ナイゲン(2017年版) 公演情報 feblaboプロデュース「ナイゲン(2017年版)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ナイゲンやったら面白いのは当たり前。という台本を、それでもしっかり演じて笑い所で笑いをとるのは相当大変だと思う。
    何しろアガリスクのあの人達この人達、前回公演のあの人達この人達と比べられ、あれここ前回笑い起こってたのに、とかそんなレベルで覚えてる客もいる訳だし、再演である以上オリジナルや前回全く同じと言うわけにも行かず、でも大幅に変えるわけにもいかず、客の期待に応えるいい塩梅を決めて取り組まなきゃならないわけですもんね。

    面白くてやっていれば毎回観に行きたいのは当たり前として、星一つ減らさせてもらった部分については「2017年版」、「版」と言うからには潤色や改変レベルに結構アレンジ効いてるのかな、と思うわけだけど、セリフや展開、ネタはほとんど変わらず、キャストが変わって、それに伴って結果それぞれキャラクターも違った、というレベルそれで「2017年版」は言い過ぎでは、という自分が期待する塩梅とはズレていた点。
    役者が変わるだけで変わるという範囲では演出含めて変わってましたが。

    他の部分は面白くて当たり前の期待に応えてます。なので観てない人は絶対観て欲しいです。

    ネタバレBOX

    恐らく富坂さんからの指定もあるのだろうけど、ヒアリが許されるのなら他でも台本レベルからもっと改変したり遊べるところありますよね。高校生が縮小してやってるくらいだから色々行けると思います。

    アガリスクと比べてどっちがとか比べるべきではなくて、別役者、別演技、別演出の違いを楽しむべきだし、配役の個人的第一印象で言っても、とは思うのですが、比較した方がここに書きやすいところもあるので。

    役者さんが若くてより演技も高校生のそれに近かった印象でした。ここはアガリスクにはできなそう。
    あと、アガリスクは元々役者に合わせた当て書きや演出だろうし、笑いを取りに行きますよって演技が染み付いて、それぞれ長年やっている自分の演技そのままで狙って笑い取りにいっているけど、こちらは役作りをして個性的なキャラを作っている人もいれば、高校生の会議として自然な演技に近いのかなと思える人、この人の芸風なんだろうなという人も色々いる印象でした。それはそれでそういうの観たいし、楽しめました。

    個人的には監査の表情、演技がとってもよかったです。あれは融通利かなそうで面倒くさそうで、生徒会とか風紀委員にいそうでミニスカサンタにはしたくないキャラで、とてもよかった。こういう人いるいるって感じで。議長は見るからに頼りなさそうなコメディーっぽい役者さん、というわけではないので難しいのですが、もっと頼りない優柔不断感が出るとよかったかな。

    文化副と書記とは可愛かったし喧嘩も高校生女子らしかったですが、コメディーらしい滑稽な喧嘩というよりちょっと怖かったかも。見た感じ真面目で可愛らしい役者さんだったためか、もう少しビッチ感ある寄りの、デフォルメ効かせたコメディーぽい感じに寄せたほうが好みだったかも。出だしの、休み中に話し合って→休み中に海行こうよ学園祭のことなんかパーっと忘れて、が結構大切だと思うんだけど、元々たわいもない会話だったり、別グループの別会話だったりでしっかり聞いてないと聞き取りにくいとか記憶に残りにくいところがあって、海の~を巻き込んだりでもう少し学祭サボる話題を印象的に長引かせるとか、監査が相談しようと近寄って会話を聞いて絶望するとか、何かこの話題の重要感を出せないかなと。音響機材や発電機は覚えていやすいのだけど。

    3148がボロボロでとっても可哀想な感じが出てたんだけど、ちょっとタイミング早いかな。これおばか屋敷なら流石に気づいてオロオロしだすんじゃないかと。その後も見ていて余りに可哀想過ぎて。でも切実に応援したい気にはなりました。おばか屋敷が真面目な好青年っぽくて、ポエム書いちゃうように見えない方なんですよね。その後この関係性の理解が大切だし、客に伝えるためにも、もっと早めに3148が一方的に好きだで、ちょっと変態っぽいレベルで、ああこれは3148に指をさされちゃうわと思うくらいのキャラを示したかったかも。具体的には出だしでどさまわりやIは~と話している場面で遠くからただぽーっと見ている印象だったのだけど、もっと嫉妬して下心ある目でみてチャンス到来と「あー言いますよね」も不自然強引に割って入って、最後のある程度は答えられるよ、も机の下から優しくという感じだけど、ここも3148に格好つけたり、Iは~を無理矢理さえぎるくらいの暑苦しい演出がよかったかな。これ作品ごとに役者さんの苗字と合成して「…やしき」って苗字にしても面白かったんじゃないかなと。

    海の~はデフォルメしすぎたりお姉キャラだったり好き嫌いあるかもだけど、再演はこういうオリジナルと違って挑戦的なこともして欲しいです。上手く行こうが行かまいが観に行って良かったと思える実験的なダメキャラで、台本で遊んでいる感があってとっても良かったです。全員がこのレベルだと疲れるかもですが。ホントなんで文化副こんなんとキスしちゃったんだろう…アイス~は論客感がもっと欲しかった印象です。屁理屈劇団の台本の理屈屋を代表して演るのでとっても大変ですけど、最後3148に指名されたときのテンションがすべてアイスの論客感にかかるので。ハワイ庵は笑っちゃうタイミングが各回良かった。なんでこんな子が代表なんだろ。一回目のとんち?が聞こえにくかったかも、他の役者さんとの兼ね合いもなのだけど。

    どさまわりの役者さん、個人的に一見融通効きそうで友達になりやすそうな、近づきやすい印象の方だったんですよね。アガリスクは机を離したりしてるけど、序盤から話し合いに納得行かなそうな、他と違う感をもっと出せたほうが良かったのかも。あと、花鳥風月の「こういうナイゲンは…」に対して、その前まで漠然としていた賛成に回った理由、飼いならされちゃった感が、ナイゲンの進め方に納得したからだって気づきの部分。この気づきとその後の変化がよくわからなかった。軽かった。花鳥…の言葉を聞いてから段階的に気づいて心情や表情や姿勢や目線が変わる、その後再度変化して茶化すって間があると思うのだけど、それは欲しかったかも。

    色々な団体に色々な形で再演して欲しいし、feblaboさんのもまた「別バージョン」で観たいです。

    0

    2017/08/20 02:31

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大