KAG48 ノ Oedipus Tyrannus [公演終了いたしました、ご来場くださった皆様、どうもありがとうございました!]〈静岡版の動画および舞台写真公開中です〉 公演情報 KAG48 ノ Oedipus Tyrannus [公演終了いたしました、ご来場くださった皆様、どうもありがとうございました!]〈静岡版の動画および舞台写真公開中です〉」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 演出ノートの
    頑張れオイディプス! に共感。

  • 満足度★★★★

    リング
    相変わらずの面白さ!誰もが想像していた情景を簡単に覆しプロレス技から入るオイディプス王の物語。さあよってらっしゃい、みてらっしゃい!笑


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    能のようなセリフ回しは相変わらず健在。それにしても前島謙一のなんと素敵な肉体美よ。しかもアニメに登場するような信長のような髪型も超イケメンさを強調し、ワタクシ、ノックアウトを喰らう。プロレスだけに・・。

    独特なセリフで始る舞台は大真面目にセリフを吐きながら、見せてる光景はリングで戦うプロレスで、そのギャップがなんとも可笑しい。これってコメディじゃあないの?なんつって喜びながら前のめりになって観ていたけれど、やっぱりコメディの要素が強い。笑

    四角いコーナーに張ったチューブは意外にもよくよく計算された張り具合で、なんやら罰ゲームのようにチューブでバチン!!とシバかれる光景にこれまた笑いが起きるのだ。あくまでもリングの中で苦悩しリングの中で己の運命を呪うオイディプス王の物語は結局薬局、戯曲の中のオイディプス王と上手くリンクして精神の開放すら出来なかったオイディプス王の世界感を表現していた。

    KAG48の公演は突出した美術、演出の面白さが見ものだ。この劇団のこういった感覚が好きな人には堪らない舞台なのだ。次回は「悪霊島」をやるという。これも観たい。
  • 満足度★★★

    リングの中のオイディプス
    一般的なギリシャ悲劇の静的なイメージとは異なる、激しい身体表現を伴った演出によるエネルギッシュな迫力のある50分弱の作品でした。

    劇場に入ると舞台中央に4本のコーナーポストがあり、奥の壁の手前には揃いの青いトレーニングウェアを着た4人が立っていて、開演時刻になるとそれぞれが腕立てや腹筋などのトレーニングを始めるという、『オイディプス王』の物語を演じる気配がない始まり方でしたが、数分して台詞が始まると古典的な抑揚と拍節感を伴った様式的な台詞回しで、視覚と聴覚のギャップが刺激的で面白かったです。
    途中からは舞台後方に吊り下げられていた青いゴムチューブをコーナーポストや役者の身体に絡みあわせて、オイディプスとイオカステの呪われた関係や、運命の檻に囚われた状況を視覚的に巧みに表現していました。クライマックスのイオカステの首吊りの場面は表現されていたのに、オイディプスが自身の眼を突き刺す場面が表現されなかったのが残念でした。

    オイディプスを演じた前島謙一さんが大きい声でも喋っても耳障りにならないしっかりとした発声とメリハリのある台詞回しで良かったです。変に小難しくせず、テキストはほぼそのまま用い、身体表現にリアリティ―が感じられる等身大的な演出が気持良かったです。照明と音響のタイミングやバランスが甘い所があったのがもったいなかったです。

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