まーくんとあーちゃんの話 公演情報 劇団テアトルジュンヌ「まーくんとあーちゃんの話」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    現代若者の恋愛を描いた、驚嘆すべき傑作。
    甘ったれたようなタイトル、ピンクでキラキラなハートマークのフライヤー、ノーテンキな解説文…私は、この芝居は、きっと現代大学生のお気楽恋バナ物語なんだろう、と想像して開演を待った。

    事実、そんな雰囲気で芝居は始まり、進んでいく。

    だが、全てを観終えた時、この上ない衝撃を受け、私は心の中で叫んだ。

    「な、なんなんだ、この結末はっ」

    ・・・・♪

    三浦上野山田根本等、現代若者の恋愛を描く若手演劇人は数多い。

    だが、この作品は、彼らに比肩する、いや彼らが描き得ていなかった地点を描いているようにも感じた。

    ・・・・♪

    これほどまでに自由で豊かで平和な現代にあっても、なお完璧に幸福にはなれない男と女の愛の関係…。

    それを的確に、ある意味リアルに描いていて、オミゴトでした。

    ・・・・♪

    まず、脚本演出が素晴らしい。そして出演陣も、前回公演『「※ただし、かわいい子に限る。』に出演されていた人も多く、余裕風格すら感じられる雰囲気。あーちゃんを演じた藤野沙耶の熱演ぶりが凄まじく、まーくん役の林純也も押さえた感じの演技が光る。

    前回公演でも個性を発揮した浜崎俊亮が今回も大いに楽しかった。

    また、今回初めて拝見する、監物はるかと齋藤駿の、黒柳徹子とタモリのモノマネ?も私的には大いに受けた。

    開演前の、久富朱莉・齋藤駿のダンスパフォーマンスもとてもよかった。


    ・・・・♪

    大学生の恋愛を描く、というと、ひと昔前までは「社会人になって新しい世界や恋人が出来て別れていく」という筋立てが定番だったが、これはそうではない。


    以下、ネタばれ。

    ネタバレBOX

    平凡な大学生の男女。二人が出会って恋愛し、やがて別れる。だが、再び付き合うようになる。

    そして、二人は「共依存」的になっていく。つまり、互いにもたれ合い、そこに不安があり、心地よくはないのだが別れることができない。

    そんな感じで付き合い続けていく…というところで終わるのだ。

    文章ではうまく書けないのだが、ラストのあーちゃんの「たーくんは絶対私から離れていかないから。私、それはわかっているから」と絶叫するリフレインのセリフが悲しく、しかしテーマをくっきり浮かびあがらせて見事。




    題名の、「まーくんとあーちゃんの話」。一見、甘えたおバカなタイトルだが、これは前述の「共依存」的関係を表している。そう考えると素晴らしいタイトルだ。

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    2014/04/08 07:52

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