【ご来場ありがとうございました】ファミリーコンフューザー/無縁バター 公演情報 【ご来場ありがとうございました】ファミリーコンフューザー/無縁バター」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-16件 / 16件中
  • 満足度★★★★

    面白かった
    重い題材ながら、なかなかのコメディに仕上がってました。面白かったです。

    ネタバレBOX

    「ファミリーコンフューザー」
    ドタバタは面白いのだが、なんか息子が自分自身の為に知られたくないように奮闘してるとしか見えなかったのちょっと残念かな。

    「無縁バター」
    なかなかリアルそうな粘着物(笑)でした。面白かったです。

    個人的には、「無縁バター」の方が面白かったです。
  • 満足度★★★★

    黒さがいい
    チケプレで見させてもらいました。
    いやぁ、凄いですね。テーマだけを見るとかなり重たそうですが、重さを感じさせないコメディでした。軽くはないのですが、ひたすら面白い。
    「ファミリーコンフューザー」の無理矢理ッぷりや名札、「無縁バター」のまさかのAV出演やら、未だに忘れられないネタがたくさんありますw
    ひとつ言うなら、空調調節を頑張ってほしかったです。暑すぎてきつかったです・・・・

  • 満足度★★★★

    重いテーマ
    切り口を間違えれば
    不謹慎と言われかねない
    重いテーマだと思いますが
    うまく作っていて気になりませんでした。

  • 満足度★★★★★

    安定した面白さ
    現代社会の抱える病理を主題に据えながらも、
    コメディとして安定した面白さを実現していた。
    簡素な舞台セットも、この劇団のスタイルに合っていると思った。

  • 満足度★★★★

    試行錯誤
    シチュエーション・コメディ作家の中でも、冨坂優は題材より表現方法で試行錯誤しているように思う。

    「みんなのへや」でのセットなしのスケルトン、「大空襲イヴ」での衣裳なしで役柄をタスキに書くなどの手法。

    今回の「ファミリーコンフューザー」は、いままでの試行錯誤を生かした作品と言えよう。

    「装置に凝り、写実的なセットを組んだ中で観せる」という多くのシチュコメ劇団の常識や先入観を打ち破ったかたちでの上演である。

    また、「無縁バター」は再演物でミステリー調の一風変わったコメディー。

    以前はル・デコのようなギャラリー空間での番外公演だからこその2本立てかと思っていたら、アフタートークで冨坂は、今後もこのセットなしの2本立て上演を実施したいと語っていた。

    これは長編のシチュコメよりも、演劇になじみのない人でも入りやすい手法ともいえる。

    ただ、この簡素化上演は諸刃の剣の側面もあり、セットに頼れないぶん、俳優陣がよほど演技の質を向上させないと、演技のアラが見え、単なる手抜き上演のように見えてしまう危険性もはらんでいると思う。

    俳優までスケルトンになってしまっては困るのである。

    今回は、客演陣の演技がとてもよかった。

    アフタートークが最近ありがちな雑談ではなく、簡潔な作品解説になっていたのが評価できる。

    ネタバレBOX

    「ファミリーコンフューザー」


    認知症患者の言動を強く制したり、内容を全否定してはよけい症状を悪化させる、とは介護現場でよく言われることである。

    記憶がうすれ始めた母親(大久保千晴)の言動に合わせて、長男(塩原俊之)と長男と離婚し別居中の妻(木村ゆう子)が話を合わせて嘘をつき、それが周囲の家族を混乱させていく。

    ヤクルトレディの梁島惇子、長男の妹・いとうえり、その婿の藤田慶輔ら、客演陣の演技が光る。

    いとうえりは、暗転の間、家族の状況を独白で説明する場面にリアリティーがあり、藤田は本格的な芝居で役そのものに見える。

    というと、おかしな言い方だが、俳優の見た目とか、年齢とかを斟酌しない配役で、胸に役柄の名札を貼って演じているため、普通の芝居のように「その人らしく見える」ということはあまり重視されないのである。

