アンゲーテッドコミュニティ 公演情報 アンゲーテッドコミュニティ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
21-33件 / 33件中
  • 満足度★★★★★

    すごく気になる
    まず視覚的におもしろく、小難しい話なのに、次はどうなるのだろうとずっと釘づけでした。
    そして脚本がとてもよくできていて(ちょっとくさいのだけど笑)、これだけの登場人物がいるのに、一人ひとり印象的でした。

    出番は少ないけど存在感のある人が多く、中でもやはり小林さん・小野さんは丁寧で奥深く、江見さんはただただ面白く、さすがと思いました。尾倉さん・西尾さんも妙に気になる。拙い人もいたけれど、贅沢な顔ぶれでそれだけでも楽しかったです。

    基本的には作品自体に力があってすごくおもしろかった!
    もっともっと厚みを増していってほしいです。

  • 満足度★★★★

    構成の妙味
    飽きさせない展開と工夫された転換で
    最後まで観客をひきつける。
    今日的なテーマも◎。
    役者の間に力量のばらつきがみられたのはもったいなかった。

  • 2時間ドラマの代役リハーサル並み
    なかなか評判高いと伺い、楽しみに、観劇にまいりましたが、何だか、これで、チケット代取るのはどうかと思うような、まるで、学生劇団の延長レベルの役者陣の演技に、心底がっかりしました。

    刑事だとか、幼少時のトラウマを抱えている女性とか、それでなくても、高水準の演技力、表現力を必要とする役がたくさん登場するにも関わらず、その役の人生を、見せて下さる役者さんが皆無でした。
    何だか、演技派役者さんが、忙しくて、リハーサルに間に合わず、素人のマネージャーとか、それ専門の、立ち位置決めのための代役さんで、ランスルーしてるドラマシーンかと思うくらい。

    脚本で、作者が書こうとしているテーマは、興味深いし、もっと推敲して発表すれば、戯曲賞とかの対象にもなり得るレベルかもとは思いましたが、如何せん、演出力と役者力が、足りませんでした。

    この舞台、無料公演なら、脚本と装置に☆二つといったところですが、3千円も払ったので、評価外です。
    ピストルとかの小道具が一番リアルで、役者さん達の演技より、遥かに迫真的だったのが、皮肉に思えました。

    ネタバレBOX

    セットの工夫には、感心したものの、ちょっとあれこれ動きすぎて、観ている方も疲れました。
    冒頭シーンの意味がしばらくわかりませんでしたが、どうやら、主要人物達の幼少時の場面だったようです。でも、大人になってからの彼らと、演技表現が全く変わらないので、とてもそんなシーンとは思えませんでした。
    きっと、皆さん、演技の勉強とかなさったことのない方ばかりなんでしょう。
    特に、刑事3人の演技がお粗末でした。
    養成所やワークショップ等で、演技鍛錬をしていない役者さんをキャスティングするなら、その職業が染み付いた演技なんて、そう易々とはできないのですから、作者としても、そういう難役を舞台に登場させてはいけないのではと思いました。
  • 満足度★★★★

    良かったです
    まず舞台が目を引きました。
    二階建ての造りで、パネルの移動によって空間を分けていて「凝ってるなあ・・・」と感心してしまいました。二階部分を下から見上げるような見せ方は新鮮だと感じました(前の方に座ったのでちょっと首が痛くなりかけたが)。

    映像効果がふんだんに使われており、ドキュメンタリー風の芝居の作り方と相まって映像っぽい演劇という印象を受けました。ちょっと映像効果に頼りすぎかな、という気もしましたが楽しめたのでよかった。

    音響・照明ともに主張しすぎずソツなくこなしてる感じがして気持ちよかったです。

    近くで見たんですがなぜか(演出がそうなっている?)舞台が遠く感じられました。役者さんは素敵な人たちぞろいなのでちょっともったいない気もしますね・・・。


    ちょっと考えさせられる新鮮な芝居を見たい方にはおすすめです。

    ネタバレBOX

    セキュリティとプライバシーの問題、監視化が進む社会への危機感。
    自由を犠牲にして安全と安心を得るか、またはその逆か。
    それらは地域や隣人、家族との関係が希薄化している現代社会において、今後ますます大きな問題となっていくだろう。
    まずはじめにそういった問題提起を強く受け取った。

