晴耕雨読 公演情報 晴耕雨読」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-11件 / 11件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    男は靴を履いているのに、女は素足。予想は出来たけど、グッときましたね。家人を亡くしてから、この手の話には滅法弱い。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    SPIRALMOONさんはやっぱり好きだなーと。静かに繊細に流れる時間はとても良かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    緻密で繊細な珠玉作、お薦め。
    言葉通りの<晴耕雨読>の さらに奥を描いており、ラストシーンは何とも切ない。
    雨の日に 男が書いた小説を女が読む、その内容を三篇のオムニバスとして描き、公演全体の世界観を立ち上げる。その舞台美術はスタイリッシュ、そして 木のぬもり を感じさせるような優しさ。
    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    舞台美術は、上手と下手を二分割したような作り。上手は白を基調にした室内で、テーブルとイス、二分割と思わせる壁にキャットウォークまたは階段のような。その壁外に1本の木。下手は素舞台だが、客席寄りの 別スペースを高くし欄干らしきものを設える。室内のテーブルやイス、下手に搬入されるベンチ等 全てが木製である。

    雨の日の朝、男と女のとりとめのない会話、そのうち男が書いた小説を読むという形で、短編が紡がれる。上手 室内にいる二人は常に舞台上におり、下手で演じられている光景は小説の中のこと。
    ●第一話「雨のピクニック」
    女が欄干から身を乗り出すような格好に、男は自殺か と勘違いする。それを切っ掛けに付き合いだすといったありふれた内容だ。同時に室内にいる男女の物語の始まりのよう。
    ●第二話「本と斧」
    夜、女の後ろを男がずっとついてくる。女が男に向かってストーカーを止めるように言うが、男は帰る方向が同じだと言い訳する。女は突然 斧を取り出し振り下ろす狂気。
    ●第三話「プロポーズ大作戦」(これだけは本ではなく原稿段階)
    BARカウンター、男が女に向かって結婚してほしいと指輪を差し出すが、自分は相応しくないと断わられる。そこへ彼女の元カレが現れ、三角関係のコミカルな騒動が始まる。

    それぞれ違うテイストの短編であるが、底には人の温かさと危うさ、そして狂気のようなものが透けて見える。室内にいる男と女が、自身を含め 何となく人の多面性を覗き見るよう描き方だ。その意味ではシェイクスピアの「万人の心を持つ」(ミリアド・マインデッド)の世界観を彷彿とさせる。

    室内の男と雨の日にだけ現れる女…そういえば、冒頭 女が もう起きたのと尋ねたあたりが伏線で、この男(作家)の夢幻の世界観の始まりだ。2人の会話に「かぐや姫」はいずれ何処か(月)へ帰るといった比喩もあり、女の正体は知れる。勿論、足元を見れば男と女は違い、その次元の相違(舞台美術 階段⇒天上)を表している。

    木の ぬくもり、照明による葉の影、ピアノの単音など、舞台技術が物語を優しく包み込むようで心地良い。その演出はSPIRAL MOON(秋葉舞滝子サン)らしい余韻を残す。見事!
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    あっちも、こっちも、そういうことだったのですね!?
    雨の似合う物語でした!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    静かな雨の日に、男女2人で本を読むストーリーでした。
    が、意外性のあるラストに驚き、そして何だか切なくなりました。
    役者さん達の演技も良かったし、音響も良く、不思議な世界に惹き込まれました。
    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     尺は約100分。品の良い揺蕩う時を過ごしつつ、少し不思議で時に飛躍を見せるオムニバス形式で上演される各作品の奥にあるものを考えると味わい深い。お勧めである。

