幸福の甘き香り リターンズ 水木しげる著 『 ねずみ男の冒険 』より 公演情報 幸福の甘き香り リターンズ 水木しげる著 『 ねずみ男の冒険 』より」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 少し雑
    なくらいノビノビとやっていた印象。「U-ru ウル 森に眠る記憶」のときの大仰さとは正反対かな。シンプルな服装が、かえって役者それぞれの個性と訓練された肉体を輝かせていたといっては大げさだろうか。長時間になれば華が足りないような印象になるのかもしれないけれど、30分の中に程よく演劇的楽しさを盛り込んである演目でした。個人的には、いろいろな点で(時間とか…)「U-ru」とこの作品の中間ぐらいが好みですが(笑)。

    ネタバレBOX

    赤い紙の使い方や、目カツラ(?)がとても彩りになっていた。グレーのTシャツ1枚でも、中身次第で、ときに力強く、ときにセクシーに、とても厚みのある印象を与えてくれるのだなと思った。
  • 満足度★★★

    30分公演はやはりもの足りない
    「ねずみ男」というタイトルから「ゲゲゲの鬼太郎」バージョンなのかなと勝手に思い込んでいたら違った。幸福を追い求める人たちのお話。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は夢を売り歩いている男から夢を買おうとした者が、その夢とやらはどういったものなのか?と発したことから始る物語。

    誰でも人間は幸福を追い求めるが、それは現時点で現況に満足していないという証でもある。ここで登場する女性グループは「婚活クラブ」と称してグループで結婚相談所にやってくる。単体ではなく団体でこうして婚活すること事態が既に本気ではなく遊びの延長のようなものなのだが女性の中に混じって男性が一人居るのは、まるで白鳥に混じった黒い鳥に思えた。苦笑!

    彼女らは結婚生活に夢を追い求め、それがとっても難しいものなのだと気が付き、追いつめられると、ひとは夢でもいいから光をどこかに求めたくなるものだ。その光が結婚相談所なのだが、彼女らは禿げた男性は嫌、役者は金がないからダメ・・・となんだかんだ嫌って振り分けているうちにとうとう誰も居なくなったという結果になる。

    劇中、宇貫の狂言が観られたのはお得な感覚になる。もしかしたら狂言が本職なのだろうか?発声の仕方と動きは流石に素晴らしい。

    終盤「幸せの色は見えましたか?」で終わらせるが、公演時間30分ではやはりもの足りない。演劇コンクールという企画の30分枠なので仕方がないが、きょうび、高校演劇コンクールでも上演時間は60分だ。そのくらいは必要だし、そうでないと観客は満足できないのではなかろうか。



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