バカンスは冬休み 公演情報 バカンスは冬休み」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.8
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★

    丁寧な芝居作りが好感
    ある引きこもりの女性の家に出入りする友人、女性1名、男性1名、そしてなぜか居候がひとり。
    一見暗くなりそうだし退屈しそうな題材を、主人公コウコの憎めない役柄の好演で明るく屈託のない舞台にしていました。

    4人の登場人物それぞれのキャラ設定が凄くしっかりしていて、リアルに生活しているような自然体が良かったです。

    話は、ありえない話ではあるけど、奇をてらっただけのものでは終わってなくて、丁寧な会話作りに好感が持てました。

    ネタバレBOX

    絵を書けなくなってしまって2年間引きこもりを続けるコウコ。
    書きたいものがなくなって、「書くために書く」事を許せなくて。
    でも、普段の生活からはそんな様子を全く感じさせる事もない、あっけらかんとして憎めない人。

    そんな彼女の部屋に突然居候がやってくる。
    高校時代から付き合いのある友人が、高校時代の友人が行くあてがなくてこまっているから、と言って連れてきたのだ。
    1ヶ月住まわせてやってくれないか、と。

    でも、その居候は実は既に死んでいて、身体だけ別の人の身体を借りて、残り少ないロスタイムにやり残した事をするために現世に残っているのだった。
    そして、その彼女を連れてきた高校時代からの友人も、コウコにいつまでも引きこもっていないで、変わってほしい、変わるきっかけになるのでは、との思いがあって彼女を連れて来たのだった。

    その家に出入りするもうひとり。
    同じく高校時代からの友人の男性。
    コウコを女性としてではなく、完全に友人として心配している。

    そんな彼らが繰り広げる、一見ふつうの日常。
    でも、会話の展開や作り方、キャラクターの作りのうまさがあって、意外と退屈しないのです。

    最初から分かっていたのだけど、やはり居候の彼女はあの世へ旅立っていきます。
    その彼女がいってしまった事が、コウコを変えるのだった。。。


    何気ない、起伏の少ない舞台ではあるけど、だからこそたまにはこんな舞台の世界にふんわりと包まれるように時間を過ごしてみるのも良いのではないかな。
  • 満足度★★★

    おまけ漫画はいつもよい
    目新しさはない、が、唯一男性の和臣君はおもしろいキャラでした。

  • 満足度★★★

    少女マンガみたい
    おはなしもキャラクタ造型も、絵にかいたよーな少女マンガの世界。

    緊張と緩和、笑いとシリアス、おちゃらけと謎、などの塩梅はかなりよかったと思う。

    なぜ長い冬休みになったのか、あまり詳しく語られないのは意図的だとは思うけれど、自分的にはちゃんと説明してほしかったなと思います。(そのあたりの話をおまけのマンガにするのも手だったのでは)

    でも、あまり多くを説明しないところがいかにも少女マンガでもあるなあ。

    コウコのセリフ、けっこう名言といえるものが多かった。

  • 満足度★★

    ふつう
    ふつう、って何だ?って聞かれてもふつう。
    つまり、何処にでも転がってるような日常を表現した舞台だったから、特に観たからどうだっていうレベルではない。

    この手の芝居を時間を掛けてまで足を運んで観る程のことではないんだよね。第一、観客に桟敷席に座らせて、スタッフ達が特等席のパイプ椅子にどっかりと座って観ると言う姿勢そのものが、常識から大きく外れています。

    会社に勤めた事がないのだろうか?親の顔が見たいです。考えられない劇団でした。



    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    半ば引きこもりのようになったコウコを友人達がそばで支える物語り。
    かつての同級生だった死んだはずの高坂弥生は、美佐子の同居人のみつるにのりうつって、コウコと同居する事になる。

    しかし、高坂弥生は49日間しか、コウコと一緒に暮らせない。この49日の間にコウコと高坂弥生は急速に仲良くなり、今ではお互いを必要とする存在になる。その間、コウコの部屋に友人の美佐子、和臣が入り浸り、何処にでもあるような、ってか、大抵の仲間はこんな感じの会話を日常茶飯事に会話してると思う。
    やがて、時間とは非情なもので、とうとう49日が経ち高坂弥生は姿を消してしまう。
    この事がきっかけとなってコウコは社会復帰を果たす。

    ・・・とまあ、こんな感じの筋なのよね。
    観客、特にワタクシなどは日常から離れた感動や一時の幸福を貰いに芝居を観に行くのだと思う。だから、極論から言うとふつうじゃあ駄目なのよね。

    芝居って普通じゃない、云わば変人達の物語だから、芝居として興ずるわけでして、隣近所でも観られるようなうねりのない芝居をわざわざ観に行きたいと思うだろうか・・?

    特に大爆笑もない、淡々とした小芝居。

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