CoRich舞台芸術アワード!2021

「ドント・コールミー・バッドマン」への投票一覧

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投票者 もらったコメント
byassistbyassist(843)

2位に投票

実演鑑賞

14日19時開演の初日舞台を拝見。

3人の男性を軸にした各々のストーリーが、やがて1本の線でつながり…なんだけど、胸の奥の古傷の痕をピーラーで剥いでいくような展開に、観ていて只々心が痛い・いたい・イタイ…。
公演中ゆえ、結末については伏せますが、終演後、充足感に浸れる、見応えのある115分でした。

【追記】
初日(14日ソワレ)の舞台が心に深く突き刺さったので、19日19時開演の大楽を、おかわりもう一杯!
でっ、さすがに2度目ともなれば、精神的にキツい場面も、事前に心構えをもって臨めたので、どうにか無事に帰宅の途につけた。

本作品、大劇場でも・お洒落なカフェでもなく、シアターミラクルという小劇場演劇の小屋そのもの空間で上演されたからこそ、舞台の熱気というか情熱といったものが客席に伝わって来たんだろうな、と改めて思い知らされた115分。

【配役】
<劇団>
オシム(劇団主宰で脚・演。”オシム”の呼び名の由来は、サッカーの監督ではない)
…平井泰成さん(吉祥寺GORILLAの公演は勿論のこと、先月も「ゲンチアナ」で拝見した役者さん。今回の苦悩する役柄がすっかりハマってたなぁ)
アール(良い舞台を作るためには周囲との衝突も辞さない、うるさ型の照明)
…音峯大樹(おとみね・だいき)さん(最後まで顔がよく見えなかった、劇団いいのか・・・?の公演で拝見したことのある役者さん)
マキ(主演女優だが、細かいところで引っ掛かり・引っ掛かり…)
…鳥居志歩さん(キャットウーマンな装いがあまりに似合い過ぎて、登場時、思わず「ホー」と声が出そうになった。生真面目過ぎる女優役を好演。2年前の『天国への登り方』「平山真由」役以来の女優さん)
転売バイヤー役の男優(大らかだがマゾ)
…村松ママンスキーさん(何度も舞台を拝見しているお馴染みの役者さん。相変わらず巧いなぁ)
ハルカ(ポリシーを持った、公演の製作)
…冬野泉さん(『辺獄の葡萄』の「シキミ」役以来の役者さん)

<喫茶店、他>
ちゃんみ(高齢者介護の専門学校生)
…寺園七海さん(ベレー帽がお似合いの、この作品の裏の主人公!)
まめたろ(マッチングアプリでちゃんみと知り合う、さえない勤め人だったが、実は…)
…瀧啓祐(たき・けいすけ)さん(こわっぱちゃん家の公演でお馴染みの役者さん)

<中学時代>
ナギ先生(シマダのクラスの担任。挫折を味わって来た教師3年目)
…田中園子(たなか・えんこ)さん(演じられた”自我を守るために、すっかり醒めてしまったオトナ”、世間には大勢いますよね)
シマダ(転校時の挨拶でケチがつき、周囲のイジメの対象に)
…河西凜さん(正視できない程、痛々しい役柄を熱演)
コナカ(シマダの隣りのクラスの生徒。シマダと推しバンドが同じ)
…杏奈さん(シマダの心の支えとなる女生徒を好演。だからこそ、最後のシーンは…)

コナンコナン(1446)

3位に投票

実演鑑賞

観終わって、振り返ってみれば、全ての登場人物がそれぞれに絶妙な個性を持ち寄って作品世界を彩っていたのだなぁとしみじみ。
独特のプロット、構成力がもたらす妙、直球の演技にすっかり酔いしれました。
既に観に行く事が決まっている方は、予備知識なしで、ただただ目の前で繰り広げられる世界に身を委ねるのが良いかと。

同時進行で描かれる3つのストーリー。

その3つ中で一歩前に立っているのは、
場面1「劇場」 作・演出オシムによる旗揚げ公演。
立ち稽古での前途多難っぷりに思わず笑えて、やがて湧いてくる劇団への親近感。
小演劇バックヤードものとしても中々興味深く、うん!これは面白いなぁと。

そして
場面2「中学校」 担任教師の無配慮っぷりが気になる転校生のエピソード
と、
場面3「喫茶店」 どうやらカップル成立には無理がありそうなマッチングアプリ男女のエピソード。

これらのエピソードが後にどう繋がってくるのか分からないけれど、とりあえずそれぞれに惹きつける吸引力があるし、アプローチが異なってその先が気になる。
舞台立ち位置のバリエーションが目に楽しく、人物個々の輪郭もハッキリとしてきて、・・・それはもう興味深く楽しんでいたわけです、それぞれの場面が突然繋がるまでは、ずっと自分のペースで

3つの関係性が繋がった途端に、隠れていた意味も一気に立ち上がり、別の表情に変わって押し寄せてくる物語の力強さ、痛み、演技の迫力といったらもう。
まさに胸を打つ「夢の途中」の物語。
観に行かれる方はここに書いた事を一旦忘れて、ただただ目の前で繰り広げられる世界に身を委ねてみてほしいです。


目に焼き付くラストシーン
イジメの主導者だった彼はオシムの公演を観て何を思ったのか。
もしかすると良く分からなかったかもしれない。
もしかするとエロ目線で観ただけかもしれない。

そして全体的な評価、もしかすると散々だったかもしれない。
何せテーマ(テンバイヤーに向けての個人的恨み)が共感しづらい(笑)

何を解決した、誰かの傷が癒されたという事でもないが、とにかく良いコンディションで公演初日を迎えられた。
もうそれだけで相当な達成感、充実感。
評判なんてまぁいっか!・・・いや良いのか・・・
面倒な自分を抱きかかえながらも、特別な人生を目指して、とにかく先へと進む👍それが良い

ベンジャミン2号ベンジャミン2号(1218)

2位に投票

実演鑑賞

高評価なので、できるだけ前情報を入れないようにしていたが、いやあ、面白かった。役者さんも、24/7lavoの面々は勿論、客演陣もみな好演だし、見応えのある115分。

寿司猫寿司猫(187)

5位に投票

実演鑑賞

転売屋に復讐するシーンが始まったとき、
設定がぶっ飛びすぎてついていけない青春コメディが始まるのかと
ひやっとしたがそんなことはなく、笑えて真剣に観劇できる内容でよかった。
照明さんの演技が良かった、欲を言えばもう少し演出家とのバトルを見ていたかった。

上演時間が120分というのも短すぎず長すぎず、丁度よい時間だった。

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