    すると、俳優に演技力がなければ、興ざめしかねないのだ。

    母親の言動やその場の状況に合わせて、名札の役名もころころ変わり、「白紙」の場合もあるのである。

    長男の息子役の淺越岳人が居直ったように、「俺はいま、清(長男)だから」と言う。

    淺越は演技だか素だかわからない芝居をする人で、SETの小倉久寛を思わせるのだが、このあたり、いかにも楽天的な感じで、実際の認知症家族もこんなふうに深刻にとらえずに行けたらな、などと思ってしまった。

    周囲が夏服に変わっても、母親は同じカーディガンとズボンなのは気になった。


    「無縁バター」

    初演の際、詳しく感想を書いたので省略します。

    今回はより、溶けた遺体を明確にしたことで、区域が一種のバリアになっている面白さがある。

    ストーリー展開も面白いし、「孤独死」をめぐる人々のエゴや本音、宇宙人との遭遇など考えさせられる内容になっている。

    斉藤コータの住人が巧く、彼の登場から俄然、芝居が面白くなっていく。

    大家の菊池奈緒も好演。

    債権回収業者の望月雅行も分別ゴミの指示のくだりで前回同様、爆笑してしまう。

    前回気になった細かい点が改善されたのも評価できる。

    照明の使い方が効果的でよかった。

  • 満足度★★★★★

    めっちゃ面白い!!
    約一時間の短編二本立て。
    劇団初見も二本とも素晴らしい出来で大満足。
    笑いの取り方をとても良く心得ていてあっという間に2時間が過ぎた。
    『ファミリーコンフューザー』は、名札のアイデアが抜群に良かった。おばあちゃんの認識のずれが一目で分かり笑える。
    『無縁バター』はキャラの設定がやや強引だが、二転三転するストーリーとテンポの良さがお見事。

    どちらも重いテーマで考えさせられる内容だが、笑いがしっかり取れてバランスがとても良かった。
    それからとても解りやすく作られているので人に勧められる。

    次の作品も是非観たい。

  • 満足度★★★★

    うん。
    「ファミリーコンフーザー」での役者さんの機転の利いたお芝居(表情の変化で魅せてくれる、というのか...)
    「無縁バター」へ演目が変わる際の、役者さんたちが懐中電灯を照らしながらセットや小道具を運ぶ間のパフォーマンス(STOP映画泥棒 のような雰囲気・笑)
    社会問題とユーモアを織り込んだギャグや、どっと笑いが起こる客席の反応...どれも最高でした!

  • 満足度★★★★

    両作品とも味わい深い
    痴呆を扱ったファミリーコンフューザー、これはもう掛け合い漫才のよう、痴呆の深刻さを笑いで吹き飛ばすかのよう。
    無縁バターは、都会でいかにもありそうな話。笑って済ませる内容ではないが、重々しくなく見せていない。うまい味付けである。
    初見の劇団であるが今後が楽しみ。

  • 満足度★★★★

    重くて暗いテーマをライトな笑いに転化
    両作品とも振りが素晴らしく効いていて、ラストを爽やかに演出していました。

    しかし、某国営放送で真面目に討論する社会的に大きな問題を、それが正しいかそうでないかは別として軽く笑い飛ばせる芝居と言うのは何とも痛快で面白かったです。

  • 満足度★★★★★

    成長著しい
    この劇団の初体験として見たテトリスの舞台裏の話ではセンスの良いバカバカしさを感じましたが、今回は笑いを取りながらも人と人の繋がりを描いており奥深さが加わったと思います。それにしても、あの汚物?汚汁?、存在感がありました!

    帰宅後、チラシを見直して気づいたのですが、受付で貧乏人申請をするの忘れた!

