『太鼓』 公演情報 『太鼓』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-6件 / 6件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    臨場感があり良かったのですが、設定を考えると声の大きさが少し気になってしまいました。
    音響が効果的で印象に残りました

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     必見、華5つ☆。劇団創立50周年に記念公演第1段に相応しい素晴らしい舞台。急に依頼された雑誌原稿やら、研究会があってバタバタしているので追記後送。先ずその緊迫感だけネタバレに記しておく。事実に基づいた資料を丹念に調べ、鬼界に入られた方が既に多い為数こそ多くは無いものの取材もして、1次情報と正確だと信じられている資料との突き合わせもしっかりなさっていると考える。日米の戦争の実質のみならず戦争の本質を見事に描いた傑作である。(追記9.28 午前2時)

    ネタバレBOX

     物語設定は敵軍と対峙する最前線の窪地、敵軍は物量共に圧倒的に勝る。然し友軍主力部隊は中央の凹部を両側から挟むような岡に陣を構え地勢的には有利である。主たる登場人物は古年兵(軍曹)と18歳にあと2週間でなる初年兵である。月の出て居ない夜1m先も見えない状況で軍曹は新兵に訊ねる。歳は? 兵隊になる前何をしていた? 等々。そして少年兵が、今どんな表情をしているか、つぶさに言い当てる。そして自分(軍曹)の表情が今どのようなものであるか、問う。少年は闇の中で見えない旨答え、軍曹にしつこく自分の現在の表情を指摘され続けた後、一体どんな表情なのかを問うことになった。軍曹は答える。「俺に顔は無い」と。第1の伏線である。
     その後も軍曹と初年兵の対話は続く。志願兵として来ては居たが、実際は出兵できる員数も既に限られて居る為各戸に出征すべき員数が割り振られており、志願とは名ばかりの強制と変わらない状況で兵士にさせられたこと、村の人々こぞっての万歳に送られて出征したものの、各々の兵士それぞれの母の気持ちは生きて帰って来いとの切ない願い、而もそのような願いを聴けば兵士は猛々しく戦えないと拒否せざるを得ないこと。村では可成り裕福な酪農家の娘との互いに思い合った淡い恋は、体が弱い為徴兵対象とはならなかったが、矢張り娘に言い寄っていた地主の息子の嫁になると決まっているとの軍曹の指摘、理由は遠く離れた戦地に兵士として来ていること。ただ、それだけ! 而もこれは正鵠を射ている。このように残酷な事実を若くナイーブな初年兵に平気で指弾する軍曹とて、何もなければこんなに厳しい表情、こんなに険しい顔にはならなかった。と述べることで辛うじて人間であった時の記憶を残していることを感じさせはする。然し「俺の隣に居た兵は必ず死ぬ」と言い放つ時、生き残る為には同輩を同輩とも思わず単に駒として使用し二人一組の斥候として任に就いているならば、己は報告の為に隊に戻り同輩は敵接近位置と正確な時刻を知らせる為に現場に残り敵を惹きつけた上で最も正確な合図を送るよう役割分担することによって己の延命を図る、頑な兵隊になった歴史をも示していた。この件が第二の伏線だ。これらの話の合間にこの初年兵が産まれる前に出征し亡くなった父の霊が現れて「軍曹は兵隊だ」とサジェッションしてくれるが、残念ながら実効性は無かった。
     物語が更に進むと、月が出た。敵が動き始めた。
     軍曹が出発した刹那、隊からはぐれた敵兵が近くに現れた。互いに相手を殺したくない。そこで意味は通じないものの、殺したくも戦いたくもないこと、できれば撃ちあわずこのまま離れたいこと、互いに土を耕す民の出身であって、片や家族の生活は己の働きに掛かっており、片や貧農故己が帰郷できなければ残された母が苦労すること、大切なことは平和であることを叫ぶ。ところが平和を希求するあまり互いにその声は大きくなり恰もトツゲキの為に掛ける気合の如くに響く。このようにして互いに疑心暗鬼が募り皮肉にも「このわからずやメ」と互いに発砲してしまった。銃声を聞いて軍曹が戻り動揺している新兵に諭す。自分の命令を聴いていれば良い事、付いて来いということ。その上で取るべき行動を指示する。軍曹は先にも述べていたように戦というものは、敵が相手の攻め方として最も可能性が低いと判断している場所から攻め入ることが多いことを指摘していた通り敵は友軍が可能性として最も低いと考えていた犠牲の多い中央突破を敢行すると正確に判断し、それまでの対話で完全に篭絡しておいた初年兵に自分の命令をよく聞き実行せよと言い置き次いで、「未だ合図は送るな、敵を惹きつけてから赤い照明弾を3発撃ち上げろ」と命じて去る。この策術に新兵は気付かない。が、これが生と死の分かれ道であることは観客には直ぐ見て取れる。これこそ、大日本帝国軍という組織の持つ本質、即ち兵は人間ではなく一銭五厘で調達できる消耗品、という考え方であり下級士官にのし上がった軍曹は、この構造を早くから見抜き利用することで生き延びた知恵者ということになろうか。因みに初年兵同士の撃ちあいの際、米兵の装備はヘルメット、日本兵は単に布の帽子である。兵士に対する国の態度がハッキリ装備の差としても現れている演出に注意したい。戦争から生きて戻った者のうち何がしかは軍曹タイプの人間であろう。戦争の実際を隠したがるのは当然と言わねばならない。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    『へいわ』と訴えながら殺しあう戦地の極限状態。18歳の志願兵は故郷の『土』とは柔らかさも匂いも違うと気づき、ふるさとを遠くに感じる。繰り返すことがあってはならない戦争なのに。舞台上での音響、音楽が胸に迫りました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    特に戦いのシーンがあるわけではないが、軍曹と少年の演技は迫力とリアル感があった。
    全編を通して、生演奏という贅沢で、これが更に芝居を盛り上げ素晴らしいものにしていた。

