さいあい~シェイクスピア・レシピ~★ご来場、誠にありがとうございました。 公演情報 さいあい~シェイクスピア・レシピ~★ご来場、誠にありがとうございました。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★★

    すさまじいインパクト!
    笑いと涙と。
    言うのは簡単だけど、こんなに両方が、しかも短い時間で一気に来るのは初めて。
    もう、最高の時間でした。
    何回でも観たいと思える作品です。

  • 満足度★★★★★

    演劇・ダンス・歌
    せんがわに続き2回目の鑑賞。歌あり踊りあり、次から次へと展開があり飽きが来ない。お父さんのダンスが印象的。根底にある純朴さに心温まる。「ダンスが見たい講評会」でchairoi PURiNが好評だったがたまごと一体化してパワーアップ。

  • 満足度★★★★★

    愛と哀
    序盤、コメディのごとく野菜狂想曲のような流れから始まり、終盤、シリアスになって父と娘の抱き合うシーンのクライマックスで泣かせる。彼らの舞台表現は、イタリアやフランスの公園で観劇しているような錯覚に囚われる。素晴らしい舞台を観た!と心から思う。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    交通事故で、母を亡くしてしまった父子が母の残像を胸に抱えたまま、それぞれの想いを外に吐き出せず苦悩するさまは観ていて哀愁を感じた。お父さん役の鈴木拓朗のダンスがあまりにも素晴らしい。身を切るほど忙しく働く表現の裏には抱えきれないほどの悲しみや絶望から逃れたいという心理状態が透けて見えるほどのダンスでその身体能力の高さには目を見張った。元来パフォーマンス的なダンスは苦手なワタクシだが、これには圧倒され感服した。

    一方で突然いなくなった母に恋焦がれ転校先の学校に馴染めない少女は孤独な日々を送っていたが野菜たちに癒されて少しずつ大人になっていく。ここでの野菜たちのキャラクターが実に素敵だ。傷つきやすい少女が野菜や人間嫌いになった訳や、野菜らがシェイクスピア劇の練習をしながら人間を理解しようとするさまの表現は絶妙だった。

    「お母さんはもういないんだから・・」と呟きながら自殺を試みる父にすがってお弁当の話をする少女の場面では思わず泣けた。悲喜こもごも乱れる舞台演出はもうお見事!という以外の褒め言葉は見つからず、導入音楽の使い方も素晴らしかった。出来れば、もう一回観たい舞台だった。大絶賛!!
  • 満足度★★★★★

    一食抜いても、ぜひ!!!
    最高です。感服しました。

    3回観たのに、また観たい!

    ダンス・パフォーマンス・楽曲最高!!

    若さあふれるステージなのに、勢いあふれるステージなのに・・・演劇として、しっかりと骨があるのは、シェイクスピアを扱ってるから、だけではないような気がする。

    言葉では表現しきれない思いのたけが、ダンスや楽曲というかたちでぶちまけられる・・・ここまで、ダンスや楽曲に「意味」があるってのは凄いよ!

    やっぱ「愛」だよなあ、「愛」!!!

    ネタバレBOX

    コンクリートを突き破って生長する野菜たちと、いろ~んなことに悩み、自分に自信を持てない女子中学生との交流。

    野菜嫌いの女子中学生。人間に好きになってもらいたい野菜たち。

    人間を理解したい野菜たちは、演劇部に所属している女子中学生にシェイクスピアの戯曲を講義してもらう。

    もちろん、深いところは理解できない。野菜だから。
    でも、単語一つ一つ、台詞一つ一つを、ジックリと味わう野菜たち。。。

    お互いの距離が縮まっていく・・・で、女子中学生も・・・というのが大まか過ぎるストーリー。

    言葉をうまく話せない野菜たちが、身体表現をフルに使って、シェイクスピアの作品にでてくる「愛」を自分なりに理解していくのだが・・・これが凄い!ストレートすぎる表現に、ボクの体はアツアツになっちまった!!!

    一食抜いてもぜひご覧いただきたい作品。

    ひとつだけ、気になったこと。

    初回観劇のときに、「父親の登場は必要なのだろうか?」と感じた。
    少女の成長は、父親の描写抜きでも表現できたのではないか、と。
    「座長(父親役)が、おいしいとこをもっていっちゃって・・・」なんて思っちゃった。

    もちろん、少女の作ったお弁当を父親が食べるシーンは、とてもイイ。

    でも、少女がとても魅力的だったから・・・彼女と野菜たちだけを観ていたかった気はした。


    それはそうと、8種類の野菜たち。

    「わおっ!ウチで8種類のうち7種類の野菜を出荷してるじゃん!」とおもったが・・・カブだと思ったのは、ニンニクだった!ニンニクは作ってない!笑
  • 満足度★★★★★

    ユニークなスタイル
    シェイクスピア作品の有名な台詞や場面を引用しながら、ハイテンションな身体表現を中心に、文字や演奏、衣装、照明などの要素が荒々しさを残しつつ互いに関連を持たせながらセンス良くまとめあげられていて、非常に楽しく感動的なところもある不思議な感触のパフォーマンスでした。ドライで猥雑なテイストがヨーロッパのカンパニーを思わせました。