  • 満足度★★★★

    初アガリスク
    「ファミリーコンフューザー」★3
    「無縁バター」★4

    どちらも笑えた。

    ネタバレBOX

    「ファミコン」‥認知症を扱ったコメディなのはOKだけど、ボケを隠すという出発点→家族の思い違いというスタイルが安易で下品な感じがした。ラスト、娘(いとうえり)の快刀乱麻→ばあちゃん(大久保千尋)のボケを受け入れるハッピーエンドも良いけど、「認知症」という現実にはつらいテーマのオチとしては、やはり安易な気がしてしまった。
    立場を表す胸の名札の手法は良いと思う。

    「無縁バター」‥面白かった。宇宙人&MIBなオチが○。暗転後の、ヤキソバUFOの1コマも上手い。「無縁社会・孤独死」という独り歩きしがちなテーマを笑いで包んだ良作品だった。
    「孤独死は自己責任!」というセリフは、作品の中核にあって良い問題提起と思った。
  • 満足度★★★★

    テイストの違う二本立てが楽しい。
    1本目はぼけ問題を扱いながら、難しいことを考えずに楽しめる。おばあちゃん役の役者が素敵だったからだ。
    2本目は少しブラックだが、どこにもない不思議なテイストを感じさせる作品だった。そこがいい。

    まだまだ発展途上だが、これからが楽しみである。

  • 満足度★★★★

    笑い飛ばす
    両作品とも一つ間違えると重たくなるが、笑い飛ばしてしまう。笑いとテーマのバランスは難しいと思うが、もうちょっと笑いよりでもよかったと思う。  <ファミリーコンフーザー>おなじみのテープではなくセットがあった。ボケがテーマ。泣いても笑ってもなので、笑えれば幸せ。  <無縁バター>ルデコ以来の2回目。若干変化があり、エンディングがしっくりきた。人間のダークな面を描きつつ、コメディーでもある。

    ネタバレBOX

    MIBはわからない人が増えてきているのではないだろうか。
  • 満足度★★★

    劇団初見!
    身内がまさかの状態になった時、家族はどうするのかなあ?なんて事を思いつつも笑って観劇。嘘から始まるドタバタ劇はコント風な感じ。ラストも好印象。

    ネタバレBOX

    母の認識を名札で表現していたのは面白かった。ラストも母の認識の訂正をゆっくりと優しい口調での表現に好感。

    「孤独死」 死ぬ前に凄い人(?)と生活していたようだし、死んでからも人は集まるし何処が孤独だよって感じ。世間が勝手に位置づけしているのかも。
  • 満足度★★★

    意外に綺麗なテーマのある作品
    アガリスクエンターテイメント、私にとって初見の約1時間ものの2本立て。同劇団の作品は、新宿コントレックスでのコントと前回公演「大空襲イヴ」(約2時間)しかまだ見たことがないが、今作が最も好きだ。もしかしたら作家・冨坂友の真骨頂は、これくらいの尺でこそ発揮されるのではないかと感じた。

    正直まだアラはある。ありすぎるほど有る。パッと思いつくことで言えば、本の面では『ファミリーコンフューザー』の主人公の「息子」も、なぜそこまで頑張るのかが、見る者の腹に自然と沈んでこない。
    本以上に演技面では、まだまだ詰められる所が無数にある。自然な演技をしないと(不自然さの意味が判らないため)笑えない所が沢山あったのだが、今日はスピードで押し切ってしまっていた。本にせよ演技にせよ、観客が「解釈」ではなく、「補正」しないといけない部分が多いため、無心では笑えないのだ。

    そう云うアラの部分は本人達が一番良くわかっていると思うので精進していただくとして、小屋主である私としては今後の期待値も含めて、とても満足できた。

    ただ笑わせて終わりではなく、重たいモチーフを何処か爽やかに、そして2本を連続で見せるだけの意味のあるテーマ性でまとめて見せてくれた。

    本来はもっとドッカンドッカン笑いが取れるはずの作品である。この先も頑張って欲しい。

  • 満足度★★★★★

    Aga-riskスタイルとも言える演出で大笑いのコメディ
    中編の2本立て。
    どちらも重いテーマながら、見事なコメディに仕立て上げられていた。
    Aga-riskのスタイルが十二分に発揮されていた、後味もいい作品。

