『人形の家』激論版/疾走版 公演情報 『人形の家』激論版/疾走版」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    疾走版
    あらすじ抑えておけば置いていかれる事はないかと。何度も繰り返すし。
    で、その繰り返しの解釈はというと…ノーラの個性が変わる一方でトルバルはあまり変わらない、ここにありそうな気がした。思考のイノベーションを訴求してたのかな。
    色々考えさせる良き芝居だった。

    と、わけわからん事書いたけど、行進みたいな動きや体幹ガッチガチの動き、軽やかなダンスなどなど、これがアマヤドリらしさなの?良い!と変な感動を覚えた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/03/19 (火) 14:00

    【激論版】
    re-mixあるいはコラージュな疾走版に対してこちらは真っ向勝負の正統派。知人から散々情報が入っていた噂の人物と(疾走版では遠目に見た程度だったが)ようやく挨拶ができた、的な?(笑)
    で、妻が何のためにそうまでして工面したかなど考えず自分(というか「家」)の体面を尊重するトルヴァルが「ちっせぇヤツ」に見えて「当時はこれが一般的なオトコの姿勢だったの!?」と。そして、こんな風に初演当時と現在の「意識の違い」を実感できるのも演劇(とか文学とか)の面白味(の一つ)と気付く。
    そう言えばあらすじを紹介しているもののほとんどが主人公はファーストネーム、その夫はファミリーネームだが、これも「家」を念頭に置いたためか?と思ったり。
    また、冒頭とラストの「アレ」はテーマあるいはノーラの暗喩?とも。で、そのパフォーマーでもある大塚さんの4役演じ分け(操演(?)込み)が愉しい。あと、疾走版を先に観て中3日空けて激論版を観たら疾走版が「壮大な予告編」と思えたり。(笑)
    なお、Wikipediaで過去の上演時の配役を見てりゅーとぴあプロデュース(2019年)に大いに納得。(笑)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    【疾走版】
    予てより芝居やドラマで「女性の自立」の代名詞的に引用されていて内容を漠然と知っていたものの観るのは初めての人形の家、いわば複数の知人からウワサに聞いていた人物と初めて対面した、みたいな(笑)。
    事前にWikipediaなどで予習していたことに加えて当日パンフレットに「構成劇」とあったこともあり、出演者の人数が激論版よりも多いことや構成劇たる所以も冒頭場面だけで理解し、以降「あー、そう来たのね♪」と頬が弛みっ放しで観る。
    いわば「人形の家 re-mix」あるいは「コラージュ人形の家」かもなぁ。(笑)
    あと、漠然と思い浮かべていたタイトルの所以もちゃんと台詞で出てきて大いに納得。

    ネタバレBOX

    ノーラやトルヴァルを複数の役者が演じ、交互どころか時には同時に舞台上にいたり、終盤の会話を冒頭に持ってくるばかりでなく何度か繰り返すなどの手法が楽しいが、予備知識なしに観るとややワカりにくいかも?
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/03/17 (日) 18:00

    疾走版を観劇。
    とても演出が凝っていて面白かったです。
    アマヤドリの群舞は毎回、楽しめる。
    個人的には、激論版を観てから疾走版を観ると、より良い気がしました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/03/17 (日) 13:00

    激論版を観劇。
    原作に沿ったストーリーを熱い会話劇で展開され、圧倒されました。
    アフタートークも、より芝居の内容を深める事が出来て良かった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/03/15 (金) 14:00

    イプセンの「人形の家」を2通りの解釈で現代風に上演するという企画。自分が見たのは「疾走版」で、異色の舞台を楽しませてもらった。

    異色というのはまず、場面(登場人物のせりふ)のリピートがダイナミックな舞台の動きと共に展開されることだ。何回も同じ対話が繰り返されるから、理解が進むという効果がある。男の俳優が話すせりふを女の俳優と入れ替えて話す場面もあり、発想は極めてユニークだ。また、切れのいいダンスが展開され、舞台を引き締めている。男性4人、女性6人の構成だが、主人公の女性ノーラのせりふも入れ替わり、違う女優がしゃべったりする。人形の家をモチーフに、大胆な発想を取り入れた創作劇という趣だ。

    ノーラは亭主と3人の子を置いて家を出ようとする。亭主は愛がなくなったなどと言うノーラを懸命に引き留めようとするが、「私はあなたを解放するし、私も解放する」と去って行こうとする。これは、男性社会で家事や育児に閉じ込められてきた女性の異議申し立てなのだが、原作が書かれた当時とは大きく社会が異なっている現代ではまた、別の見方ができる。さまざまな見方があると思うが、それは客席の一人ひとりの受け止めにもよるだろう。そういう展開になるところがこの舞台のおもしろさでもある。

    ビートルズの「オブラディ・オブラダ」に乗ったダンスが展開されたのには少し、度肝を抜かれた。なぜ、この曲が選ばれたのかはとても興味深い。演出の広田淳一に聞いてみたいところだ。

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