ユーリンタウン-URINETOWN The Musical- 公演情報 ユーリンタウン-URINETOWN The Musical-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★★

    ユーリンタウン再演
    期待をはるかに上回る作品で大満足!初演よりグレードアップ!!メルマガ号外を出しました。小さな空間で40人ものアンサンブルが観られるのも贅沢。歌も良かった。

  • 満足度★★★★★

    楽しさ溢れる、「猥雑」なミュージカル
    とにかく役者は何かをやっていないといけない、という演出が、雑多で猥雑で、とてもいい雰囲気を醸し出している。

    ネタバレBOX

    とっても面白い。
    この金額でこのサイズの劇場で、これだけのミュージカルが観られるのだから。
    男と女が出てきたので、てっきり恋愛モノで、ミュージカルの黄金律的な展開になるのかと思っていたら、さにあらず。
    なんともなラストがいいのだ。

    北アフリカで次々に市民による革命が起こり、てっきり過去のものと思っていた「革命」が、また蘇り、リアルになってしまった現在、このミュージカルが奏でる物語は、妙に生々しい。
    「革命」なんて古いテーマが、一周回って最先端にいる不思議さ。
    歴史は繰り返す。古典は古典には、絶対にならないということなのか。

    観客を意識しすぎな演出だが、嫌みになる一歩手前で、舞台との距離感を縮めるには最適。
    今の世の中のことを入れないと、あるいは、常に役者は何かやっていないといられない、というやや病的な印象を持つ流山児さんの演出が、少々鼻につくところもあるのだが、その雑多で猥雑さが、この舞台では効果的で、舞台の上で花開いていたと思う。

    なにしろ別所哲也さんがいい。のびのびしている印象だ。
  • 満足度★★★★

    好きになった
    宮本演出を一度観て、結構です、とインプットされていたのだけど、変わりました。

  • 満足度★★★★★

    今村洋一と関谷春子がいい!
    アングラミュージカル。
    地球上の干ばつにより、節水を余儀なくされた近未来のある街が舞台。ここでは有料公衆トイレの使用を義務付けられており、立ちションなどをすると警官ロックストックらに逮捕され、誰もが恐れている「ユーリンタウン」(実はあの世)に送り込まれることになっている。全てのトイレを管理しているのはUGC社。この法律はUGC社長クラッドウェル(塩野谷正幸)が賄賂で作り上げたもの。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/

    貧民街の公衆便所NO9では今朝も、金がなくてトイレを使用できないホームレス達が大騒ぎ。そんな中、管理人助手ボビーの父親(大久保鷹)が我慢しきれず、立ちションをし、「ユーリンタウン」に送られてしまう。ボビー(今村洋一)は失意の中、美しい娘ホープ(関谷春子)に出会い、恋に落ちるも自分が今何をすべきかに気づく。それは自由を求めて「革命」を起こすこと。ボビーは立ち上がり、ホームレス達はこれに賛同し、街は大混乱となる。

    ボビーがついにクラッドウェルらと対峙した時、ホープが彼の愛娘だと知るが、二人の思いはいっそう強くなるのだった。ホープを人質にクラッドウェルと交渉するボビーだったが、クラッドウェルの陰謀によってあっさりとボビーはうっしっしビルの屋上から警官ロックストックらに突き落とされてしまう。息をひきとる前にボビーはホープに宛てた遺言をリトル・サリー(坂井香奈美)に託す。それは未来に対しての希望や夢や自由の言葉だった。

    これを受けてホープはボビーの意思を継ぎ、革命の主導者となり、父のクラッドウェルをうっしっしビルの屋上から突き落とし、晴れて自由を勝ち取るのだった。

    UGC社を引き継ぎ社長となったホープは愛とか正義に有頂天になって、肝心の水を管理する能力に欠けていた為、水を枯れさせてしまう。人々は倒れ街は消滅しやがてホープ自身もカラカラに干乾びてしまった。というお話。

    物語に悲壮感はない。全体的にコミカルにパッショナブルに進んでいくため凄く楽しめるエンタメだ。入場すると、女子警官ロックストックらがエロい格好で、トイレや携帯電話の諸注意や客席誘導をしてくれる。ちょっとした大衆キャバレー風の衣装だ。笑

