アレルギー2020 公演情報 feblaboプロデュース「アレルギー2020」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/06/27 (土) 14:00

    シアターミラクルも3ヶ月ぶりにようやく営業再開だが、「営業再開トライアル公演」となっている。

    ダブルキャストの内、Aバージョン(坂本七秋・石井智子)を観劇。

    受付で検温して入場すると、客席は1列4席で3列のみ。即ちわずか12席だ。それでも開演直前まで空席の方が目立ち、ハラハラする。客席間の空間がたっぷりあるから観劇環境としてはとてもいいのだろうが、これでは運営は大変だろう。

    当日パンフには「どうか、お帰りになっても手洗いとうがい感染対策を忘れずにいただければ幸いです。おうちに着くまでが観劇です」との文言が…。

    ほぼ定刻に開演、途中5分の換気休憩を含め上演時間40分。短編1本という公演は現在の状況下で考え抜かれた結果なのだろう。料金は1,500円。

    “手をつなげない、恋”というキャッチコピーが付けられたこの「アレルギー」という作品は12年前に初演されたものだというが、今回の上演にあわせ作者の米内山陽子が現在の状況を含めて書き直したという。演出は池田智哉。

    (以下、ネタバレBOXにて…)

    ネタバレBOX

    舞台中央に丸テーブルを挟んで2脚の椅子。テーブルの中央には下方を四角くくり抜いた透明なアクリル板が立てられている。 

    男が本を読みながら待っているところに女がやってくる。2人は同じ店に勤める仲間で、3日前に男が告白し、この喫茶店で待ち合わせていたものらしい。子供の頃からゴミ扱いされてきた女は、男にの告白に嬉しくて3日間眠れなかったと言い、「肩や腰を抱くのは構わない。キスもOK、その先も期待…」としつつ、手を握るのだけは止してほしいと交際にあたっての条件を付ける。男は喜びのあまり女の手を握り締めるが、途端に女は悲鳴をあげ、グラスに残っていた氷と水を手にかけるや飛び出してしまう。 

    換気休憩があけると、数日後の同じ場所。女は両手に手袋をはめてやってくる。
    男は怒ってはいるが、なんとか女が手を握られるのを嫌がる理由を訊きだそうとする。男にもひどい汗っかきで、誰からも汗臭いと言われ続けている弱点があったのだ。なんとか仲直りして女が男から手を握られるとアレルギーが出る理由を語り始めたところで終演。 

    面白い。何よりも石井の台詞廻しや仕草が(ご本人の顔も含めて)とても可愛い。が、それだけにゴミ扱いされてきたということがピンとこない嫌いはある。私自身、どんなに好きでも触れられたくないという女性を知っているだけに、上演中ずっとその女性と重ね合わせてしまうのが避けられなかった。
    ラスト、女がアレルギーになった理由を話し始めたところで終わったために、「父親が…」とだけしか聞こえず、その理由がわからなかったのが心残り…(笑)。 

    ともあれ、小劇場界をも覆うコロナ禍の黒い霧が早くはれるのを祈りつつ。

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    2020/06/28 20:08

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