サンタクロースが歌ってくれた 公演情報 サンタクロースが歌ってくれた」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    Xチーム観劇。何回か観たことのあるキャラメルボックスの代表作。今回は若手中心のキャストで、ちょっと粗削りだけど、フレッシュな感覚がいいですね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    キャラメルボックス・ディスカバリーズ「サンタクロースが歌ってくれた」SHOWROOMで、なかおさえちゃんが宣伝してたんですが、話が「映画の世界のキャラが飛び出して来る」という、僕の「怪人家族の総選挙」と同パターンだったので興味を持ち観て来ました。話も面白く、若い役者さん達が輝いてました🙂

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    キャラメルボックスの代表作…クリスマスイヴの物語ということもあり、上演前からクリスマスに係る曲が流れており まずは雰囲気作り。劇中劇ならぬ銀幕から上映中人物が飛び出してくるという突拍子もない設定が妙。現実(2人の女性)と虚構(映画「ハイカラ探偵物語」の人物)、現在と過去(大正5年)、実人物(芥川龍之介と後の江戸川乱歩)と 役 といった 時間と場所と人物を交錯させ、不思議な世界観へ誘う。表層的な面白可笑しさの中に 人間---特に文筆家としての才能、その嫉妬心が浮き彫りになる。ちなみに 江戸川乱歩は大正5年に早稲田大学を卒業するが、別意味で その卒論が「競争論」だったような。

    公演の観どころは、脚本の面白さは勿論だが、演じる俳優陣の観(魅)せるといった意気込みが凄い。豊かな表情、躍動感ある動き、そして情感溢れる気持を表(体)現し、物語の世界へグイグイと引き込む。ディスカバリーズ…キャラメルボックスの若い劇団員たちによる公演。そして同俳優教室の生徒やゲストを加えた総勢14名(Yキャスト2名含め)が 夫々の役を生き生きと演じており、フレッシュで活力に満ちた劇になっている。
    (上演時間1時間50分 途中休憩なし)【Xチーム】 

    ネタバレBOX

    舞台セットは額縁のようで 左右の上辺に赤い幕、それは映画スクリーンに見立てているようだ。シンプルな舞台だが、スクリーンを飛び出し 都内を巡るシーンを演じるためのスペースを確保する。

    梗概…現代-ゆきみはクリスマス・イブに友人のすずこに電話をかけ、映画『ハイカラ探偵物語』を観に行こうと誘う。以降、彼氏がいない女性2人の妄想のような…。
    映画の中-「ハイカラ探偵物語」の舞台は、大正5年のクリスマス・イブ。華族の有川家に怪盗黒蜥蜴から宝石を盗みに来ると予告状が届く。警察(警部)が来るが何となく頼りない。そこで有川家の令嬢サヨが友人フミに、フィアンセである小説家芥川に探偵役を依頼できないか相談する。依頼を受けた芥川は友人の太郎(後の江戸川乱歩)と共に有川家を訪れ、黒蜥蜴と対峙する。そして映画は序盤のクライマックスシーンへ、そして芥川は犯人の名前を言おうとするが…。本来ならその場に居るはずの黒蜥蜴が、忽然と居なくなった。突然、芥川は黒蜥蜴が「銀幕の外」に逃げたと言いだす。そこで芥川・太郎・警部の三人は銀幕から飛び出し、ゆきみと共に黒蜥蜴を追いかける事に。

    犯人・黒蜥蜴の名は江戸川乱歩の代表的な探偵小説。その謎解きに芥川龍之介の短編小説「藪の中」を連想させる。証言と告白という手法、しかもそれが曖昧で信憑性に欠ける、いわば途中経過の不完全さが次シーンへの興味に繋がり最後までストーリーに集中させる。犯人は推理小説らしく意外と言えば意外かもしれないが、それでも何となく想像が及ぶ範囲ゆえ少し新鮮味がない。犯人の犯行動機は、芸術家らしい才能への嫉妬心というところに品性を感じる。架空の存在の銀幕の人々、現実世界の女性2人が交流するファンタジー。まさしくクリスマス・イヴらしい物語。
    ちなみに先の映画も、結末は予想がつきそうな展開で独創性や目新しさみたいなものはなかった。しかし、この嘘くさい世界観にはまって幸福感を味わうのも事実だった。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    (Xチーム)

    全く期待していなかっただけに驚く程良く出来ていた。
    ウディ・アレンの『カイロの紫のバラ』という傑作がある。大の映画ファンのミア・ファローが大好きな映画を観に毎日映画館に通い詰める。すると登場人物の一人がずっと自分を見詰めているミアのことが気になってくる。到頭スクリーンを抜け出てミアに話し掛けてしまう。映画内は登場人物が欠けた為、進行出来ずパニックに。そんなてんやわんやのコメディ。今作はそれを踏襲している。

    『ハイカラ探偵物語』という映画を観に行く主人公(中尾彩絵〈さえ〉さん)。誘った友人(石森美咲さん)が来ないので遅れて一人で観始める。全く不人気でしかもクリスマス・イブの為、観客は主人公一人。内容は大正の華族の洋館に怪盗黒蜥蜴からの犯行予告。警部(田中のぶと氏)、若き日の芥川龍之介(辻合直澄氏)、平井太郎(後の江戸川乱歩)〈齋藤雄大氏〉がそれを阻止する為集まる。だが・・・、重要な登場人物が突然いなくなってしまった。どうも捕まるのが嫌で映画の外に逃げ出したらしい。

    ヒロインの和田みなみさんが昔女優を目指していた知り合いに似ていて感慨深い。彼女はハッピーな展開を迎えて欲しいもの。
    令嬢役の南澤さくらさんは白目を剝いて女・函波窓といった怪演。
    警部役の田中のぶと氏は無声映画の一人アクションで場内を大いに沸かす。
    石森美咲さんはベテランの手堅さ。
    芥川龍之介の婚約者役の環幸乃さんは流石に場を回す。
    挟まれるダンスが可愛らしい。

    劇団の代表作と謳われるだけあって、工夫が凝らしてある。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    観客が主人公一人の為、大きなパニックにならないのが演劇らしいが勿体無くもある。映画から人が飛び出して来たのだから、とんでもない事件にならないとおかしい。まあその辺が難しい塩梅なのだが、この大事件の中でキャラクターの恋愛の真相解明の為に登場人物達が駆けずり回るアンバランスさを売りにしても良かった。

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