夜も昼も -Night and Day- 公演情報 夜も昼も -Night and Day-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★

    他人事ではない!
    昼も夜も仕事をしたり活動したりして病気になったりして・・・。これは他人事ではない。

    そんな中、要所要所に笑いを入れての話しでした。

    それは会話だったり、
    意外な設定があきらかになったからだったりと。

    ゲイ役だったり、嫌な女の役だったり、皆さん演技上手い!

    見習わなければ!

  • 満足度★★★★

    みた
    蛙というモチーフをいかしきれていなかったり、終盤の引っ張りが長かったり、残念なことがいくつかあった。
    でもなんだか好き。
    役者の細かい仕草とか表情とか。
    それにいろいろ笑ってしまった。
    笑える自分は、まだどうにかやっていけそうだと思った。

  • 満足度★★★★★

    なんだか遅くなってしまいました。
    すごく良かったです。
    はっきりと覚えています。

    その良さをどう伝えたら良いのかあれやこれや考えていたらいつの間にやら時が経っていました。

    いやまぁそんな話どうでもいいでしょうけど。
    なにしろ良かったんです。

    ネタバレBOX

    主役の方、三十路感たっぷりでまさに適役でしたね。

    主役の彼女が他の男と結婚すると決めたところはドキっとしました。僕にもそんな経験ありますから。別に夢を追ってる訳じゃないですけど、なんとなくタイミングを逃してしまうことってありますよね。

    ところで僕の席の前方に少々髪の薄い方や、少々どころじゃなく髪の薄い方なんかがいまして、そんなところに芝居の内容がハゲを扱うお話で、なんだかドキドキしていましたが、見たところ彼らも大いに笑いながら観劇していたようなのでなんだかホッとしました。

    そういうのって難しいですよね。
  • 満足度★★★★

    その時間を描きだす力
    観ているときにはややラフな感じがするにも関わらず
    終演時に残る感覚がとても確か。

    表層的な事象の肌触りが
    その重なりが崩れるなかで醸し出される感覚を
    しっかりと浮かび上がらせて。

    観終わってからじわっと降りてくるものがありました

    ネタバレBOX

    寓意的な表現の使い方が
    作品に風通しを作って
    物語の質感を柔らかく作りあげていきます。

    ふたつの場面が
    ミルフィーユのように重ねられることで
    生きていく人々の広がりと個性が
    しなやかに醸し出されて・・。
    劇団の雰囲気にしても、会社の有りようにしても
    浸りきっていた雰囲気や空気が失われていく感覚は
    ゆるく崩れるようにやってくる。
    そのゆっくりと溢れだして瓦解していくものの
    質感に息をのむ。

    下世話だったり、生々しかったり、
    ときにはなにか痛く滑稽だったり・・・。
    都会のさまざまな側面を見せたり・・・。
    それぞれのエピソードを素直に追っていくうちに、
    むしろ突き抜けることなく、
    どこか取り残されたような想いが
    汐の引いた砂浜の貝殻のように残るのです。

    志をもって上京したとしても
    結局は突き抜けることなく、埋もれて、
    その時々を場当たり的に過ごしてしまった10年の質感が
    終演時にはしっかりと観る側に置かれていて。

    田んぼで鳴く蛙たちや
    飼われていて逃げ出した蛙の姿が
    すっと物語の質感に重なります。

    役者たちのお芝居には
    線の太さが担保されていて、
    ここ一番の腰の入ったお芝居も生きる。

    時が満ち、
    やがて腕からこぼれおちていく・・・。
    どこかあやふやで掴みどころのない時間を
    くっきりと描き出す
    作り手の力に囚われてしまいました
  • 満足度★★★★

    ベタな内容だけど
    自分でも意外なほど素直に受け入れて楽しめました。一人一人の登場人物の持つストーリーにきっちり引き込まれたんです。みんなのバックグラウンドに興味をもてたし、もっと知りたいと思えた。それを思うと若干主人公の引きは弱かったかもしれないけど、群像劇としての見応えは十分でした。

    ネタバレBOX

    俳優さんも観た事ない方が結構いましたがみんなお上手で。一人二役も違和感なくしかも十分見分けられて、おもしろかったです。

    人物造形が確かな上、それぞれが生きるコールセンターや劇団がリアルに思えたから集中できたのかな。
  • うぬぬ苦手
    椎名林檎つかうのはあかんと思う。

  • 満足度★★★

    東京・・・
    客入れの音楽チョイスでこの劇団苦手かもと思っていたら案の定。
    時間の長さの割に、含みを予感させないでただ拡散していくだけの脇道が多く残されていった様子があり、ことばもキャラクターも展開も、古さすら感じる数多のベタなもののコピペの域から出ているとは思えずに、結局何がしたいのかよくわからないままに、気がついたら終わっていたという感覚。