    ラストのエンディングテーマは、とても懐かしさを感じた。
    歌詞が魅力的で好きです。
    素敵な曲で、もう一度聴きたいと思いました。

    浅井星太郎さんスゴいですね。
    演奏もする、作詞作曲もする、歌も歌う、役者さんも...
    どれもよかったです。

    帰り際に、ささやかなプレゼントを笑顔で渡してくれて...
    ちょっぴり嬉しかったです。

    次回も観たくなりました。

  • 実演鑑賞

    良い舞台だったと思います。

  • 実演鑑賞

    出演者4人、緊迫感溢れる舞台で、観応えがありました。
    役者さん達の熱演に加え、迫力ある生演奏で、更に舞台を盛り上げていました。
    危機迫った状態に置かれた少年の精神状態を考えると、胸が痛みました。
    戦争について、改めて考えさせられました。良い舞台でした。

この公演に関するtwitter

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  1. 2021 HITS.. LOVE TONIGHT by SHOUSE and SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) by EURYTHMICS on TAIKO DRUMS https://t.co/gee4TDQob8 #太鼓

    約2年前

  2. 9月26日(月)鼓屋にて! 電子和太鼓 TAIKO-1で ランチタイムコンサート! 大阪付近の方はぜひっ https://t.co/LCF1QaoFRC #大阪 #守口市 #電子 #和太鼓 #TAIKO #新鮮 #シンセサイザー #みなしょー #感染対策 #戦争反対 #笑顔

    約2年前

  3. なんやこれ!面白い!欲しい!w ローランド 電子和太鼓 TAIKO-1 合奏 担ぎ桶胴太鼓・締め太鼓他 https://t.co/3pZJXQtEIC @YouTubeより

    約2年前

  4. 【こりっちチケットプレゼント!9/18(日)〆切(東京)】 劇団演奏舞台「『太鼓』」9/23(金)~9/25(日)於:九段下GEKIBA(演奏舞台アトリエ) CoRich舞台芸術!: https://t.co/koi3Zi93DWhttps://t.co/iqGNssihOl

    約2年前

  5. 【明日9/14(水)はTAIKO-1体験会!】 火曜は定休日の西浅草店ですが、 明日はローランドさんによる電子太鼓TAIKO-1の体験会! ローランドさんから使い方や、使いこなしのコツをお聞きできる上に、いろいろなスタイルで実機… https://t.co/T9zghWJbSH

    約2年前

  6. これ楽しいなあ。15万円くらいらしい。/ローランド 電子和太鼓 TAIKO-1 音色紹介 https://t.co/3E8CE7bYJv @YouTubeより

    約2年前

  7. 【ラジオ放送のお知らせ】 NIKKEI第2〈My humming Time〉17:00-17:10 『電子音楽の世界』 パーソナリティ/沢口みなみ 9/12〜14はエレクトーン。本番ライブ録音もオペラ、チェロとの共演、ソロなど流… https://t.co/R4RLCWc9UD

    約2年前

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