材料アリストパネース 公演情報 材料アリストパネース」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    現在の状況に絶妙に重なる部分
    ギリシャ喜劇アリストパネスの《アカルナイの人々》《女の平和》《雲》の三篇を構成。駐留米軍厚木基地と渋谷ナイキ公園を舞台にしたフェイクインタービューを挿入。_《アカルナイの人々》の、個人でスパルタと和平条約を結ぶ農民・商人を「山田零」さん(錦鯉タッタ)。《雲》の借金で首が回らなくなった男を「熊本賢治郎」さん(解体社)が演じる。元「早稲田小劇場」の「杉浦千鶴子」さん構成・演出。

    ネタバレBOX

    --《アカルナイの人々》:ペルシャ戦役勝利後の、アテネ、スパルタなどの「デロス同盟」内紛時代を描く。戦争のきっかけは娼婦の拉致事件だった。アテネと最寄の港湾の間に、城壁に挟まれた「難民キャンプ」が30年間存在していた。そのキャンプ中で暮らす元農民のお話。...ずれながらも現在の状況に絶妙に重なる部分があって感心。_《雲》:カルト教団ソクラテスのグループに入って、借金を踏み倒す弁舌を学びたい男。馬鹿息子をソクラテスの塾にいれる。帰ってきた息子は親を殴るようになっていた、というお話。_途中で流れる音声。ギリシャ喜劇は共同体そのものを描く対象にした。ギリシャ悲劇は大きな状況を描いた。_役名をプラカードに書いて首からぶらさげる、お客を向いて台詞を言うなど、演技面はスカスカしているが、これはこれでいい。美学的な演技はもういいんでないかい。うるさいよ。

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