  • 満足度★★★★

    W配役がテーマを象徴
    初見です。あらすじにある「地方出身者から見た東京を描く、青年&中年青春群像劇」から思い浮かべた印象とは異なっていましたが、作風にとても好感が持てました。
    もともと劇団ものが好きなのですが、なかなかいいと思う作品に当たりません。昨年、最悪の劇団ものコメディーに出合い、拷問のような2時間20分を経験してからはトラウマになっていましたが、これはそのトラウマを忘れさせてくれました。1時間50分、まったく長さを感じなかった。
    青春が描かれているけれど気恥ずかしくならないし、もちろん自己チュウの要素も無い。けっこう笑えたけど、わざとらしい笑いではなく、人物描写の中で笑えるのがよかった。焦点を絞りきれていないとのご意見もありますが、私はW配役でテーマを巧く生かし、無駄も少なかったと思います。焦点を絞ればもっと締まった作品になりそうで、実は逆にテーマがかすみ、妙味も失われる気がするのです。今後も観てみたい劇団です。

    ネタバレBOX

    俳優たちが扮した蛙の合唱で始まるのが意表をつかれた。主人公の青年長岡(青木柳葉魚)が世間の狭い田舎を飛び出し、上京。大学へは進まず、働きながら「まほろば」という劇団で活動を続けている。アルバイトの職場である通販の育毛剤メーカー、ネイチャーカンパニーのコールセンターと、劇団の人間模様が交互に描かれ、興味深い。主人公長岡の青木を除いて、俳優はそれぞれ2役を演じている。特に青木岳美と、藤原よしこはまったく違う印象の役で楽しませてもらった。青木はエキセントリックな劇団女優として、アングラ劇の台詞のようなタンカを切って、劇団を去るが、そのステレオタイプな雰囲気が後輩女優に地位を奪われる説得力にもなっている。反面、知的で落ち着いた副センター長・佐竹役にも、抑えた演技の内にも存在感が光る。藤原は長岡のしっかりものの恋人と、オペレーターのベテラン教育係を鮮やかに演じ分ける。
    劇団の場面では、古川(石田けんいち)が、他劇団で男4人芝居の中の重要な一役での客演が決まったので本公演を降りたいと訴える。チャンスの掴めない劇団員にとって、この客演がどんなに大きなチャンスかと思うと胸を打たれた。石田はコールセンターではゲイの青年古田丈治で、こちらもなかなかけなげな感じが良く出ていた。丈治の相手であるセンターのリーダー中島勉を演じるにわつとむは、リーダーとしての頼もしさと、丈治の話を聞くときの優しい表情、一人の人間の二面性をきめ細かく表現していた。石田と中島の場面はちょっとフライングステージの芝居を思わせる。
    長岡は夜も昼も職場と劇団を往復しながら懸命に生きているのに、自分を見失いかけ、恋人にも去られてしまう。過労から勤務中の居眠りも頻繁だが、「夜も昼も余裕のない」生活の中で、彼には、劇団でも職場でも、そこにいる人間がまったく違う人たちであるにもかかわらず、渾然一体と見えているのではないだろうか。彼自身、生活に焦点を絞りきれていないことが、この芝居のテーマであり、W配役はそれをうまく表現しているようで感心した。 
    社長が飼っている8匹の食用ヒキガエルの世話を命じられていた恵(辻久三)との引継ぎの会話の中で、「井の中の蛙」という言葉が出てくるが、長岡は恵の結婚指輪にも気づかなかったのだ。職場の人間模様を詳しく描くことで、長岡は部外者という位置を印象付け、劇団のことが表層的であるのもあえて狙ったように感じる。長岡は「毎日顔も知らないハゲと会話して、劇団の稽古して」という不満ばかりで、人間をよく見ていないのだ。恵がメグミと名づけた蛙が排気口をつたって逃げ出すが、最後は職場を辞める古田が佐竹と協力し、パレードに着たドレスと同じ虹色のパラシュートをつけて、蛙たちを屋上から逃がしてしまう。
    蛙に始まり、蛙に終わる。そして、リストラを受けて恵は司法試験をあきらめ、故郷に帰ると長岡に告げる。主人公の長岡の今後は?と思ってしまうが、「夜も昼も」の生活に答えを出すのはこれからなのだろう。
    一点だけ気になったのは、長岡の恋人・藤原よしこが長岡に三行半を突きつける場面、藤原の熱演はよしとして、音響の具合か、声が大きく割れ鐘のように響き、耳が痛かったこと。



