ジョルジュ 公演情報 座・高円寺「ジョルジュ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    座・高円寺の珠玉のレパートリー。今年も至福のひとときを堪能
     ショパン生誕200年記念の2010年公演から4年連続(クリスマス公演としては3年連続)で座・高円寺の珠玉のレパートリー企画上演。39歳の若さで逝ったショパンと長く愛人として愛の日々を送り、その後は妻とも母ともいえるような愛情を注いでショパンを支えたジョルジュの心情を、その彼女を守り続けた弁護士ミシェルとの往復書簡を通じ、ショパンの名曲の数々とともに描き出していく物語と生演奏は、まさに至福のひとときで、最高のクリスマスプレゼントを頂いた思いでした。

     来年も絶対に続けてほしいレパートリー。必ず行きます。

    ネタバレBOX

     ショパンの「ノクターン第20番」から始まった清塚信也さんの情感豊かなピアノ演奏。清塚さんは、数々のコンクールでの受賞のほか、ドラマ「のだめカンタービレ」や映画「神童」の吹き替え演奏、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」のテーマ曲演奏などでも有名だが、彼の生演奏を適度な至近距離から聴けるだけでも素晴らしい贅沢だ。

     第1部は、それに続く、私も大好きな「ノクターン第2番」「別れの曲」、そして「雨だれ」などの名曲に乗せて、若き天才ピアニストのショパンがロシアの武力攻撃によって故国ポーランドを追われ、婚約者を残してパリへと独り移ってきたことを、ジョルジュは親友であり愛人の署名な弁護士ミシェルから聞き、ショパンの演奏会にミシェルとともに出向き、初めてショパンを知るところからジョルジュとミシェルの往復書簡で始まる。

     以来、ショパンの才能に一気に無調になったジョジュルは、その行動的な性格でショパンをとりこにし、彼の愛人として体の弱いショパンを守りながら、愛の日々を送る。

     第2部は、そんなジョルジュが、愛人から、妻とも母とも言えるような、母性愛にも似た慈愛をもって献身的にショパンを支え続ける女性へと変質していく姿が描かれていく。とともに、ショパンとの別れ、そして政治志向を強め、民主主義・社会主義の思想を懐いていく彼女の思い、その後、故郷ノアンに隠棲し執筆に専念していく変わりざま、そして最後はショパンの死となる。

     この第2部では、「仔犬のワルツ」に始まり、「幻想即興曲」「舟歌」「ラ・館パネラ」(フランツ・リスト)や、実際にショパンの葬儀で演奏された「葬送行進曲」などを披露。アンコールでの「英雄ポロネーズ」で私も感慨が頂点に達した。

     竹下景子さんと真那胡敬二さんによる表現力豊かな朗読の往復が清塚さんのピアノの調べに乗って、その情感がこちらにヒシヒシと伝わってくる。2時間半、最高のクリスマスのひとときを今年も堪能できた喜びで胸高まった。

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    2013/12/23 10:42

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