CoRich舞台芸術アワード!2021

「フェイクスピア」への投票一覧

1-4件 / 4件中

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投票者 もらったコメント
kikikiki(537)

4位に投票

実演鑑賞

さまざまな仕掛けの詰まった戯曲。二階席にも伝わる人々の熱量と技量。そして終盤、数々の伏線が繋がる快感にも増して、その人が伝えようとした言葉に胸を打たれた。
橋爪功さん、高橋一生さん、白石加代子さんがほぼ出ずっぱり、加えて野田さんご自身が走り回りしゃべり倒す。そういう俳優陣のご活躍だけでも観た甲斐があった。

tottorytottory(2474)

9位に投票

実演鑑賞

駄洒落の止まらないオヤジの名調子に時折挟まれ、リフレインされる幾分収まりの悪い台詞(頭を上げろ!)と、同じく時折「原点」の如く舞い戻る謎めいたオープニング(数名の黒服によるムーブ)が、最終シーンで一気に謎解かれる。そこは「永遠+36年」前の御巣鷹山であった。
現在進行形のドラマでは白石加代子が50年間イタコ見習いをした末の最後のイタコ試験に臨もうとしている。口寄せを依頼しに来た人ら(橋爪功、高橋一生)とのコントのようなやり取りの中で、白石を差し置いて男らが憑依させてのがシェイクスピアの4大悲劇の登場人物であったりする。この本筋も紆余曲折、白石は巻き込まれ型の物語の主人公として動き回るが、サブリミナルのように、後に解かれる事となる裏筋の断片が挿入される。この裏筋に絡むのは、依頼人の一人(高橋)が大事にしている箱であり、それを渡そうとしている息子との交信を彼は望んでいるらしい、というあたりである。
この裏筋の元は、戯曲に現実の題材を用いる野田秀樹もここまで「解釈の幅」のない史実は組み込んだ事がないのでは、と思える事件。言ってしまえば大規模な航空機墜落事故だが、最後の場面は、芝居から抜け出して舞台の山中で再現される、事故に至る7分程の長い息詰まる場面だ。このシーンは私の脳裏に刻まれ、「事件」を思う時には恐らくこのイメージを補助線として想起する事になるだろうと思った。
野田秀樹の「本気」を初めて体感した。

 みなみ みなみ(3217)

8位に投票

実演鑑賞

2回目。前回の初日と比べてリピーターが多いせいか、演出のせいか笑いが多かったです。あのラストシーンはやはり最初の衝撃が大きかったのだと思えました。
月刊新潮に脚本が載っているようなのですが、会場では売り切れていて、帰宅後通販サイトで調べたのですがどこも在庫がないか、高くなっているようです。
今回もお父さんと息子の年齢のことが解明しませんでした。どうやらこの新潮には載っているらしいのですが。
追記 高くなっていた新潮、悔しいですが買いました。戯曲の冒頭に[時]2051年8月12日とありました。セリフも「永遠プラス66年前」です。これなら息子があんなおじいちゃん(70歳くらい?)でも不思議はありません。それがなんで「永遠プラス36年前」になったのか、野田さんにお会いできたら聞いてみたいです。どなたかどこかでこの話を聞いた、読んだという方がいらしたら教えてくださいませ。
36年前だと息子は40歳くらいなので、パパと同年代になって、それはそれで面白かったか物足りなかったかは見てみないと分かりませんね。

寿司猫寿司猫(187)

2位に投票

実演鑑賞

シェイクスピアの四大悲劇を読んだことがなかったので
有名な台詞や登場人物がちょくちょく出てきて、誰だろう~っと
なってしまう場面もあったが、見終わった後の満足度は高かった。
わかりやすい言葉遊びも良かった。

前の方で観劇ができたので演者さんの細かい表情の演技を観れて良かったです、
高橋一生さんの女性を演じる姿は上手いな~、倒れる時も舞台から落ちそうなくらい前に
倒れこむし、白目で痙攣する顔も笑えた。

終盤のシーンでは泣いている、鼻をすするお客さんが多かったな
あのネタをエンタメとして消化するとは、いろんな意味で野田地図恐るべし。
楽、アタイは68歳くらい?イタコ試験50回+高卒
あの事故が36年前でその時、2人は3歳だから40歳では?

新潮のフェイクスピアの戯曲の冒頭の数行に2051年みたいな事が書かれていた。
これが舞台では誰も言わないから戯曲を読まないとわからない仕組み?

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