寉峯~カクホウ~ 公演情報 寉峯~カクホウ~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-20件 / 21件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    父と子と、不器用な親子たちの想いに溢れた良い作品でした。(難を言えば、物語にメリハリというかドラマチックさが足りない気がしないでもないのですが。)この劇団ならではの、他とは違う、まるで家族のような雰囲気が強く感じられる舞台でした。キャスト同士の間合いや空気がとても良かったと思います。

  • 映像鑑賞

    満足度★★★★★

    配信にて観劇しました。
    駒師のお話、というザックリとした事前情報だけ持って見始めましたが、「駒師」という職業に対して持ってた漠然としたイメージを良い意味で吹き飛ばしてくれる作品でした。
    人生に無駄なことなんかいっこも無いんだなって、遠回りに見える道でもそこでしか出会えないものがあるんだなって、改めて人生を前向きに捉えられるようになるお話でした!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    駒師の半生の話だが、介護や就職難等の今の日本で問題になっていることが描かれており
    真剣に見入ってしまうほど。やはり作り方が旨いなぁ。
    今回の作品も見てよかったと思える舞台でした。

    ネタバレBOX

    駒の根付、欲しいです!
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    千穐楽観劇。今までの将棋物作品とは異なり、駒師にフォーカスをあてている物語。その分、勝負の緊張感は薄れてはいますが、不器用な家族愛がより鮮明で、周辺の人々含め優しさ溢れる舞台でした。時代を感じさせる話題や随所に笑いもあり、毎回思うのですが、観劇後に暖かい気持ちになれます。
    亡父と打った将棋を思い出しました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    主人公の半生を過去と現在を交えて演劇を進めていくのですが、
    まあ演出が見事で、非常に分かり易い。
    心温まる作品で最後は少し泣いてしまいました。
    他のお気に入りの小劇団は、ほとんど年一の公演ですが、
    ラビ番は年二回ほど公演があるのでありがたい。
    次回も必ず観に行きます!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ガンガン進む前半の流れが好きでした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    まちがいない劇団さん。今回は駒師の人生。優しい人たちにほっこり。朝ドラ一気見した気分。良かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    素晴らしい。全く隙のない素晴らしい舞台。物語が良く構成されていて,また,無駄なシーンが全くないではないの。もともと定評のあるラビット番長の将棋もの。でも,今回は一味違った味わい。ただただ芝居を満喫させていただきました。昭和歌謡も懐かしく,開演前から楽しませていただきました。やはりラビット番長はおススメです。次の公演は9月とのこと。今から楽しみでなりません。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    主軸となるのは将棋好きの青年と伝説の駒師(将棋の駒を作る職人)の人生
    走馬灯のように移りゆくシーンの数々
    二人別々の人生がやがて直接交わっていくまでの間、ヘタすると方向性に迷いそうなところ、さすが地盤のしっかりした劇団さんだけあって楽しく安心して観ていられる
    ニュースになるような事件は起こらなくとも、誰もが生きていれば直面しそうな出来事の数々が時には可笑しく、時には切なく突き刺さってきて、とても親しみやすい
    アトラクションに例えるならジェットコースターやスリリング系ではなく「イッツ・ア・スモールワールド」タイプ
    観終わった後もまだ切なくキラキラの欠片が煌めいているよう
    来月、帰省する予定なので父親ともガッツリ語り合いたいと思う
    この公演で描かれている通り、男親の不器用な愛情はどこか照れ臭いものではあるけれど

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    悪い人が1人もいない優しさ溢れる人情劇。
    過去と現在が交錯するも、不思議と今がどちらなのかを感じ取れる演出・演技は見事。
    父の生き方にやや嫌悪を見せていた娘の一言、ありきたりだけど胸が熱くなった。
    実は天召の様な熱い人間ドラマを期待してたが、これはこれで良き。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ラビット番長十八番の将棋モノ。ただし今回の主役は棋士ではなくて、将棋の駒を作る駒師。勝負の緊張感はないけど、実にいい話ですね。今後は将棋界周辺の人たちがクローズアップされるのでしょうか。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    将棋の駒を作る駒士の話です
    半生ものであり
    丁寧に作られた話で
    人の人生を垣間見れるのは
    なかなか興味深かった

    舞台美術も綺麗でしたわ

    ネタバレBOX

    将棋の駒の素体が背景に大きく出来てて
    基本は木調のセットでした
    背景にひだりうまとか
    タイトルを投影してて
    いい塩梅になっていましたわ

    主人公が趣味にしていた
    釣りのウキの製作が
    のちの駒士としての下地だったと
    も少し情報をセリフ多めに載せてもーとかは感じた
    ウキの製作の木の削りと仕上げの表面の漆塗りとかね