  • 満足度★★★★

    リアルな風景と妄想の混雑!笑
    好みの作風だ。どうやら脚本家自身の自虐ネタらしいと感じさせる作風だからだ。しかし実際はどうかは知らない。むしろ知らなくてもいいのだ。台本を舞台に乗せた時点で一つの物語としてポジションが確立され、ワタクシたちを楽しませてくれれば、何でもOKなのだ。
    物語は主人公、長岡義人の幼少のころから始まる。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    義人はちっさなころ、よくカエルを苛めていた。育った家庭環境がちょっと複雑で、じいちゃんに育てられた義人は高校を卒業した後、母親が居ない隙を狙って家出した。後年、じいちゃんが死んで母親からは勘当するとの手紙が届いた。

    東京に来たものの、義人は何をやってもなんだか中途半端で、劇団まほろばの座長を務めながらもパッとしない毎日の生活のために「ネイチャーカンパニー」のオペレーターのバイトをしている。「ネイチャーカンパニー」は増毛の為のケア製品を売る会社だ。

    働くシフトを組むのに夜も昼も朝ちょっと寝て昼も夜も・・・とこなしてるうちに自分でも寝てるのか起きてるのか境がなくなり働いていても睡魔に襲われる。どこでも寝てしまう。

    この時点でこの物語が妄想の世界を描写してるのか、はたまた現実なのか、観ているコッチも妄想と現実の境がなくなり幻想的でさえある。笑
    舞台を二階建てに見せて、物語を上下で進行させる部分は解りやすくて素敵だ。

    物語は。「ネイチャーカンパニー」と「劇団まほろば」での情景と交差させながら雑多な人間関係を描く。なかでも座付作家や劇団員が劇団を離れ、やむなく劇団自体が消滅していくさまは、劇団を運営する者の悩みどころだろうと思う。リアルな描写だ。しかし、決して陰鬱な情景ではなく、失笑!な視点で魅せるところは流石だ。カンパニー内の情景も可笑しい!

    更に長年付き合っていた彼女に「結婚が決まったから。」と振られ、泣きっ面に蜂の状態の義人だったが、それでも、彼女に振られるような人生を送ってきたことだけは確かだ。彼女の別れる理由が「優先順位」と主張していたけれど、この「優先順位」は義人がいつも彼女を二の次にして他を優先させてたことに起因する。

    どうやら男女の仲というのは傍にいれば居るほど、そして長くいれば居るほど、相手をぞんざいに扱ってしまうのかもしれない。身勝手だけれど、義人は彼女を母親としてのポジションに置いてしまっていたのだ。

    一方、職場では社長の趣味で育てているカエルの世話を頼まれ、「いったい自分は何をやってるんだろうか?東京には何かある!と期待に胸膨らませて上京したのに・・。」と今更ながらに考えてしまう。それでも、弁護士を目指し挫折し帰郷することになった先輩の恵圭一は「今、思うとね東京に来た意味はあったよ。長い年月がかかったけれど、やっと宮崎に帰る決心がついた。」と言う。

    物語はそれぞれの生きざまを織り込みながら社長が飼っていた8匹のヒキガエルをパラシュートと一緒に屋上から放つシーンで終わる。ちゃーんと行きたい所へ行くんだよ。と義人がつぶやきながら・・。

    現役者たちがこの物語を観るとジーーン!!としちゃうのではないかと思う。そういう物語だ。やれるだけやってダメだったら帰ればいいと思う。30歳が人生の節目だろうけれど、好きなことをする為に生きる人生もいいではないか。と心からそう思う。



  • 満足度★★★

    ちょっとの違和感?
    文月堂、つまり三谷さんの作風が替わった!?  幕明けからなんとなく違和感を覚えてしまった。今までの文月堂(といっても「長男」、「喫茶久瀬」しか観てないけど)はもっと最初から最後まで舞台を楽しめた。しかし、今回は他の劇団を見ているようで居心地が悪く感じた。これは文月堂のテイストじゃないだろう、と。「三谷さんは自虐的なホンを書いている」んじゃなかろうか、というストーリー展開もちょっと残念。マンネリがいいとは思わないけど、定番の強みっていうのもあり、だと思う。神馬さんと青木さんの役どころで救われた部分もあるかなぁ。

  • 満足度★★★

    もしかして~
    ほんの少し自伝的なストーリーでしょうか?観ていて長岡と南が三谷さんと重なるのは気のせいでしょうか?

  • 満足度★★★★

    かなりリアルだったり?する??
    青木岳美さんは確かに凄かった・・・。あるシーンで拍手あったよ。

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