    舞台は生音楽と同時に始まるが、とにかくキャストが秀逸だ。舞台セット、衣装、そしてミュージカルとしてちゃんと成り立っており、キャストらの気迫がビンビン伝わってくる舞台だ。主役を演じた今村洋一と関谷春子が特に素晴らしい。歌も素敵だ。今村洋一は小劇場の舞台で何度も観ているが今回の舞台では水を得た魚のように益々、活き活きとしていた。関谷にいたっては、初見の女優だがポップでキュートな雰囲気を上手く演じていて好感の持てる女優だと思う。そして警官バレルの清水宏もいい。彼を何度も舞台で観ているが相変わらず客イジリのヒットメーカーでどこの舞台でも同じようにインパクトがあり演技力も豊だ。警官ロックストックの別所哲也もサービス精神旺盛で、観客を楽しませよう、楽しませようと努力していて、その使命感が素敵だった。

    役者が吐くセリフにはハートに聞けとか、愛は信じるものとか、自由を求めてとか、ベタでしびれるセリフが羅列する。解りやすいエンタメだ。このちょっとクサイ、アングラ的なセリフで観客は感動し泣けるのだ。革命を象徴する自己批判や自由、人種差別や階級のセリフも盛り込み、全ての民は罪人。と括るところは中々上手い。一人がみんなのためにみんなが一人の為に革命し、自由を勝ち取り、やがて水不足で死んでしまう愚かな人間たちの狂想曲!笑

    全席指定4800円 2時間40分 ミュージカルとしては破格でリーズナブルだ。観劇して大満足だった。お勧めの舞台。
  • 満足度★★★

    バッドエンドがたまらない。
    原作がとてもいいですね!!そんな中の役者さんが素になりツッコミしてたり、コミュニケーションをとってくるので暖かく観れる(笑)

    個人的には会場中の空気がとても気に入りました。

    レベルはとても高いと思います。少し気になったのは踊り方というのでしょうか・・・とても奇麗に踊る人と感情的に踊る人とニュアンスにバラつきがみられました。きっと人数も多いせいだと思いますが・・・。


    ミュージカルが5000円以下ととても気楽にみれて、もっとやってほしい!と思います。

  • 満足度★★★★

    台本の台詞がよい
    「彼らが知らない幸せを彼らの知らないうちに授ける(確かクラッドウェルが市民統治に関して自説を述べる箇所)」「オレたちはホームレスじゃなくてホープレス(ボビー)」「基本的人権には2種類ある。ひとつが生きる権利。もうひとつが将来に希望を持つ権利(ボビー)」 台本を担当した坂手洋二がいい仕事。
    役者ではヒロイン役の関谷春子が圧巻の出来栄え。これからも商業演劇だけでなく色んな演出家と仕事をしてほしいと思いました。

  • 満足度★★★

    うーむ・・・。
    十分に楽しんだが期待が大きかった割には、それほどでもなかった。
    もっと何か度肝を抜かれるかと思ったが・・・。
    個人的にミュージカルが合わないのかも。

    ただ、開場からの雰囲気作りや生演奏などエンターテイメントとしてはさすが。

  • 満足度★★★★

    アングラ風味を加えたミュージカル
    2009年は初めてのミュージカルということで挑戦者らしい初々しさと、それでいて圧倒的なパワフルさが魅力だったけど、今回の舞台では歌唱や踊りのレベルが格段に上がり、ミュージカルとしての完成度が高まっていた。そこへ「革命」を強調することで、初演時と違って流山児★事務所らしいアングラの匂いが加味されているように感じる。

    ネタバレBOX

    ラストについては、福島原発事故のことを考えると、2年前には無かった複雑な想いが残った。
  • 満足度★★★★

    ミュージカル?
    前説でミュージカルとしての一体感を煽るような流れを作っていながら、作中では度々逆に作品に入り込むことを阻害するようなセリフがあって、どんなスタンスで見ていいのか若干とまどい気味でした。
    最後まで見るとその理由も何となくは納得できたのですが。
    ミュージカルというよりは「歌芝居」という言葉の方がしっくりする感じの作品でした。いろいろな意味で。
    様々な曲想の歌が一作品の中に出てくるのは、日本人にとってはそれほどの違和感を感じないけど、アメリカみたいに様々なクラスが存在して文化的な背景もそれぞれ違っている国の人にとってはそれだけでも刺激的なのかもしれないとちょっと思いました。

    ネタバレBOX

    原発事故を体験した後の日本人にとってはラストのメッセージはもっと切実に響く・・と思うのだけどどうだろうか。
    脚本の構造的な仕掛けはすべて、観客と作品の距離感をコントロールしつつ、メッセージを観客に現実世界へ持ち帰ってもらうためのものだと思うけど、にしてはラストシーンの印象がやや弱い気もしました。
    裏切り方としては充分想像できる範囲。
    作品としては面白いしメッセージのあるよい作品だとは思いますが、ラストに向けてもう少しうねりや意外性があるとよかったと思います。
    その分が☆-1。

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