    ネタバレBOX

    『ファミリーコンフューザー』
    痴呆症がテーマとなっている。冒頭から「ん?」「なぜ?」という展開なのだが(なんでそんな面倒なことをするのだろうか、ということ)、それはすぐに脇に置いていい感じになってくる。
    すなわち展開が早く、どんどん面白くなってくるからだ。

    変な策を考えることで、深みにはまっていく男(清)が、周囲を振り回しながらも突き進む様が面白い。
    しかし、それは実のところ、他人を騙すというよりは、実は自分の母が「ボケてない」と思いたい心の現れてでもあった、というあたりが、切ない。

    「家族」の話であり、家族との関係や、そういう事態に対して、それをどう受け止め、そしてどう受け入れていくかという物語でもある。
    そして、いろいろと考えさせられたりもする。

    扱うテーマだけではなく、その根底に流れるテーマ(家族のあり方、そして覚悟など)も、やはり重いのだが、ラストには希望が見えてくる。策を弄せず、そのことを受け入れることが、実は最善の策であった、ということがシンプルながら美しく描かれる。
    だから、痴呆が始まったと思われる母親に対しての、家族たちの接し方が、笑顔があり、とてもいい。かくありたいと思うばかりである。

    他人や自分を騙すことなく、ありのままに接する(ありのままを受け入れる)ことで、自分の家族も、また、痴呆になったであろう当人も含めて、それが自然であり、ハッピーなのだ、ということだ。

    笑いの中に、そういう美しい光景を見たような気がする。

    もちろん、この状況がさらに進むとなると、この家族にも、また別の展開が待ち受けるのだろうが…。


    『無縁バター』
    再演。ちょっとしたチューニングがされており、ストーリー&結末を楽しんだ、という初演から、「人とのつながり」のようなテーマに、より光を当てた内容になっていたと思う。
    初演の感想では、私は「We are not aloneからの、MIB的なラスト」と書いたが、つまり、その「We are not alone」が強調されていたと思うのだ。

    初演では、『みんなのへや』という出会ってはいけない人たちのドタバタ・コメディとの2本立てで、「人とのかかわり」ついての考察でもあった。
    今回は、家族モノの『ファミリーコンフューザー』との2本立てなので、「人とつながり」(家族を含めて)が、よりクローズアップされたように思える。
    物語の結末が意外で、オモシロなのだが、投げかけるモノは、こちらも結構ずっしりとしているのだ。
    そういう意味において、単なる2本立て以上の効果を見せていた。組み合わせの妙だ。そして、今回も、上演の順番がとても大切だったと思う。

    …最後の最後のオチの伏線は、ファミマのチャイムだった。

    『ファミリーコンフューザー』は痴呆、『無縁バター』は孤独死という、重いテーマ(シビアな設定)を扱いながら、毒のあるものではない、笑えるコメディにして、さらに後味が悪くなく、と言うより、気持ちの中に、ちょっと明かりがさすような、そんないい感じにしてくれるAga-risk Entertainmentの作品は、とてもいい。

    しかも、これが爆笑を含む、笑いの連続で、泥臭くもあり、ドタバタでもある中で、きちんと描かれているのだ。
    また、極限までにセット等をシンプルにしたことで、物語にスピード感を増し、気持ち良く畳み掛けてくれる。さらに、シンプルな舞台なので、役者への注目度が高まり、役者の力の発揮なくしては成り立たない舞台にもなっている。
    役者たちはそれに見事に応えていると思う。

    こうした一環したコメディに対するスタンスや、演出のスタイルは、Aga-riskスタイルと言っていいだろう。
    このスタイルだからこそ生まれる笑いもあるのだ。

    今回のAga-risk Entertainmentもそうだったのだが、先日観たホチキスも期せずして「家族の話」。それも対立するのではなく、「結び付き」を意識した作品だった。そういう時期が、今、みんなの心に来ているのかもしれない。

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