    落ちは竜王戦で用いられたコトで
    作品の仕上げとなり
    いつも通りに「またあうひまで」の合唱でENDです~♪
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    素晴らしい。ただただ素晴らしかった。

    西川さんの役とシンクロしている存在は、それだけでもう感動的。
    演劇における演者の魅力はやはり大きいなあ。と再認識でした。

    ネタバレBOX

    失敗が、回り道や遠回りが、無駄にしてしまったと思えた時間や徒労が、いつかの成功の一助になりうることも。というメッセージに励まされ、勇気づけられた人も多いのでは。
    私も、その一人です。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    優しさあふれる作品で、とても良かったです。
    将棋の駒を主軸とし、家族や仲間、恋愛や仕事等、様々な要素が詰まっていて観応えがありました。
    役者さん達の演技も素晴らしく、笑いあり感動ありで、あっという間に時間が過ぎました。
    改めて、家族について考えさせられ、心にじんわり響く良い舞台でした!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    凄く色々な方法論を試していて、物語の語り口としては非常に評価したい。辻褄の合わない時空間を超えた語り手の移行は徹底すればかなり面白い成果を得たと思う。

    遠藤正己氏、駒師の雅号は寉峯(かくほう)。漆への拘りと盛り上げ将棋駒が特徴。駒は漆の塗り方で種類があり、「彫り駒」(文字の部分が凹んでいる)、「彫り埋め駒」(文字の部分が平ら)、「盛り上げ駒」(文字の部分が盛り上がっている)となる。
    現代の名人五名とされている駒師の一人、大澤富月(ふげつ)氏に師事。富士駒の会(静岡県富士宮市で富月氏が主宰している駒師育成会)に所属。
    2018年11月、第31期竜王戦(羽生善治竜王対広瀬章人八段)第三局にて寉峯の駒が選ばれる。将棋の駒は指して貰ってなんぼ。究極の高みに立つプロ棋士のタイトル戦に選ばれるということは全てが揃ったということ。この駒こそ、この対戦を飾るにふさわしいと。ボクシングの世界最高峰のタイトルマッチで選ばれるグローブのような崇高さ。人生を懸けるに値するとトップの面々を納得させる本物の重み。駒に「落ち着きがあり、見易く指し易い」と棋士達の評価は高い。
    59歳で駒師になり、僅か7年でここまで辿り着いた天才。現在の駒師の中で群を抜く人気の彼の人生を紐解く。

    最愛の妻と居酒屋を経営、順風満帆。44歳の時に妻が交通事故死。失意の中、店を畳む。仕事を転々とし、将棋サロン経営を思い立つ。良いものを揃えようと展示即売会に足を運ぶが将棋駒は非常に高価。手をこまねいていると「自分で作ることも出来ますよ。」と声を掛けられる。59歳にして、自分で将棋の駒を彫り出すことに。

    ネタバレBOX

    主人公に大川内延公(のぶひろ)氏。将棋はそこそこ強いがプロになれる程でもない。ミュージシャンで身を立てようと上京したものの、やはりそこそこ。大学時代に付き合った将棋サークルの恋人(北澤友梨枝さん)のことを未だに引きずっている。将棋を教えてくれた父親(松沢英明氏)が認知症で妹(江崎香澄さん)の介護も限界の為、実家に戻る。渡辺あつし氏の経営する地元の将棋サロンで寉峯こと、遠藤正己氏(西川智宏氏)を紹介される。

    遠藤正己氏は元々売れない歌手でホステスだった妻(清水美那さん)を口説いて結婚。将棋ファンの集まる居酒屋を開業、軌道に乗る。自慢の包丁使い。趣味の釣りで大河内氏の父親と知り合うことに。手作りの漆を塗ったウキ。全てのばら撒かれた欠片が後の伏線になる不思議。
    最愛の妻の死で全てが狂う。何も生きゆく意味を見失った彼は娘(鈴木彩愛さん)の事だけを考えて生き延びる。何も無くなった時に残るのは血の通った家族だけ。

    渡辺あつし氏の語る昔話で時空間が飛び、聞いていた大川内氏は回想世界に飛ばされる。一緒に観客も吹っ飛ばされるので面白い試み。

    遠藤正巳氏の物語と大川内延公氏の物語が並走。たまに渡辺あつし氏の物語も。

    キーになるのは認知症で徘徊を繰返す松沢英明氏。彼は何かを探し続けている。将棋を指したがるが、決まって「こんな駒じゃやれるか!」と怒り出す。彼がほんの少しの間、正気を取り戻すシーンが物語のクライマックス。