    学校に馴染めない野菜嫌いな女の子が、人の心を知りたい野菜たちとシェイクスピアの作品を演じることによって心が開かれていく様子を描いていて、主人公とその父以外は野菜の格好をしているというバカバカしい設定で、ドタバタなコメディタッチで最後まで突っ走るかと思わせておきながら、時間が経つにつれてシリアスなシーンや感動的なシーンもあり、個性豊かな野菜たちが次第に愛おしくなって来る構成でした。

    野菜たちの身体表現が圧巻で、野菜の被り物を被った状態で激しく動き回りながらも決めるところはびしっと決めていて、爽快でした。お父さん役の鈴木拓朗さんのソロダンスはジャズダンスやヒップホップダンスをカットアップコラージュしたような動きで、非常に技巧的でありながらコミカルで素晴らしかったです。もっと観たいと思わせるところでダンスを止めてしまう引き際のタイミングも上手かったです。
    台詞の使い方がユニークで、野菜達は最初は謎の言語で話し、次第に外国人の話す日本語風の言い回しとなり、野菜が人間に近づいて来ていることを巧みに表していました。広辞苑の早読みやシェイクスクピアの戯曲の特定の単語だけを全員で読むなど、色々なテクニックが使われていて楽しかったです。
    ビジュアルも印象的で、道路から野菜が生えてくるシーンや、仮面を使って回想シーンと現在が瞬時に入れ変わるシーンや、机や椅子を並べ上に野菜たちが凸凹に横一列に並ぶシーンが美しかったです。舞台後方に下げられた大きな紙にキーワードが筆で描かれて行くのもクライマックスに向けてとても効果的に使われていました。『オセロ』のシーンでのジャグリングも見事でした。

    娘と父の感動的なシーンの後に軽い冗談で締めて終わったかのように見せかけて、それまでにぐちゃぐちゃに撒き散らかした大量の小物をBGMが終わるまでに片付けるパフォーマンスが用意されていて、舞台から全てのものが消え去ることによって舞台の虚構性をユーモラスに見せる終わり方が『夏の世の夢』の後口上を思わる内容で、洒落ていました。

  • 満足度★★★★

    なぜか面白い
    最初、○○のカブリモノがでてきた瞬間、大丈夫かななんて思っちゃいましたけど、最後まで観て、正直面白かったと思いました。なぜか。

    ダンスカンパニーとパフォーマンス集団が合体した団体ということもあり、ダンスを中心に身体表現(通常の演劇も身体表現だけど)はけっこう見ごたえあり。というか、引き込まれていたと思う。演出の功績かな。くどくもなく上手いバランスで舞台上の流れに合致していた。あと、歌。なんか耳につく(残る?)。
    それでいて、ストーリーもわかりやすく、温かい気持ちになるような感じで好印象。いい舞台だんたんだな、と終わって気づいた。

    なんだか、この集団特有のイキオイみたいのがあって、それに自分が乗れたんだなと思う。傑作とは決して言えないけど、もう一度見たいかもという気になってしまった…。なぜか。

    ネタバレBOX

    母親が自己死し、転校先では友達もできず、父親は仕事仕事で自分をみてくれない、淋しい女子高生(柴田千絵里)と野菜たちが、シェークスピア作品(の台本)を通して、愛とは何かを学ぶ。野菜たちは人間に近づき、女子高生は父親と和解しハッピーエンド…なんかまとめにくい。

    基本、野菜と女子高生のやりとりで舞台は進む。その野菜たちが、変にハイテンションでなんか好きになる。そこに、先のパフォーマンスが挿入され、なんだか面白い気分になる。
    途中、タマネギとの話があって、生きることとしぬことは同じだみたいな話になる。こんあふうに、シェークスピア作品のエッセンスも含めた脚本になってて、意外とまともな本だったなんて思える。(当初、野菜たちの見た目がコメディ的なので偏見で観てしまっていた)

    変に多い小道具とか、背景の紙に文字を書くとか、楽器に身体パフォーマンス。荒削りに見えて、しっかりと舞台作品に仕上げられている(観客の目を気にして造られている)、こんなとこに親しみをもったから面白いという感想になったのかななんて、いまさら自分なりに納得した。
  • 満足度★★★★

    最愛、野菜愛!
    ダンスパフォーマンス楽し。

    ネタバレBOX

    野菜嫌いで登校拒否の女子高生が野菜たちにロミオとジュリエット、夏の夜の夢、オセローを演技指導した結果野菜好きになり、母を亡くして崩壊しそうになった家庭も救ったという話。

    ピーマン、タマネギ、ニンニク、ニンジン、ブロッコリー、トマト、ナス、レンコンの着ぐるみが登場したときはビックリしましたが、馴染むと楽しくなりました。

    ニンニクのキャラ、ナスのアコーデオンなども良かったですが、何よりお父さんのくねくねダンスは秀逸でした。

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