっている?と思った矢先の不安要素。
    ぜひご覧ください。
    あれは誰の願望だったのだろうと思っている今です。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    途中休憩10分を含み約2時間35分、心の底からの願いを叶える「願望機」を求め危険の満ちた謎の「ゾーン」に侵入した(時間軸の異なる)2組の顛末を描くSF、(オリジナルか転用か不明ですが)音楽が雰囲気にピッタリで、2つの時間軸を結ぶオチが綺麗にまとまってます。

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