幸せの歌をうたう犬ども【ご来場ありがとうございました!】 公演情報 幸せの歌をうたう犬ども【ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
21-29件 / 29件中
  • 満足度★★★

    枠組みはまとめましたね
    上手はないですが歌あり踊りありの
    若手中心の元気がある作品で、気楽に見た分楽しめました。
    (あ、パトライトはもっと早めに出した方が笑えたかも)
    宛てられ書きの制約の中で、宇宙人って万能ツールで物語を
    よく考えたなと思いましたが、宇宙にない「幸・不幸」の概念研究に
    なっているのでSTORYテーマーが若干思いので
    物語の結末としてのまとまりは、今一だったので★は3つまで
    でも、楽しい企画ではあるし作家さんも普段考えない作風が
    生まれるかもしれません、企画自体は別の作家・役者でやっても
    いいと思います、2000円と安いし、ただ身内の笑は少々冷めますが
    谷さんだから、ここまで出来たのかなとも思いますね
    詳しくはTBにて・・・

  • 満足度★★★

    しあわせのかたち
    話題の谷賢一の舞台を一度、見たいと思っての観劇。
    劇団外の公演だったからだろう、劇評等で知る人物の舞台とは思えぬ作風であった。
    正直にいうと肩すかしをくらった感じであった。

    「不幸」という感覚を理解できない宇宙人が、人間の不幸を宇宙人が考える幸せに書き換えたら、そこには真の幸せはあるのかといったことが主題として描かれる。しあわせのかたちとは何か。宇宙人にはもちろんできないが、同じ人間同士でも理解しあうことが困難であるなどと。
    SFの設定を用いて、前半のお祭り騒ぎを思わせるハイテンション・ナンセンスな筋書きで進行し、後半はぐっと引き締まり、テーマを浮かび上がらせる。
    全体としてはナンセンスコメディーなのか、シリアスなのかどちらか一方の路線をより協調してもよかったのではないか。


    「当てられ書き」という極めて窮屈な環境の下での、劇作であることを考慮すれば、よくぞ、このようにまとめたと評価することもできよう。
    各劇団の主役級を集め、役者個々人の持ち味を十二分に引き出した演出はたいへんおもしろかったが、ストーリー重視派には少々つらい展開ではなかったか。
    谷の次回公演に大いに期待したい。


  • 満足度★★★★

    コメディかと思いきや
    かりそめの幸福感を表現した舞台だったりする。そのかりそめの幸福感は他人からみると、それって不幸じゃん。と思うのだけれど、本人にとっては昨日までの絶望を忘れる為には、そんなかりそめも、手段の一つなのだ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    谷が何とかまとめて1本の長編にした内容とは、大方こんな感じだ。

    ヒロインの妊娠している女は自殺をしようと高尾山に行った。イザ、自殺!なんて場面になんだか怪しい・・ってか滑稽な宇宙人9体が現れる。ヤツラは頭にカタツムリみたいな触覚を付けてグレーのスーツを身に纏っている。どこまでも怪しくて白黒はっきりしないグレーなヤツラだった。観ててもなんだかとっても弱そうなグレーの宇宙人は宇宙語をしゃべっていたが、ポケットからホンヤクコンニャクを取り出して女に伝える。「我々はどーしても理解出来ない。何故人間は常に不幸だと呟くのか。だからもっと研究しようと考えた。」なんつって、バカバカしいネタを披露する。この時点で、ワタクシ、「いあいあ、ワタクシのほうが君たちを理解できないなー。」とひとりごちた。

    で、宇宙人らは地球人を幸せにしてやろうと、不幸がってる登場人物の電波をキャッチすると記憶を無くしちゃう。自殺しようとした女は昨日までの過去をすっかり忘れてしまい、そんな女を好きになって苦悩していた男も、宇宙人の勝手なおせっかいで記憶喪失になる。記憶喪失の女が通っていた喫茶店の女主人は恋人の浮気癖や暴力に悩んでいたが、そんな貞操観念をも宇宙人は消し去って、人類みな兄弟!じゃあないけれど、ゲイだろうと愛人だろうと、おかまいなしにセックスOK!あなたが楽しければ私は幸せ!なんつって考えに変わってしまう。

