実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かった!面白かった!本当に面白かった!
この作品は2000年に泪目銀座さんの公演で大感激した作品で、まさか23年後にもう一度観られるとは思わなかったので、観劇日を指折り数えて待っていた。
とはいえ、キャストも違えば劇場も小さな劇場。
もしかしてがっかりするかもと正直心配でもあったのだが、まったくの杞憂だった。
今日観たのは新鮮脚色組という若手中心のチームだったが、役者さんたちが本当に魅力的で、やりすぎず、やらなさすぎず、実に気持ちがいい。
作り込まれたセットも、小道具も衣装も、照明も音響も、失礼ながらAPOCシアターとは思えぬレベルで、作演の福島三郎氏のこの作品への想いの深さを見た気がした。
舞台は1900年。これから20世紀になるという年の瀬。
ある傾きかけた教会を舞台に繰り広げられる・・・といった平凡な解説をしても意味がない。
なんか、もう、本当に、心に響く台詞がたくさんあって、20世紀を夢見る1900年当時の人たちと共に、今の私たちも未来を信じてもいいんじゃないかと思わせてくれる。
だから劇場を出たときの心が暖かい。
そりゃ現実にはいろいろあるけど、たまにはこんな気持ちになったっていいじゃないか!
できることなら、毎年師走に上演してほしい!
無理ですか?丸福ボンバーズさん?