    おとなになったかつての子供たちは、昔の誘拐事件について罪悪感を抱き罪を償い続けている。そして被害者であるかつての少女も、同じように罪悪感を抱き償いをしているように見えた。それは犯人、というよりはむしろ障害を抱えた「おにいちゃん」へのものだろうか?おそらくそれだけではなくもっと大きな何か――家族や社会などにも及ぶのではないだろうか。
    だからこそ彼女は子供たちをゲートの外に連れ出す…。
    そして「おにいちゃん」もまたどこかで罪にさいなまれ償いを続けているのだろう。

    かつて罪を犯した者は二度と元には戻れない。しかし犯罪者とは何か?
    法に触れてもばれなければ、裁かれなければ「犯罪者」ではないのか。
    それは違う。
    この物語では皆が皆、罪悪感を持ち、償いを行っている。そういった意味では皆が「犯罪者」で「前科持ち」で「善良な市民」である。

    人間はそもそもそういった危うい領域を生きていくものなのだろう。だとするとゲーテッドコミュニティや監視網はより多くの「犯罪者」を作りだしていくことになるのかもしれない。

    一見自由を手に入れたかのように見えた二人の刑事も、真の意味では未だゲーテッドコミュニティに生きている気がしてならない。
    逆にいえば本当に意味での「アンゲーテッドコミュニティ」などは存在しえないのかもしれない。むしろそれを求めていくことが生きるということなのだろうか・・・などと考えてしまう。


    この物語は単なる問題提起や社会問題ネタの芝居ではなく、実在する「ゲーテッドコミュニティ」を象徴化することで人間の生きざまに対して挑戦しているように思えた。

    これからもどうか素敵な作品を作り続けていってほしいです。
  • 満足度★★★★

    安心
    あれ、終わってしまった。消化不良。でも好き。
    心の傷ありつつも、それぞれの方法でどうにか消化しようとしている様子が痛々しいけれどドロドロしていなくて気持ち的には満足でした。
    時間あれば公演終盤ごろまたみなおしてもいいかもと思うくらい最近では珍しい作品でした。

    客演陣が豪華。とくに何かありげなお母さんとコンビニ店長に注目してしまいました。双数姉妹の小林さんがよい味を出していました。この役すごい似合う。

    ネタバレBOX

    セットどうなっているんでしょう。
    若干ズレて後ろを人が通ったときみえたのと上を歩くときミシミシいうのが若干気になりましたけれどもステキでした。

    ファミマの制服は本物??
  • 満足度★★

    これではまだ浅い。
    まず全体を通して緊張感が芝居上に感じられず、物語の深い部分が見えてこない。
    これは演者同士のアンサンブルが弱いのが原因か。

    登場人物が皆自分の都合だけで行動しているので、あまりキャラクターに共感が持てなかった。

    舞台の見せ方は斬新で巧いなと感じたが、それに頼りすぎて場面が変わりすぎな面も否めない。

    物語に、そして人物にもう少し筋がほしかった。

    ネタバレBOX

    詳しい感想、意見、苦言などは当ブログにて


    new stage21~劇評ブログ~

    http://blog.m.livedoor.jp/new_stage21/?sso=729dc57b416040dd25693aee189285302622c1e7
  • 満足度★★★★

    考えさせられた。
    題材やストーリーの展開は面白かった。場面転換も非常にテンポがあって良かったし。登場人物はみな過去に犯罪を犯してしまった人や、過去の罪悪感など心に傷を負った人たち。前科を持った人たちがその後、社会の逆風の中でどんな生活を送ることになるのか。いままであまり関心を持たなかった題材だけに考えさられた。

    ネタバレBOX

    ただ、ストーリーの展開やテンポを重視したためなのか、登場人物たちの内面があまり描かれていなかったというか人物描写が薄く感じてしまった(リストカットのシーンとか特に)。

    中野で上演したのも意味があったのかなぁ。
  • 満足度★★★★

    近未来の社会派告発物!!
    スピーディな展開と個性的な登場人物で楽しませ、社会問題を扱うとともに人々の生き方をも問う作品でした!