    ただ一人、現状に置かれた自分を幸せだ、と語っていた「ハイテンションロック歌手」のみがまともな精神で歌を歌い上げて終盤を迎える、という筋。山本真由美の歌唱力が素晴らしい。ちょっとハスキーがかった声が素敵だ。
    この物語は観客を選ぶと思う。そもそも役者のやりたい役を繋ぎ合せて本を作っただけに物語に深みはない。だから、ただ単に楽しい企画と楽しめるか、谷の公演だから期待してたのに・・。と期待を裏切られるかのどちらかだ。ワタクシは?っていうと、どうせならコメディのみで突っ走って欲しかった。谷のコメディなんて前代未聞なのだから・・。

  • 201002021400GP
    201002021400GP@タイニイアリス

  • 満足度★★★

    二度と見られないかもしれない芝居。
     落語に三題噺というのがある。客席から三つのお題を出してもらって、そのお題を元にひとつの話を作るという企画である。それをもじると、今回の公演は十題噺。十人の役者のわがままな希望を聞いて、見事にひとつの芝居を作ったというところにまず意義がある。

     そして、その結果、それぞれが今までの舞台では見せなかったような新鮮な役どころを思い入れたっぷりに演じてくれた。それが何よりの収穫。そして、したたかな演出家の谷賢一は、今回の公演、お遊びのようなふりをしながら、さまざまな実験や仕掛けを用意している。

     ここで繰り広げられたことは、役者にとっても谷賢一自身にとってもこれからすごく役立つことだろう。

    ネタバレBOX

     個人的にははじけた鈴木麻美が観られたことで満足。そして藤尾姦太郎が犬と串とはひと味違い、切ない男の芝居を哀しく切なくしっとりと演じていた。これも大収穫だ。

     それにしても登場人物、それぞれに見せ場がある。それを作っただけでも谷賢一はすごい
  • 満足度★★★

    ようやく観劇。
    話題の劇団で、『観たい』もとても多く期待をしていたのですが。
    おいてけぼりな印象を受けてしまった。

    当てられ書き、とても難しいと思いました。
    お祭りだと思えばそうでしたが、一定の観劇層が盛り上がっている感じ。

  • ひきだしの中から犬
    「人間、いざという時に本質が出る」っていうことと一緒で、登場人物の設定の仕方、という戯曲を書く上でかなり重要度の高い部分で無茶ぶりされた分、逆に、各登場人物のキャラクターに作者本人のパーソナリティがより色濃く投影されているように見える瞬間があったように思う。
    ・・なーんて、こんな堅いコメントよせる芝居じゃないんだけど。
    屋号とか、もしかけてもいいなら、かけてみたらいいと思うよ。お祭りだし。
    ワンワン!

    ネタバレBOX

    作者に、えらい博愛の精神を感じた。
    たとえば、「犬の役やりたい」って言われても、「じゃ、どう見ても女子高生なんだけど、実は犬って役ね。」とか、作者の狙うプロットに寄せて、もっとエゴイスティックにキャラクター設定を解釈することは可能だと思う。
    でも、今回はできるだけ子供が感じるようなまんまのイメージ。
    犬の役なら、しっぽとお耳があってはふはふ言ってる。まんま犬。
    つまり、俳優の欲望を最優先しているのは、勇気があるし博愛精神ってゆうか優しいなぁと思う。
    自分だったら、作戦を考える時に、きっともっとエゴイスティックに、自分のプロットに寄せてしまうんだろうなぁ・・弱いからなぁ、って思ったりした。
  • 満足度★★★★

    観てきた
    激バカ。

  • 満足度★★★★★

    何とかまとめて
    説明に「作家(谷)がその俳優の役指定に従い、何とかまとめて」とありますが、「何とか」まとめる方法が全くの予想外かつ面白くてどツボにはまりました。イマジネーションが刺激されまくりの作品です。

    ネタバレBOX

    キーワードはこのあたりに?:『ホワイト・アルバム』『追憶のハイウェイ61』『血の轍』『新しい夜明け』

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