    大川内氏の作った曲は聴きたかった。ラストに流して欲しい。YOASOBIみたいのだったら面白かった。

    無理に将棋を絡めなくてもいい話だと思う。遠藤正己氏と鈴木彩愛さん父娘の物語、松沢英明氏と大川内延公氏父子の物語が共鳴し合ってシンフォニーを奏でるべき。互いの話が実は同じ話だと気が付くように。鈴木彩愛さんをもっと描き込むべき。そして何をやってもそこそこ止まりだった大川内氏の苦悩が欲しい。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    音楽の効果や照明もうまく使い、時制の往き来など展開もスムーズ。父娘の関係を、これ見よがしの泣かせ芝居にしないあたりもラビット番長の品の良さ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    昨秋「天召し」がとても良かったラビット番長の将棋ものを観に今度は前回のお隣のBOX in BOXへ
    今回は棋士ではなく、駒師のお話し
    また実在する人物を」より簡素だが上手く使われていた
    正面の駒にタイトルロールとエンドロールが投影される
    舞台転換は小気味よい
    時には左右でライティングを替える間に次の場面へ
    演者皆表情が良い
    秀逸だったのは松沢英明
    「ボケ」が来た老人を実に良く表現していた
    大川内诞公も終始細かな感情表現が良かった
    井保三兎のラビ番ズボンはちょっと違和感が(笑)
    様々な要素がうまく組み合わされ処理されていたが、遠藤父娘、池田父子、ある意味メインテーマは「家族」かな
    ちょっと身につまされるところもあった
    しかし駒師のことなんて能登半島沖地震関連のニュースでつい最近知ったばかり
    ラビ番の将棋もの、やっぱりいいなぁ、次が楽しみ

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初日拝見。以前に複数回拝見しているラビット番長さんですが、流石隙のない内容でとても面白かったです。過去と現代を行き来する演出はともすれば解りづらくなるのに、全くそんなことはなく、笑いあり涙あり素晴らしい演技と内容で楽しく優しい時間を過ごせました。ラストも良かったですね。ありがとうございました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     棋士の話は随分上演してきたラビ番だが、裏方ではある駒師に関しては初ではないか?

    ネタバレBOX

     人生には齢を重ねなければ見えてこない局面というものがある。その一つが年を取ることの意味する処だ。ラビ番の劇作家でもある座長も、暫く見ない間にお年を召した。それでこういう作品を創ったのだろう、云わば一歩引いた視座からの作品創造である。こう述べている自分もこの所急速に体力を落とし、今迄気付かなかった諸相に気付くようにもなった。
     ところで自分の頭で考え続けている人間というものは、ある段階に達すると、流されている人々には決して到達し得ない人生の知恵と機微に接することができるようになるものだ。そうなれば後に続く者達にそれとなく、彼ら彼女らの今後活躍しやすい場そのものを提供することもできる視座が生まれ具体化する方図も見えてくる。
     一方、健康に見放され易くなり余命も一般的に少なくなっている訳だからそういった場を維持し得る後継者育成を含めてのパースペクティブも当然必要となる。
     おっと、説教くせえな! ざっくりいくとしよう。要は他の殆どの人々に気付かれず肝心なことをやってベースを創り、その上で皆が自発的にやっていると思えるような何か、今作の場合は将棋の駒を中心に将棋や駒、釣り、恋や夫婦・家族等々が和気藹々、互いを時にはぶつかり合ったり、齟齬を重ねたりもしながら信じあえる関係を維持し続けることの要諦を示唆した作品と言えよう。<ザックリトイッタワリニソウナッテネエジャンにゃんちって> 寉峯の師匠である富月の履いているジャージの後両ポケットに三羽の兎のデザインがそれぞれ付いているなど、擽りも無論あるし座長の芸名のうちファーストネームの意味する処とも掛かっているのは無論、ファミリーネームも入っている訳だが、誰にでも分かり可愛い! 更に 寉峯もまた弟子をとり後代を育ててゆく下りもいい。そして 寉峯の娘のインタビューされた時の答えも素晴らしい。どんな台詞かは、舞台を観てのお楽しみだ。未見の方々には以下のこともお伝えしておこう。敢えてここに書いていない魅力的なサブストーリーも他にある。こちらも楽しみに観劇して欲しい。
     ラスト、ホリゾントに映し出されていた駒型の駒材料映像に、文字が浮かびあがる。この辺りで余韻を残し観劇後の想像力を更に搔き立てる演出も流石である。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    最高でした。最後の赤ちゃんを出したシーンと本の著者の話で「うわーー」となりました。ほんと素晴らしい舞台でした。笑いもあって最高でした。

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