    ネタバレBOX

    業務拡大のために犯罪経験者を住民に知らせ不安を煽る警察OBの天下り企業。情報漏洩と天下り問題があり、身内による摘発の限界を示す近未来社会派告発物でした!!

    セキュリティに守られた町も息苦しく、脱出を手助けする地下組織があるというのも凄い!

    監視カメラの位置を知り尽くし写らないようにしていた犯人(?)…、気付いた方も偉いけど、いつも写らないというのでは逆に目立ってしまいますよね。

    可動式の扉と壁が左右に動くことで場所が変わり、部屋の外にも内にもなり、上段と下段の別々のシーンも階段を使って一体化して地下室になったりと、舞台の上下左右をスピーディに使い、役者さんもスムーズに移動していました!
  • 満足度★★★

    面白かったけれど
    チラシを見て想像していたのとは違う方向にストーリーが転がって行きました。
    全体的に緊張感は無くミステリーという感じはあまりしませんでした。面白かったけれど、ちょっと残念。

    ネタバレBOX

    過去に起こった事件についてもう少し掘り下げて欲しかった。登場人物も、キャラクターは濃いのですが薄っぺらい。
    スライドするセットはとても良かったのですが二階建てのセットのせいか圧迫感もあって狭苦しい感じがしました。
  • 満足度★★★★★

    豪華客演陣の競演に感激!
     いつもながらの硬派な社会派ドラマに誘拐ドラマのサスペンス的要素を加えて、最後まで緊張感を持って見せてくれる。北京蝶々は見終わった後に、問題意識を持たせてくれる数少ない劇団。今回も色々なことを考えさせられた。

     笑うシーンもほどんとないが、それでも長さを感じさせないのは役者の上手さか。各劇団から個性派の役者を揃えて、オールスター興業のような雰囲気。それぞれ魅力的だったが、江見昭嘉(MCR)、北川大輔(カムヰヤッセン)、が印象に残った。北京蝶々の中では森田祐吏がなかなかよかった。

     舞台装置の使い方がうまく、シーン転換がお見事だった。

  • 満足度★★★

    予想外のストーリー
    予想していたのとは全く違うストーリー展開だった。まあ、これはこれで有りでしょう。狭い舞台空間を上手に使っているセットも見所のひとつ。

    ネタバレBOX

    近未来の監視社会の話かと思っていたのですが、全く違っていました。
    実際は失踪した子供を捜すミステリー仕立てのストーリー。
    過去の失踪と現在の失踪劇を二重写しにして謎に迫って行きます。

    普通に面白く観たのですが
    登場人物が多すぎたのか、全体的に薄い感じ。
    もうちょっと整理して深く踏み込んで欲しかったと思います。
    せっかくの役者さんが勿体無いような・・・。
    ミステリーとしてのインパクトも今ひとつかな~。
    初日の所為か、若干堅さが見られたような気もしました。

    結構辛口になってしまいましたが、次回作も期待しています。
  • 満足度★★★

    セミ・ドキュメンタリー・タッチ?
    事前情報から勝手に近未来的なイメージを抱いていたが、モロに現代日本そのもので、今まで観てきた中では一番身近でセミ・ドキュメンタリー・タッチの描き方にリアリティをに感じる。
    また、下段のスライド式部分の開閉及びスライドのさせ方と可動式階段により様々な場所を表現する装置のアイデアもイイ。

  • 満足度★★★

    う~ん
    題材のわりに、さっぱり薄味な印象。
    各々トラウマありげなキャラクターたちの陰影乏しい。
    ミステリーではあるが緊迫感はなく、テンポ重視か。
    使い勝手よさそうな2階建て美術はなるほどな感じ。
    前3列は床がフラットで段差は椅子の高さのみ。
    観にくい人もいたんじゃないかなぁ。

    ネタバレBOX

    森田祐吏、刑事役はどうだろう。
    帯金ゆかり、存在感大も出番それなり。もっと観たかった。
    岡安慶子、やや一本調子が気になる。
    豪華な客演陣も見せ場少ない。
    北川大輔のひとり勝ちか。

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