    ネタバレBOX

     板上上手に円を90度で切り取り円周上に段差のある壁を設け、その壁の内側には階段状に伸びた板状の造作(キャットウォーク)が突き出ているが各長方形内部は銀杏の葉のような形の曲線になっており、天井の光源が灯されるとキャットウォークの影が円周上に映り実に美しい。この影の用い方はSpiral Moonの舞台美術のセンスの良さにいつも感心させられることの一つだが、今回の作品の内容ともマッチした素敵な美術センスだ。円形の四分の一を為すスペースはオムニバス形式で書かれた今作の作家とその愛しい人との巣。スペース中央に横長で少し大きめのテーブル、そのテーブルの長辺を挟むようにベンチ式の椅子が置かれている。
     更にこのカップルの巣の会話に促されるように各挿話が展開するが、こちらのレイアウトでは下手側壁に伸びる踊り場が設けてあり、踊り場客席側には手摺が付いている。無論踊り場へ上がる為の階段もある。他はほぼフラットだが場面に応じて必要なテーブルや椅子等がその都度用意されたり撤去されたりする。これらの動きも物語の台詞とタイアップしているので、物語の展開に一切邪魔にならないのは流石である。
     偶々、最近見た優れた作家の作品や鋭敏な作品作りをしている劇団の作品の多くに、ある共通の要素が見られるように思うのだ。それがどのようなものかというと、人間が人間として生きようとするただそれだけのことに不可を出す、出し続ける無能極まる政治と何とかの一つ覚えと言わんばかりの利益至上主義の大手企業の論理がまかり通り、政治と経済が互いの利害のみで結託して人々の日常を脅かす非人間的社会の救い難さに対しての異議申し立てである。それらがどのように作品化されるかというと、例えば新聞報道等一定の客観性を持つと見做すことのできる情報から得られた「現実世界」の「事実」表現に対置するかのように、それとは微妙に異なる作家のフィクションが題提起を図る形で描かれ問われる。その上で次のステップとして我々が普段何となく用いている時間概念即ち過去、現在、未来という不可逆性とは別の時間、次元を提示し、その中で現実とは別の解決法というか夢の見方といったものを提起するという形である。言ってみれば宮澤賢治の傑作、「銀河鉄道の夜」に描かれる銀河鉄道の行路、ジョバンニの切符、停車場更にはそれら総てを含めた銀河鉄道そのものをイメージして貰えばよい。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    タイトル通りに
    雨の降ってる日に読書をする話でした
    綺麗な白いキャットウォークが見栄えのする部屋のセットが
    強く印象に残りました

    相変わらず観客層が静かで
    穏やかな日本人という感を額に入れて飾ったイメージでした
    劇団によって客層が違うのを肌で感じた
    約100分の作品
    各席に番号等は降り付けられているが
    全席自由であります

    ネタバレBOX

    舞台右手に白い部屋を再現し
    左側が基本 素舞台で
    読まれた本の内容再現シーン舞台という作り

    右の白い部屋で女性が雨が降ってるから
    今日は仕事行かない!と一緒にいる男性に告げ
    ならばとドラマを見ようとする女性に男性が
    自分が書いて本にした話があるから
    それを一緒に読んでいこうとする・・・
    その話の内容が左のセットで再現されてゆく内容です

    普通な再現舞台だと
    読んでる側が舞台袖とかに消えるのですが
    右の男女は舞台に出ずっぱりでした
    面白い演出でしたねー
    読み進めていくと
    本には成っていない原稿用紙の話も出てきました

    せっかくの綺麗なキャットウォークですが
    使用してる猫=シャケ=ちゃんは声だけの出演です

    本の内容は男が女と出会った話を
    虚実入り混ぜて書かれているようで
    その内容を女性が突っ込んだりします

    内容はふたつ
    自殺し易い場所になった橋の欄干にいた女に
    男が声をかけて自殺をふみとどませる話と
    自分がストーカーされてると思いこんだ女性が
    反撃用の斧を用いて
    そのストーカー・・というか
    妄想の被害者を襲う話

    男が書いて文章にした話は
    コミカルで楽しめるモノではあったのですが
    実は 男は雨が降ってる時に
    この世のモノでは無い方々が見えるらしく
    ストーカー疑惑の男性は女性に斧で殺されており
    ベンチに座った姿が見えていて
    一緒に本を読んでいた女性は
    過去 職場にて津波に流されていたという・・・・
    雨があがると部屋には
    本と二つのコーヒーカップがテーブル上にあり
    部屋には男が一人だけでした

    リアルにコーヒーを淹れたりしてて
    コーヒーの淹れ方の拘り方が面白かった
    わかる わかるぞぉ~
    膨らましてー蒸らしてー渦巻きを描くように~ですよね(^-^;)

    居酒屋でのセットで
    慣れた感じのお酒とお通しの出し方とか
    そのセットの片付け方とか
    眼鏡式の双眼鏡とか面白かった~♪
    ↑こんなんあるんだ知らんかった
    ちょい欲しいかなぁ~って
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    いつも拝見していますが。前回続く雨シリーズ。丁寧にそしてゆっくり時間が流れるようなそんな感覚で見ていました。最後、そうなのかと思いましたが、少し悲しいけど優しい時間をかんじられたような。面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    雨々アメ(仮)氏の新作。静かな芝居ということもあるけれど、音響がすごくいい。

    ネタバレBOX

    正直なところ前半までは、これはSPIRAL MOONにしては珍しくハズレかもと思いながら観ていたのだが、終わってみれば、あのモヤモヤした前半があってこその後半だったなあと。
  • 実演鑑賞

    良い舞台だったと思います。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    良かったです

    ネタバレBOX

    主人公の小説を振り返る内容と思っていたら実は…

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